阿曽原温泉小屋

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営業終了!

2019-10-29

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最後のカレーの「名水ポーク」と「キザミニンニク」

昨晩で、営業を終了いたしました。

どうした事か?最終日も布団一組に一人で寝ていただく事が出来ました。

有り得ないとまでは言いませんが、終わりの三日間とも布団の数とジャスト同数の宿泊者数なんて!!!

おかげで二晩とも、食事の際に「部屋割り」の説明をしたら拍手が湧き起って・・・沢山の笑顔を見させていただきました。(「理想の山小屋」みたいな。いい仕事をさせてもらっているな~って「プチ幸せ」に浸ってしまいました)

写真は、最後のカレー用の食材です。 

先日、小屋に電話があって

「家で作っても、美味しく出来ないから、レシピを公開して下さい」

大仏は

「自分が家で作っても、同じ味にならないんだから無理!」

確かに大きな寸胴鍋で作ると美味しく出来る様な気がします。

しかし、なによりも黒部を歩いてお腹を空かせてやって来られるお客さんばかりなんだから、相乗効果?なんだろうな~って考えています。

来年も、お腹いっぱいカレーを食べにいらして下さいませ。

今日から、怒涛の小屋閉め作業が始まります。

今シーズンも、ありがとうございました。

今夜で宿泊営業は終了いたします。

2019-10-28

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露天風呂の真上の紅葉。毎年、一番キレイではと思っています。

昨日も、天候悪化の予報で予約の半分程度の宿泊、無事に届いた方はゆっくり休んでもらえたのですが・・・。

黒部ダムから歩き出して、しばらくして転倒して足首の骨折! 消灯直前に届いた3人パーティ! 等々、遭難事故や遭難寸前の事案が。

特に夜8時半過ぎに届いた方々は「ただ足が遅いだけ!」みたいなことを言っておられましたが、昨晩は冷え込んでいたのでビバークしようものなら、かなり辛い夜を過ごす事に成ったのでは!

予約してあったからと言っても、自炊予定で来ておられていましたが、長時間行動後(12時間)コンロを焚いて食事作るのも大変でしょうし、定員いっぱいで既に就寝しておられる方々の迷惑にもなります。(食材を担がなければ、もっと早く到着していたかも?)   

何度も言います、身の丈に合った計画を立てて黒部を楽しみに来てください!

奇跡の土曜日?

2019-10-27

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「餓鬼の田圃」やっと色付いて。

昨日は、小屋の宿泊は布団が一人一組!紅葉時期の土曜日では有り得ない数でした。

天気予報が悪かったので、キャンセルされた方が多かったのですが、黒部ダムは朝方だけ少し降っていたみたいですが阿曽原は雨は降っておらず、快適な山歩き日和で小屋も空いていて登山された方は大喜びだったのでは。(多くの方に「協力しまーす!」ってビールを沢山飲んで頂き、ありがとうございました!)

偶然ですが、キャンプ場の利用者も小屋泊と同数なんて!!!

直近の四日間連続で、遅い登山者の夜のお迎えが続いていたのですが、事故多発につき警備隊員が「下の廊下」のパトロールをしてくれた御蔭で皆さん事故も無く早目に届いてくれました。

どれもこれもスムーズにゆくなんて・・・秋の土曜日の阿曽原では、ある意味奇跡的な!

夕食も余裕を持っていただけたのか、みなさん「オカワリ」ラッシュで・・・カレーを多めに仕込んでいた大仏が鍋底を覗いて驚いていました。

(お腹いっぱいになってもらって、余裕で寝てもらえる小屋が理想なんだよな~。と改めて)

あと二日間、頑張らねば!(最終日が混雑しそうで・・・ちょっとコワイ)

大ヘツリのハシゴ場について。

元の登山道が歩き易いように、下流側のハシゴの取付きが細工されました。

連日連夜Ⅱ

2019-10-26

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鉄塔の根元で行き詰まっておられました。(踏み外せば、谷底まで真っ逆さま)

続き。

濡れた合羽・衣類を乾燥室へ、速攻食事を食べてもらい、すでに寝ている先着のお客さんの部屋に御願いして寝床を用意して1件落着!

この二人組は高齢の女性と中年の男性のペアでしたが、

・そもそも水平歩道を歩き通す体力に疑問が有ったのでは?

・強い雨が降る予報が出ていたのに無理をしていたのでは?

・暗くなって視界が狭くなったにせよ、ロープで塞いであり見回せば横にしっかりした道が有るのに・・・?

等々ありますが、とにかく全ては暗くなる前に小屋に届かなかったから!

雨天でずぶ濡れの中を長時間行動していては、注意力も散漫になり足元もふら付き・・・ちょっとした所で、躓く・滑るしてしまえば断崖が続く黒部峡谷です!

重大な結果に直結してしまうのです。

このペアを早い時間に追い越して来た沼津と福岡の元気な女子が「黒部が、どうして危ないのか解った気がする」って言い残して黒部ダムへ出発して行きました。

ちなみに、この場所(5号鉄塔)では同じ様なことが20年前位に一度ありました。

仙人ダム側の3号鉄塔の巡視路にも、ロープや立ち入り禁止の表示があるにも関わらず入り込んで迷う方・そのまま阿曽原峠から旧道を進んで転落死された方等がおられます。

阿曽原に居ると、防げる事故がいかに多いかに気が付きます。

このところ登山者の多い少ないに関係なく、連日遅い登山者の対応に追われております。

皆様、計画を立てられる際には基本に立ち戻り、自分の体力・技量等を今一度ご確認のうえ黒部に来られます様お願い致します。

連日連夜。

2019-10-26

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どおして入っちゃうかな・・・。(3号鉄塔への分岐)

天候悪化で予約が7割ほどキャンセルが出たものの元気に届く方もおられたのですが、冷たい雨の降るのに暗くなっても届かない予約パーティが黒部ダムと欅平各方面に一つずつあって、どちらも先着パーティから「歩くのがメチャ遅くて心配だ」 「黒部別山谷の渡渉がおぼつか無くて、手を貸したけど・・・」 「欅平を出て直ぐに追い越したけど、登山用の合羽じゃなかったみたいだし、途中で引き返しているかも?」(ポンチョでした)との情報が次々と。

警備隊員は、19時前に人数が多いパーティの来る黒部ダム方面に向けて迎えに出発。

ほぼ同時に、欅平方向の水平道にヘッドランプの灯りがチラチラと見えて一安心。

向ってくる様子を、遅く届いたお客さんの2回戦目の食事を出しながらスタッフが様子を確認していたところ???

「登山道じゃない所に灯りが見える」「鉄塔に向かう巡視路に行ったみたい」

入り口にはロープが張ってあって、入れない様になっているはずなのに???

警備隊員は出払い、スタッフは遅く届いたお客さんの夕食対応しているしで私が迎えに行くことに。

阿曽原谷を渡り急坂を登った鉄塔巡視路との分岐には、やっぱりトラロープが張られています。(こちらのライトが見えてからは、必死にコールやらホイッスルやら・・・)

結局、小屋の対岸の鉄塔まで行って行き止まりとなって行き詰まっていたのです。

サポートをしながら、分岐まで戻って阿曽原に向う途中で黒部ダム方面に向かっていた警備隊員が当該パーティが自力で歩いて来たのを確認して、こちらに引返して来てくれて一緒に小屋までサポートして20時半過ぎてから小屋に到着。

続く!

今年の紅葉は、本当に遅いです。

2019-10-25

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雨の阿曽原谷!二時間前は、滝も大きかったのですが。

やっと水平道位まで紅葉が降りて来ました。

冷え込みが強まれば、一気に進むのでしょうが・・・温かいのです。

例年10月25日頃は、キャンプ場辺りが盛りなのですが。

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