奥の黒っぽいのが根元で、手前が引っ掛かってた部分。(こんなの押し出すって・・・)
下山すると、先のページの朽木が露天風呂下流広場に落ちて来ていました。
事前の作業しても絶対安全!とは言いません。
例えば強風が吹いて樹木が揺らされたり、大雨が降って斜面が洗い流されたりすれば斜面から落石が発生するかもしれませんが、そのような気象条件の時には外を歩く人もほとんどいないだろうし、サルやニホンカモシカが上部斜面を移動して小石を落とすこともあるかもしれませんが、致命傷になるような大きなものは発生させることは考え辛いと思われます。
訪れる方々に峡谷美と天然温泉を楽しんでいただくために「出来る事はやって迎えよう」ってことで、シーズン前の春先に点検して危険を除去しておくことが大切だと考えて、黒薙温泉・欅平(人食い岩)等での作業を行っております。
ここで、先の松本市で開催されたシンポジュウム「北アルプス山岳利用サミット~令和時代の山岳利用について考える~」が重要になって来るのだと考える次第です。
「山」は間違いなく人間を感動させるものを持っている!ってのは議論の余地は無いのですが、接し方・利用の仕方を間違えると自身の命にかかわってくるわけだし、それぞれが好き勝手な利用・接し方をしてしまい環境破壊に繋がってしまうようでは後世の人間に申し訳が立ちません。
我々も作業をすることによって「山」を楽しんでもらうために遣り甲斐を感じながら汗を流しておりますが、利用する方々にも「山に入るということ」を今一度考えていただいてから入っていただけたらと考えてしまう次第であります。
話しが大き過ぎて「何すれば??」ってことにもなるのですが、それぞれが少しずつ考えてもらえる体制作り・情報提供してゆくのが「山」に携わる者の使命?になっゆくのかな~・・なんてことを考えてみたりして。