阿曽原温泉小屋

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小屋の解体終了しました

2025-10-27

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寄って集って解体中、仮設流し場でゴマちゃんがツマミの仕込み中

週末に、阿曽原小屋の解体を済ませて来ました。

土曜日夕方から雨予報で、午後から時々パラパラと降り出してしまいましたが本降りになる前には予定の作業を終わらせることが出来ました。

今シーズンは営業出来なかったので、小屋本体を乾かすために建ててあっただけなので解体に伴う内装・玄関等の小屋廻りの片付けが無かったので、いつものメンバーはなんにも指示しなくてもドンドン作業を進めてくれるのは心強かったです。(ただただ早く呑み会したかった?)

翌日は雨で仕事にならないので頑張って終わらせてくれたのですが、翌日仕事を終わらせてしまい朝寝坊しても良いと分かっているメンバーは、16時半には飲み出したはずなにに歯止めをかける者がおらず・・・

早めに寝た私が夜中2時半に起きると、ダイブツとY君が二人で何やら語り合っていて・・・呆れるほどタフな男達です!

取り合えず一区切りですが、来月初めには戻って来て「仙人ダム~欅平間の、送電線線下伐採サポート」の仕事が入っています。(送電線下山腹から伸びて来る樹木を伐採しなければ、電気が送れなくなるのです)

例年ならば11月に入ると、水平歩道より標高が高い送電線鉄塔は雪が何時降ってしまうか分からず、急峻な黒部では作業中止となる事も考えねばならず・・・

相変わらずの「ギリギリ」「ワヤワヤ」のチーム阿曽原なのでした?

慌てないで・・・

2025-10-25

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小屋下の紅葉

昨日は、関西電力・黒部峡谷鉄道からトロッコ列車の復旧見通し的な説明がありました。

何もトラブルが無く、全て順調に進めば来年秋には全線運行できるはずだが・・・

鉄橋損傷だけではなく、欅平駅構内の擁壁修繕等々他にも手を加えなければならない場所も有る上に、大雪・出水・労災事故等々黒部峡谷は何があるか分かりません。

なのでハッキリとした全線開通時期は、仕事を進めて見なければ判らない!

ってことになりますので、進捗状況等はその都度お知らせすることとなりますので、「秋」だけ捉えて勘違いなさらぬ様に御願い致します。

現在午前5時、今日から小屋を解体しに阿曽原へ行って来ます。

通常ならば営業真っ最中の時期なのですが・・・

今夜から雨予報なので、今日中に出来るだけの事を済ませておかねば!

ありがとうございました!

2025-10-24

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少し控え目ですが「天然ナメコ」

昨日から「クラファンの返礼品が届きました」と連絡が入り始めました。

こちらこそ「ありがとうございました!」を重ねて御伝えしてゆかねばならないのに、思い返してみると!これだけ多くの方々から思って頂けていて「黒部って凄いところ」なんだと今更ながら・・・。

これからも、皆様からの黒部への想いを心に刻みつけて!

黒部を訪れる方々のサポートしながら、いつまでも感動して頂ける黒部の為に何が出来るのか??? 組合員一同頑張ってゆかねばと想いを新たにしております。

※画像での返礼品?

写真は、先週山で見つけた「ナメコ」食べてはもらえませんが、気持ちだけ御裾分けです。

驚いたのが、同じ倒木に代表的な毒キノコ「ツキヨタケ」「ニガリクリタケ」が生えているし?? 

ツキヨタケに一見似ている?食用の「ムキタケ」& 食用の「ナラタケ」 が!

ナメコ・ムキタケ・ナラタケ共に大変美味いキノコですが、ツキヨタケ・ニガリクリタケと同じ時期・場所に混在しているのは珍しいかも?

特に「ツキヨタケ」と「ムキタケ」は色と時期で判別できるのですが形は同じ! 今シーズンも食中毒のニュースが・・・慣れていない方は間違えてしまうだろうかと?

今年は何時までも暑くて~急に涼しくなったから??? 自信の無いキノコには、手を出されませんように!

返礼品が順次!

2025-10-22

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災害で営業休止中だったからこそ?参加出来ました。

多くの皆様から頂きっぱなしに成っていた、クラウドファンディングの返礼品の発送が遅ればせながら始まったと連絡が入りました。

今日あたりからお手元に届くのではないかと???

19日(日)宇奈月温泉「延楽」社長の濱田政利さんの叙勲を祝う会に参加してきました。

元黒部市消防団長・元セレネ美術館館長・旅館組合理事長等々世話役を引き受けられて来られて、現在も宇奈月方面山岳救助隊副隊長も受けていただいております。 

最近は山に行く暇がないのですが、一昔前までは冬季訓練に参加されて一緒に雪洞で飲み明かしたことも・・

小屋を引き継いだ当初の頃に当時セレネ美術館館長をしておられて

・ニュースキャスタ―の筑紫哲也御夫妻を阿曽原に招いて水平歩道を案内したり

・田渕俊夫画伯を黒部に招いて十字峡で絵を描いて頂いたり

(どちらも、私とダイブツが案内役を仰せつかりました)

・東京芸大学長室へ連れて行かれ当時の平山郁夫学長に黒部に来て頂き絵を描いて頂くためにお願いに上がったりと・・・

なにかとお世話になったというか、黒部は大切な場所!なのだということを教えていただいた恩人です。

小屋が営業休止中でなければ、参加出来なかったであろうと考えると・・・悪いことばかりじゃないかも?

営業してなくても「黒部の為」になるはず?

2025-10-18

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裏劔(本峰・八峰・チンネ・三ノ窓・小窓ノ王・マッチ箱ピーク・・・)

来週末25日26日に、小屋の解体に取り掛かる事にしました。

準備に向けての合間にも、仕事を終わらせた後での手続き上のゴタゴタ??でムカッとしながら・・ドタバタ忙しくしています。

昨日はヒョンナことから黒部を調査するサポート役を面白そうなので引き受けて、早朝4時過ぎに自宅を出て帰宅が19時半!天候悪化で予定変更したのですが昨日は天候に恵まれて調査研究は収穫が有った様で喜んでいました。

サポートすることになった切っ掛けは、知り合いからの紹介・偶然に講演を聴いた等々が重なっての事なのですが・・・

そもそも震災で小屋の営業が休止中でなければ、この時期に身体が空く訳も無く偶然の積み重なりの上でのサポートでした。

営業出来ていないからこそ! 予定変更したからこそ! 調査に協力出来て~実績が上がって~結果として黒部の為に繋がったとしたら、意味の有ることに参加出来たことになると考えてしまうのです。

オマケで富山に縁のなかった調査員と、今回別に協力いただいた方の兄上が同じ職場だったと判明して!「縁」「偶然」の不思議?に驚かされてきた一日でした。

※オマケ

写真は、震災で運航中止となっているキャニオンルートの「タル沢横坑」から黒部峡谷越しの「裏劔」です。

(中央の「三ノ窓雪渓」は氷河に認定されています)

本格営業出来て、景色が見えるようになるのは???

グルッと半周見たことある??(もう見たくない!)

2025-10-16

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「急がば廻れ!」って丁寧な礼状でした

昨日、見慣れない方からのお手紙が届きました。

何だろう?開封してみたら、三年前に怪我された方からの丁寧な礼状でした。

発生が夜で急斜面の崖を担ぎ上げるには、ダイブツと私の二人ではどうにもならず・・・

当日の昼間は下界で28℃もあった日で夜の初めは暖かかったので、怪我人を厳重に保温して翌朝日の出まで現場で付き添ってビバークすることにしたのでした。

我々も保温してビバーク態勢に入った頃までは良かったのですが、晩秋の黒部の夜はドンドン冷え込んで来て・・・加えて長靴で現場に行ったので、渡渉の際にズボンを濡らしていたので下半身から強烈な冷えに襲われてしまいました。

快晴で満天の星空はキレイだったのですが、放射冷却現象で容赦なく体温を奪われてしまいビバークを決めた時には「暖かい日だし大丈夫!」って言ってた勢いは消え失せてガタガタ震えながら反省しながら耐えていました。

黒部川は基本は南北に流れているので、下流は北になるので開けているのです。

谷が深くて空は狭いのですが、北極星は良く見えていてユックリと回るカシオペア座を眺めては「あそこまで動けば明るくなる?」なんてことを一晩中考えながら、急斜面で腰掛けて寒さで強張る足腰をさすりつつ「怪我人は痛さで動けないんだから、俺達がシッカリせねば」なんて自分で自分に強がり言い聞かせてカシオペア座が北の空をほぼ半周してしまう長い長い夜を過ごしました。

大怪我だったので心配していたのですが、外傷に加え珍しい雑菌が傷口に入っていたとのことで治療が長引いてしまったとのこてでしたが、お手紙が出せるほど回復された様でなによりです。

お手紙の中にも「急がば廻れ」とありましたが、「黒部に怪我無し」慎重な行動をお願い致します。(今回は、幾つもの偶然が重なっての「生還」的な)

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