みんなの為に、誰かがやらないと!
2022-02-21
昨日は天候が悪い予報でしたが今日の方が荒れそうという事で、除雪隊メンバーは昨日中に名剣温泉手前の橋の除雪も終わらせたそうです。
「人喰い岩」の前後は量は少ないのですが、どちらも急斜面なので雪が安定せずに雪崩れとまでは言えない程度の崩落が間無しに発生しています。
写真中央の道路が雪で埋もれている場所は、左側の祖母谷川の川底まで雪が溢れて運ばれているのが確認できます。
若い頃、雪山の訓練中に馬場島の奥の広河原の工事用道路を、赤谷尾根に向けて山スキーで快調にラッセル中に岩壁の直下を通り掛かった際に・・・晴天だったはずなのに視界が効かなくなって来て?全身に重さを感じて??ノルディック競技のごとく快調にスキー板を滑らせていたはずなのに??身動きできず???あっと言う間の出来事でしたが、視界が効いてみたら先頭を歩いていた私だけが膝下が完全に雪に埋もれていたことがありました。
(偶然遭遇したのか?我々が話し声やラッセル時の小さな振動がキッカケかも・・積雪が不安定な時は、些細なバランスで持ちこたえている事があるのです)
小規模なものだったので全身雪まみれになっただけで笑い事で終わりましたが、自分の進路上部に不安定な雪が残っていないか確認せずに歩いていた結果で、写真の様なチョイチョイ雪崩れて来ている場所で急斜面の場所を通過中に万が一雪崩れに遭遇して流されてしまっては河原まで転落することや、下半身だけ雪に埋まって雪崩で上半身が捻じれながら押し倒されて埋まったり怪我したり最悪河原まで転落してしまうことも。
直近に雪崩が発生しているか?不安定な雪が斜面に残っていないか?湿雪・乾雪等の雪質はどうか?等を少し離れた場所から目視で確認して、更にはこの先の気温の変化や風向き等々を総合的に勘案して・・。(雪崩だけでなく巨大なツララが落下して来ることも)
なんとかなりそうならば、監視員に見張りをしてもらいながらトップがザイルで確保されて進んで行き、雪を踏み固めて後続が歩き易くしながらザイルを固定してルート確保して行き、やっと本来の除雪作業に当たる事に。
無理をする必要はないけれど、危ない!怖い!が先に立っては「みんなの為に、誰かがやらなければならない仕事」がいつまで経っても終わりません。
なんでも同じだと思うけど、観て~判断して~頑張って行動して~山と己を知り~経験が蓄積されて~自信に繋がり~次からのいい仕事に活かせるのでは?
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