阿曽原温泉小屋

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下界にて

2023-04-26

写真

記念植樹で配布されたタオル

昨日今日は天気が悪いのと作業も一段落したので、「宇奈月温泉開湯百周年記念植樹」参加やら~溜まった事務仕事やら~諸々の調整やら連絡やら、週末29日から室堂に入る時に持参する御土産の準備もしなければならないし・・・。

早朝から欅平に向かい帰宅が19時過ぎで風呂入って晩酌したら眠くなるので、作業に通っている間は何にも手がつけられずいるのです。

仕事に行けば小遣い稼ぎになるのですが・・・そんな立場なのでシャーないというか「黒部への恩返し」とおもって頑張らねば。

雪が少なくても、点検・調査は必須なのです。

2023-04-25

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岩・泥・砂・落ち葉・朽木等々が多いのは

今年の冬は、降雪量が少なかったのですが???

場所によっては、倒木・斜面崩壊が例年よりも多く目立ちます。

写真は欅平駅の到着ホームですが、残雪上に岩・朽木等が大量に運ばれて来ているのが見えます。

元々雪崩が集まる場所で例年よりも雪崩デブリの量自体は少ないのですが、今年は残雪上に被さる岩・土砂・落ち葉の量が非常に多いのです。

この場所の上部斜面を観察してみると、細かな粒子の泥が残雪の上に載っていました。

ということは残雪が有る時期に雪の上を泥水が流れた証拠となる訳で、真冬の二月に大雨が降った日があったとのことでした。

想像するに、大量の降雨量が積雪を融かして水量が異常に増えて、濁流が斜面を壊しながら流れ下った痕跡なのではと?

積雪が少なくても、斜面を点検して不安定な斜面の浮石は処理しておかないと安全に黒部を楽しんでもらうことが出来ないのです。

寒過ぎ!

2023-04-23

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不帰谷からは濁流が

前回の強い雨の後から「不帰谷」の濁りが酷くなったままです。

「不帰谷」は何度か紹介してきましたが、治まる気配がありません。

濁流だけではなく押し出されてきた大量の土砂で本流が堰き止められることもあります。

河床が上がれば、河川勾配が緩くなり少し上流の河原に湧き出す「鐘釣温泉」が、少しの増水で水没してしまう可能性も出て来ます。

先のページの写真には「巨岩」が目立ちますが、このページは巨岩は見られず石・砂利・砂で埋められてしまったことがになります。

二昔前までは、この場所にも「巨岩」が見られて寒い時期に行くと河原から温泉の湯気が立ち上っているのが見られたのですが・・・全て埋まってしまい、河原の相が変わってしまいました。

ここも「黒部が生きている」証拠だと。

今日も7時11分発のトロッコで欅平での作業です。

朝早いのは仕方ないのですが・・・乗り込むトロッコが窓無し車両しか無いので、防寒対策を万全にして乗り込むのですが、昨日は寒気が入って寒くて寒くて宇奈月に着いた途端に悪寒が・・・今日も寒さに負けず頑張って来まーす。

黒部は生きてます!

2023-04-22

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右側から発生した雪崩のデブリが、水流の上に庇となって

写真は、鐘釣駅から上流の黒部川本流ですが右側から合流する沢には雪崩で運ばれてきたデブリが残っています。(泥をかぶって雪には見え辛いですが)

今年は積雪は少なく雪融けも早いのですが、場所によっては雪崩のデブリが多い沢も見られるし・・押し倒されて運ばれてきた巨木も散見されています。

黒薙温泉の倒木と同じで「カシナガキクイムシ」被害に遭って立ち枯れしていた樹木が朽ちて倒れ始めている影響か???

巨木が倒れれば、立っていた根元や押し流されたルートの斜面が壊されてしまい、形が変わり雪崩道が出来たりすれば新たな樹木も生えづらくなったりなどの影響が出て来るはずです。

降雨や融雪で斜面が洗われ、土砂・岩が流されてしまうと更に崩壊が進も可能性も・・・。

黒部の険しく圧倒される景色は、変化し続けているからこそなのだとみています。

「黒部は生きている」ってことだと。

今日から欅平駅構内上部の山腹調査作業に頑張ってきます。

連日頑張っております。

2023-04-21

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里のサクラとは花の数は少ないのですが・・・

昨日は、トロッコ列車が「笹平駅」までの部分開通しましたが、我々は「鐘釣駅」から上部に毎日通って開通準備作業しております。

とにかく雪が少ないし昨日は夏日で暑くて暑くて、でも今日は気温が例年並みまで下がるらしく・・・。

写真は、一昨日調査に行って来た欅平「奥鐘橋」たもとには山桜が盛りでした。

毎朝早くて寝不足気味なのですが、28日まで頑張って通う予定で、29日からは立山室堂で入山指導員勤務で泊まり込む予定です。

それぞれの「正義」なんだけど・・・。

2023-04-18

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黒薙温泉にて(基本!食べられない草の名前は知りませんので)

昨日午後は黒部峡谷に関係する会議の集中日で、「令和五年度黒部峡谷情報交換会」「令和五年度欅平・祖母谷温泉間管理組合総会」に出席してまいりました。(私は参加しませんでしたが「欅平地区」の実の別の会合も開催されていました)

参加者が被る場合が多いので同じ日に開催されるのですが、黒部峡谷の保全・利用・管理を進めてゆくうえで「環境・森林保全事業」「砂防事業」「発電事業」「旅客鉄道事業」「宿舎事業」等々それぞれの立場で関わっているのですが、良い方向に向かってゆけるように情報共有してゆきましょう的な?

それぞれが「正義」なのですが、険しく災害が絶えない黒部峡谷では特に連携が大切になって来るので意味のある会議だと思うのですが。

今日は、新聞記者が登山道整備について話を聞かせてくれと家に来てくるので答えてあげようかと。

明日は欅平まで歩いて行って山腹作業に入れるかの調査に行く予定で、明後日からはトロッコ沿線で作業に入る予定です。

現場に出て黒部を見ているからこそ、会議で実情を伝え・意見を出すことが出来るのだからとおもうのですが、意見を言えば言うだけ一番嫌いな「利益誘導」的な見方をされているのではないかと感じたり、絵に描いた様な「頑固ジジイ」になって煙たがられているのでは???等と思ったりしているのですが、黒部の「正義」の為に身体が動く間は、もう少し黒部に入って経験を活かしながら「見て」「考えて」「自分を信じて」関係機関と連携を取りながら、黒部の為になどと考えたりして・・・。

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