阿曽原温泉小屋

危機一髪!

2019-03-28

写真

編ロープが花が咲いたように?(ロープがシャントの角で曲がっています)

身体はシャントでロープから固定はしてあるものの、スリングで薮に仮固定もしてあるので斜面全体の重みに引かれては止まるモノではありません。

本人は、崩れ落ちてゆく足元の斜面の上を必死に速足で駆け上ろうとするのですが・・・同じ場所で足が空回りしている様な状態です。(後から笑い話になっていましたが、アメリカンアニメみたいな空回りしてました)

ロープを挟んだままシャントが滑り出して・・・、末端の結び目まで滑ったところで止まってしまいました。

ロープは上の支点に固定され、末端はスリングを介して斜面に引っ張られテンションMAXでパンパンなのが一目で分かります。

その時、シャントの上縁の「金属の角」に当って少しロープが曲る場所で、編みロ―プの外側の繊維からプツプツ・クルクルと切れながら解けだしたのです。(ひもを切る時に、ピンと張っているものに刃物をチョット当てるだけで簡単に切れるでしょ)

4~5M離れて、作業を見ていた私達には何の手助けをする事も出来ず「ア~ッ!」と声を出しながら・・・、正直言うと「こりゃ、助からんかも」って覚悟をしたのでした。

その時、藪に仮固定していたスリングが身体より薮が低い位置になった事によってズルッと解放したのです。まさしく間一髪のタイミングでした。

ずり下がった斜面は、周りの斜面を巻き込みながら一気に急斜面を大量の土埃と地響きを残して崩落して行ったのでした。

当の本人は、安全地帯まで逃れて来た所で放心状態です。 解けて引き千切られ出したロープは、中心の細い芯が2本残るだけで大部分は花が咲いたように切れて開いています。

ロープに装着したシャントを外そうとしても、カチカチに締まって外れず。同じくロープも末端の結び目を解こうとしましたが、締まって石塊の様にになっていました。

もう一瞬スリングが開放するのが遅かったら・・・、彼は間違いなく崩落に巻き込まれて居たことでしょう。その規模と高度差からすれば、怪我で終わるとはとても思えませんでした。

かんたんそうな斜面・馴れ・便利な道具が有って緊張感が掛けていたのか?(後から、現場を観察したら崩落の理由も推察できました)

事故が発生してからでは遅い! 心に刻んで「想定外」と言い訳しない様にとの教訓になっています。

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