阿曽原温泉小屋

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僧ヶ岳情報

2025-06-29

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卵がワンサカ!

宇奈月方面山岳救助隊と黒部署山岳警備隊員合計11名で、恒例の 「僧ヶ岳」 宇奈月尾根登山道のパトロールに行って来ました。

今シーズンは御多分に漏れず大雪の影響で林道の整備が遅れており、例年この時期ならば標高1,050mからの入山になるのですが・・・

サスペンスドラマの舞台になったこともある 「平和の像」から直ぐの標高660mから登り出すことになりました。

大雪だったので倒木が道を塞いでいるのでは?とダイブツはチェンソーを担いで行ったのですが、予想よりも少ない印象で一安心でした。(毎年頑張って登山道整備して来た成果かと!)

この時期は 「シラネアオイ」 が道端に見られるので、週末毎にソコソコ登山者も見られるのですが・・林道整備の遅れ上部に残雪が有ることがネット情報で流れているみたいで敬遠されているのか?我々以外の登山者は単独・ペアの二組だけと少なかったです。

標高1,570m烏帽子尾根との合流点手前には、急傾斜の残雪が残っていて雪上歩行に慣れていない方は怖くて進めなくなるのでは???(まだ半月以上は残るかも?)

私は後発の男女ペアを待って、残雪を迂回する藪を教えてから午後の用事が有るので下山を始めましたが、下山中に擦れ違ったペアは私の高校山岳部の大先輩!懐かしくて、しばらく立ち話して~さらに降るとガスでボンヤリ視界の中で直前で顔を見たら阿曽原と祖母谷へ毎年やって来る立山町のお馴染みさんの男性でビックリ!

擦れ違った二組共知り合いとは、これも「縁」というか?神様が引き合わせてくださった???

写真は登山道脇の池塘周りの「モリアオガエル」の卵ですが、他にも沢山ぶら下っているし池塘の中には他のカエルの卵が大量のトコロテンみたいに沈んでいるし・・「オタマジャクシで池塘が溢れるのでは?」要らん心配をして来たのでした。

黒部は生きてます!

2025-06-26

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間違いなく「ネイチャーポジティブ」の対象かと?

「黒部川ネーチャーポジティブ検討会」第2回勉強会 

開催日時  7月1日~2日  1日 午前11時スタート

開催場所  黒部市芸術創造センター「セレネ」小ホール (2日は現地視察)

1日午後からの「パネルディスカッション」で少し喋る羽目になってしまい「ネーチャーポジティブ」???って改めて調べて見たら、環境省HPで ネイチャーポジティブ とありました。

「自然生態系の損失を食い止め、回復させていくこと」らしく・・・これまでの保護・保全から踏み込んで個人・企業・団体など巻き込んだ活動???

(メンバー見ると環境省・国交省・大学の先生方の他に、YKK・アサヒグループ・マルハニチロ等の名前も・・・)

黒部峡谷は、唯一無二のエリアで大切にしてゆかねばならないのはモチロンです。

同時に人間が上流域で「治山・治水事業」を行って来たからこそ、下流域で「安全・安心」に住むことが出来る様になって来たのも変化でしょうし、三十年前には見られなかった「ニホンシカ」「イノシシ」が普通にうろつくようになったのも変化と言えるのでは?

「生きてる黒部」(変化して行く黒部)を、体感して・被災して・復旧に当たって来た私達は「身に染みて」いるので?「生きてる黒部」を知ってもい考えてもらう機会になれればと。

※ちなみに「称名滝」も生きてました?

富山新聞の記事に「称名滝」の 岩盤崩落 がニュースになってました。

あと十日!

2025-06-25

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横浜へ行くまで、毎日聴いてやろ~っと♪♪♪

七月四日「パシフィコ横浜」にて「モンベル創業五十周年記念祝賀会」

引き続き 七月五日~六日 「モンベルフレンドフェア」 参加の為に横浜に行くのですが、ドタバタしている間に残り十日となりました。

先にも御伝えいたしましたが、黒部からは「祖母谷温泉のトシカズ」「阿曽原のダイブツ」もイベント初参戦?となります。

例年なら七月第一週は、後立山から欅平までの登山道二路線のパトロールの予定なのですが・・・今年は残雪量が多く白馬線「旭岳」・唐松線「キャンプ場直下」の急傾斜の雪渓通過に苦労するはずだが、そもそも欅平方面に歩いて来てもトロッコ列車が運休してるし、山小屋も休業しているのだから「無理して早くパトロールに入る必要はない」との判断で余裕が出てきたので私を含め三名で参加することに。

タイミング良く?「欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト」が終了したばかりで、御支援を頂いた方々も来場されることでしょうから、感謝の気持ちを直接伝えることが出来ればと考えております。(申し訳ありませんが、他の方面の方々には黒部に来て頂けたときに伝えられたらと・・・)

※横浜と言えば!

今回の横浜行きで「山関係者」「知り合い」「小屋の常連さん」「イベントに来てくださる方々」との交流も楽しみなのですが、個人的には横浜と言えば「柳ジョージ」なのです。

残念ですが2011年10月に63歳で亡くなられてしまった「ジョージ」さんですが・・・

 青い瞳のステラ、1962年夏・・・♪(決まって夜明けに すすり泣いてた♪)  

 FOR YOUR LOVE♪(ベイビー泣かないで 笑顔を見せてくれ♪) 

 コイン・ランドリィ・ブルース♪(俺と言えば昔の つまらない事件を未だに忘れられずに♪) ・・・

曲も歌詞も歌声も大好きで、昔からドンだけ聴いて来たやら。(若い時から老けていた???)

ジョージさんを偲びながら、バーボン味わって来れたらなんてことを企んでいる小屋主なのでした。

チョット羨ましい・・・

2025-06-24

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久婦須ダム上流で、デカいカモシカがノンビリ・・

今週は歩荷が長引くかもしれなかったので、予定・行事は入っていないのですが・・・

帰宅すれば、郵便物・FAX処理 母親の見舞い ダイブツ達の作業手配 頑張ってボッカしてくれたメンバーへの日当は、猛暑の中頑張った分を割り増しして振り込み済ませて・・・

来月1日からシンポジュウムのパネリスト依頼が来ていて、写真を選んだり話す内容をまとめつつ、4日からの「横浜みなとみらい」で開催される「モンベル創業五十周年記念祝賀会」「モンベルフレンドフェア」参加準備も気になるから床屋も済ませておかねば・・・

歩荷前に入っていた「東鐘釣山」から引き続き、あまり家に帰らずの仕事続きでダイブツと「今年の忙しさはアンマリじゃない?」って話しているのですが・・・

昨日から雨模様の富山ですが、先週で歩荷を終わらせることが出来ていなかったらと考えると・・・身体が持たなかったかも???(まだ小便の色が濃いままだし、両足が張っていて階段の昇り降りが・・・)

今シーズンは、大雪の影響で作業着手が遅れ遅れになり~現場が現場なので、替えが利かないし~発注が別々で、早く作業を完了せねばならないモノばかりで・・・結果として強行軍になってしまいました。(それもこれも黒部の為です)

改めてメンバーの頑張りに感謝ですが、「毎日、飲んで 喰って 働いて 楽しかったです!」ってメールが届いたところを見れば、彼等は足のダメージも無く「短期集中」で稼げてウハウハなんだろうなぁ~~チョット羨ましい

※ノンビリしてやがるぜ!

写真は、歩荷の下見に行った時に見付けた「デカいニホンカモシカ」です。

道路下の藪に座り込んで、朝食中?振り返りながら口をモグモグさせて・・・ノンビリ・ゆったり座り込んで、逃げるどころか立ち上がりもせず、なんだかチョット羨ましい

私がオバさんになっても♪♪♪

2025-06-23

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久婦須ダムから上流 暑くなりそうな雲です

歩荷作業から帰った昨日から、下半身の傷みと全身の倦怠感と猛暑でグダグダになっている小屋主です。

阿曽原で小屋仕事してれば、米袋30Kg2袋(昔は3袋)・ビール500㎖缶12Kg×4ケース等々キャンプ場から担ぎ上げてますが、辛くなったら小屋に逃げ込み涼んで水分補給することも出来るのですが・・・(救助現場では、そんな甘いことありませんが)

冬場は身体動かしてこなかったし、年金受給者になってしまったし・・・今回は正真正銘の?歩荷作業に猛暑が加わり、私的には毎日ヘロヘロになりながらの「苦行」となってしまいました。

昔から辛い登りが続くとペースを守るために頭の中で「歌」繰り返しながら登るのですが・・・

今回は 森高千里さんの 私がオバさんになっても♪ の「若い子には負けるわ♪」の部分だけが頭の中をグルグル回りながらの日々でした。

特にファンと言う訳ではなかったので、帰ってから歌詞を調べて見たら

 私がオバさんになったら♪ あなたはオジさんよ♪

 かっこいいことばかり言っても♪ お腹が出てくるのよ♪

ってのを知り「若い子には負けるわ♪」で良いのだと自分に言い聞かせ・・・

しかしながら、よ~く考えて見ると? 今回のメンバーの半分は、リアルな「森高千里」も「私がオバさんになっても♪」って曲すら知らないんだろうな~~なんて考えると複雑な気持ちになった小屋主なのでしたが・・・

今の自分は収入が無いのだから「働くのが当たり前」だし~誰かがやらねばならない「仕事が有って」~それを「出来る人間」を知っているのだから~「両者を繋げて」上げることによって・・・

「世の中が上手く回る」お手伝いになるのだから! 「あなたはオジさんよ♪」と言われようが・・大汗かいてグダグダになろうが・・・頑張らねばならんのです!

ダイヤモンド♪♪♪

2025-06-22

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「天湖森」のログハウス 快適でした!

昨日で、送電線鉄塔の塗料等歩荷作業を無事終えることが出来ました。

来週からは悪天候予報なので足場が悪くなると心配していたのですが、酷暑続きの中でしたが終わらせることが出来ました。

メンバーの頑張りに他ならないのですが・・・

これだけ便利な世の中になったのに、どおしても人間の力に頼らねばならない作業が「山奥には残ってゆく!」ってことで・・・

先週までの「東鐘釣山」の点検・調査しかり、黒部で電源開発が始まって百年余り経ちますが、そういう意味では基本的に変わらない「人が頼り」の作業が残る?

ならば「山奥で動ける人間」を大切にして確保してゆかねばならないのでは?

そのためには、彼等が(彼女も?)食べて行ってもらえる「システム・仕組み」が必要・・・

環境省の作ってくれた「トレイルプログラム」 や行政が行う「登山道整備」にしても、現場で動ける人間の確保無くして成り立たないはずです。

前にも少し書きましたが、今回のメンバーは民間山岳救助隊員が多く夏山では常駐隊員として山に入っている若い山岳ガイドや山仕事を掛け持ちしている人間達です。 

定職に就いていなくて「真面目な大人?」からは、「変わり者」って見られるかもしれませんが・・・

プリンセス・プリンセスの ダイヤモンド♪ の歌詞の中に「好き服を着てるだけ 悪いことしてないよ♪」とありますが、「好きな山に入っているだけ」なわけで(たまに個性が強いのもいますが?)至って真面目な男達ばかりです。(まとめて調整するが私の仕事)

「山好きな人間」「山仕事を発注する会社」「登山道整備等管理者」等が、信頼関係を築いて連携して行けたら「山」はもっと上手く回るのではないかと・・・

言っときますが、ホルモンと焼き鳥をイッパイ食べたいから言っているのではありませんので!

※お勧めです!

今回の作業の宿泊所は、富山市割山森林公園 「天湖森」 のログハウスを利用させていただき合宿してきました。

今回の宿泊所選定では、天気回りで休むかもしれないし~作業へのアプローチが毎日離れているし~朝の出発が早いし~結果として朝・昼ごはんは、コンビニ頼り等々制約がある上に数少ない候補も19日に定休日・満室ばかりだし飛騨市の奥山エリアではコンビニ無いし・・・悩まされました。

天湖森さんは、草刈り等の整備が行き届いているし施設もキレイでしたが、なにより嬉しかったのが冷蔵庫を冷え冷えにして待っていてくれて、買い込んで帰ったビールを二本目以降も美味しく呑むことが出来たことでした。(ダイブツが冷蔵庫を開けた途端に「ウヒャー」って歓声を上げて喜んでました)

気の良さそうな地元のオジサンたち?? 受付・説明等々も丁寧で!・・・ツイツイ適当になりがちな私の阿曽原対応なのですが?逆の立場から接してみて身を律しさせられた小屋主なのでした。

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