阿曽原温泉小屋

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黒部は、災害も有るけど・・・水は絶えません!

2025-08-06

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「園山湧水の庭」(火野正平さんが自転車旅で来て飲んでおられました)

猛暑が続く富山県ですが、今日からやっと雨が降ってくれそうです。

僧ヶ岳・毛勝山が源流の「片貝川」、剱岳が源流の「早月川」については中流域から河口にかけては完全に干上がっています。(両河川とも例年干上がり気味になりますが、今年は水溜まりすらありません)

ちなみに黒部川には水が流れてくれていて、農業用水にも振り分けられていて近所の「トウモロコシ畑」には水が張られてスクスク育っています。

あまりに雨が少ないので、立山山頂「雄山神社」社務所では登山に来られた方々の「お楽しみ?」になっている、カップ麺の販売が水不足で休止となっているニュースが・・・

今シーズンは営業休止中の阿曽原温泉ですが、夏場は標高が低いので日中は気温が高く大汗かかされるコースなのですが、もし今シーズン営業していたら毎日の様に「脱水症状」の対応に追われていたのではないかと想像しているところです。

写真は、黒部川河口左岸の「園山キャンプ場」近くの湧水ですが、黒部川河口近くには湧水群としてチョイチョイと湧水を利用できる施設が整備されています。

ちなみに無料で利用できる施設もあって、先日通りかかったら県外ナンバーの女性二人が4ℓボトル30本近く汲んでおられました・・・(焼酎の空ボトルでしたが、ドンダケ呑んだの???)

災害が絶えない黒部川ですが・・・これだけ水不足が騒がれている今夏でも「あたりまえに」湧水が湧いています。

ヤッパリ黒部は只者ではない!と改めて?

黒部エリアの登山道(唐松線・白馬線・僧ヶ岳)

2025-08-01

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ブラッと入ったスープカレー屋さんは、元山小屋従業員の経営でした

唐松線・白馬線について

昨日から、ダイブツ達は唐松線の草刈りに入りました。

祖母谷温泉に刈り降って~トロッコが運休しているので下界に降りて休養出来ないので・・・祖母谷温泉で休養して~白馬線に刈り登って行く強行日程です。

唐松・白馬両路線は、昨年同様でトロッコ列車運行再開後の登山道一般開放の為に管理するために草刈等整備に入るものです。

祖母谷温泉はじめ、欅平に降りて来られても

今シーズンは残念ですが、欅平エリアは無人となりますので一般登山者の入山は控えて頂くようお願いいたします。

僧ヶ岳(宇奈月コース)

今シーズンは大雪の為、林道上部の山腹崩壊が確認されております。

例年であれば標高1,050mの第三登山口までは車で入れるのですが、今シーズンにつきましては安全確保できませんので、観音像先の第二登山口から登山して頂くことになります。

(林道の復旧工事は今シーズン中には終わらない見通しです)

こんな時だから

2025-07-29

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一昨日の夕焼け雲&飛行機雲(近所のコンビニより)

先週末の、御通夜・御葬儀では受付を買って出ていたのですが(押し掛け)、久し振りに顔を合わせた懐かしい方々も多くて・・・

本来この時期は小屋に入っていて、おそらく葬儀に参列することは叶わなかったはずですが、チロルのオヤジさんがセッテイングして下さった???

地震で被災して小屋の営業が出来ないのはダメージだけど、クラウドファンディングでの多くの暖かい御支援にしろ今回の葬儀参列にしても・・・被災したからこそ?

最近地区の「道路愛護」「神社清掃」「農業用水整備・草刈り」等々が続きましたが、普段は留守にしていて御近所さんにお任せっ放しだったので・・・「罪滅ぼし?」にもなりませんが、皆さんと汗かいて来れたのもこんな機会があればこそ?

それにしても・・・自分の部屋のエアコンが壊れている私にとって連日の猛暑は神様が与えた試練???

明後日辺りから、各路線の「登山道整備・草刈り」「ヘリの荷受け」「拠点となる阿曽原周辺の草刈り」等々、本来の仕事?に向かうことになりますが・・・標高の低い黒部エリアでは日中は炙られるだろうとブルーな気分になってしまうのです。(夜は、涼しく&酔っ払って?爆睡できるはず!)

※なんか多い様な?

新聞記事を見ていると、山岳事故が多発している様です。皆様慎重な行動で「夏山」を楽しんでくださいませ。

(東鐘釣山の復旧作業中に、労災事故が発生して県警ヘリで怪我人が救助されていた記事も・・・復旧スケジュールが遅れねば良いのですが・・)

訃報

2025-07-25

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「剱岳」情熱を注いでおられました

登山用品店「チロル」の元経営者で山岳書の執筆も多数ある 

   佐伯 郁夫 様 24日お亡くなりになられました(満90歳)

山の大先輩であり、45年前に山岳警備隊の新人隊員だったころ「チロル」へ顔を出すようになってから顔を覚えてもらいましたが、当時ある意味「雲の上の方」で著書だけでなく山の知識・経験の多さ・あの年代の方々の山へ対する激しい取り組み方?等々、お話を聞かせてもらう時には知らず知らず「姿勢意を正して」聞いていた様な・・・

私が「池の平小屋」のアルバイト上がりだと知ると、我々「魚津高校山岳部」が昔は池の平小屋を運営していたんだ!って今では信じられない話しやら、私の生まれが魚津市の隣りの黒部市(旧宇奈月町)で言葉訛りが近かったこと?等から可愛がっていただきました。

阿曽原温泉を引き継いでからも、小屋が暇な時期を見計らってチョイチョイ歩きに来て頂いて、厨房で軽く一杯飲みながら「郁夫節」を聞かせていただきました。(その晩に我々が「ヤラカシテ」しまい、郁夫さんに助けていただいたことも)

一昨日このページに、ご家族の「克美さん」と「岩雄ちゃん」のことを載せたばかりだったのに・・・

永い間お疲れ様でした・・・そしてありがとうございました

クレージー??

2025-07-23

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たぶんクレソン?(先日の仙人谷にて)

21日、黒部市吉田科学館 で開催された「日本黒部学会」総会出席後 

特別講演会:「山ってなんでできてるの?‐年代測定と沢登りの視点から‐」

      講師 中嶋 徹氏(富山大学助教)

を拝聴してきました。(普段は総会に出席することはないのですが・・・阿曽原が営業休止中なので、暇だし顔出しておこうかと?)

中嶋氏は、2019年8月に 称名滝をフリーソロ登樊 を成功させたトップクライマーでありますが、地質研究を極めるため?富山大学の助教として再就職して黒部市に引っ越して来たのでした。(この連休で引っ越しを済ませたとのことでした)

講演の中で「下ノ廊下」は、他のエリアとは段違いに隆起スピードが速い場所と教えられて・・・これだけ崩壊が続く険しい地形があるのに納得させられました。

講演終了後の質問コーナーで私の隣りで聴講しておられた 佐伯克美 さんが

「称名滝をフリーソロで登ろうなんてクレージーなことして来られたけど怖くなかったの?」

的な質問をされていましたが、佐伯克美さん自身も世界最高齢の女性クロスカントリースキーヤーとしてギネス世界記録に認定されておられて・・・克美さんだってある意味ナカナカな気がするのですが???(ちなみに御子息「岩雄ちゃん」は日本山岳ガイド協会副会長・立山ガイド協会会長で宇奈月方面山岳救助隊員で楽しい飲み仲間です)

講演終了後、中嶋氏と黒部学会事務局さんとの懇談に混ぜていただいたのですが「僕の事覚えてませんか?二年前に阿曽原にお邪魔して、露天風呂から河原に降りるルート教えていただいてます」って、講演会のスライドの一ページ目に阿曽原の河原の源泉から噴き出す湯気が使われていて???いつの間に写真撮ったのだろうって不思議に思っていたのですが?納得した次第でした。

話しているうちに、知り合いの地質研究者で宇奈月の救助隊員の仕事仲間や黒部で生物研究している富大助教等・・共通の知り合いがいることが解かってきました。

スゲー男(クレージー?)が「黒部」に棲み付いて研究してくれるのだから「応援してゆかねば!」なんてことを・・・ 

それにしても知らない間に、どこでどんな「縁」が出来てるのやら・・・大切にしてゆかねば!

「クラファン」助かりました

2025-07-18

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山腹崩壊が広がり、仙人谷が埋まっています(右下の黒い穴が丸太収納岩穴)

仙人谷の遠景ですが、昨年より奥の山腹崩壊が広がって~谷底が赤茶けた岩で埋められて~水流が隠されて~大きな倒木が散乱しているのが解ります。(右下角の黒い穴が丸太収納穴で、その辺りに丸太橋が作られますが穴の横に倒木が確認できます)

ちなみに「山腹崩壊」については、もう少し上流の右岸で大きく崩壊しているのが黒部川を挟んだ対岸の唐松線登山道から確認されています。

橋を架ける場所の少し上の右岸側に、黒っぽい大岩がありますが、以前その奥は濃い藪が広がっていましたが???土砂で埋まってしまい緑が見えません。

大量の土砂・岩・倒木で埋められた仙人谷ですが、水流が隠された訳ではなく丸太橋を架けねば空梅雨の現在でも急流を膝までの渡渉を強いられるので橋を架けねばなりません。(秋に「下の廊下」が開通すれば歩く人も出て来るかも?)

荒れてしまった仙人谷ですが、倒木をチェンソーで切断・転石を大バールで転がす等して片付けて~新たに岩にアンカーを打ち直して橋脚を作り~橋を架けることになりますが・・・土木工事までは行きませんが通常の架橋予算では到底足りず、急に行政に予算補填をお願いしても余裕がある訳ではなく・・・

先にも書きましたが倒木・転石等まだ不安定なものがある様に思われるので、大雨が降るなど増水後に谷が落ち着く・他の登山道の整備状況・登山者の動向等を含めての整備してゆこうかと・・・

追加予算については、今回の「クラウドファンディング」で御支援いただいた登山道整備分のなかから一部使わせてもらおうかと考えております。

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