阿曽原温泉小屋

k

なんだかんだと

2023-05-16

写真

黒薙温泉上流の流れ

昨日は、黒薙支線へ朝から作業に行って来ました。

支線から見下ろした黒薙川は、水量が多い割には透明感があってキレイでした。

大仏達は今日も作業に向かいましたが、私は富山市内の設備やさんへ打合せ的な用事で言ってくる事になりますが、午前中はその設備が果たして阿曽原まで搬入出来る者なのか宇奈月の専門業者さんへ直接聞きに行かねばなりません。

ということで、今日のランチは富山まで出て何にしようか???等と呑気なことを考えているのですが・・・。

実は月末まで、作業・三つの総会・講演会講師・業務依頼(本業ではないのですが)・阿曽原の小屋建て準備・来月頭からの名古屋「夏山フェスタ」への準備こなして、名古屋を終わらせたら一日置いてメインイベント?阿曽原の小屋建てが・・・なんだかんだと続きます。

こんなに違います。

2023-05-14

写真

昨年6月22日の阿曽原谷支谷

前ページと同じ場所の、昨年6月22日の写真です。

今年よりも一月半ほど遅いのですが、橋の場所は写真中央の雪穴手前になりますが、先ページの程度まで融けるにはもうしばらくかかりそうです。その割には、キャンプ場にはたくさん残っているし??

どんだけ違いがあるのやら?黒部のこと長い間見て来たつもりですが・・・奥が深いです。

織り込み済みというか、守るためには!

2023-05-13

写真

キャンプ場横の壊れた丸太橋

キャンプ場横の沢ですが、例年ならば6月まで雪で埋まっていることもあるのに既に流れが見えています。

丸太橋・丸太桟道が壊されているのが見えますが、豪雪地帯の黒部では雪の重み・雪のズリ下がり等々で、しっかりしたものを作っても壊されてしまいますし・・逆に壊されない頑丈なものを設置すれば固定する支点・アンカーが破壊されて岩盤や斜面の地山自体を壊してしまいかねません。(丸太だと補修が効くことも)

丸太で橋・桟道を作るのは、雪の重さで設備が壊されることがあっても山自体を壊さないようにとの配慮でもあるのです。

黒部峡谷沿いの「旧日電歩道」「水平歩道」は、他の山域とは整備方式が全然違う手間の掛かる場所なのです。

写真絵本「黒部の谷の小さな山小屋」の中でも、丸太桟道・ハシゴを作っている写真が載せられる予定なのですが、阿曽原の小屋建て・解体シーンもあるし・・・突っ込みどころ満載の建設会社の現場シーン的な「俺たちって何屋さん?」改めて考えさせられてしまうのです。

名古屋に行く予定です。

2023-05-11

写真

どちらがいい?写真絵本の表紙の案

6月3日~4日 名古屋駅前「ウインクあいち」で開催される「夏山フェスタ」に参加予定です。

実は開催時期が1週間早まり、阿曽原の小屋建てとバッティングしてしまい参加を迷っていたのですが・・・小屋建てのコアなメンバーのY君も別ブースで毎年夏山フェスタに参加していて、既に名古屋行きを返事していたとのことだったので、Y君抜きで小屋建てしても楽しくないし?と考えて小屋建てを先送りして今年も参加することにいたしました。

詳細はまだ発表されていませんが、そのうちこのページでお知らせいたします。

※お知らせ!

今月末頃から写真絵本「黒部の谷の小さな山小屋」ってものが本屋さんに並ぶはずです。(ネットでは既に予約受付しているらしいのです)

小学校三・四年生向けの写真集?的な・・・平仮名とフリガナ付きの文章で説明された40頁余りのA4版ですが、実は阿曽原小屋の1シーズンを題材に作られたものです。

名古屋の夏山フェスタ会場に、製作者で山岳カメラマンの星野秀樹さん・編集者の池田さん・発行元のアリス館担当者さんが「6月3日13時半から」 「6月4日10時から」私のブースに来てくれて写真絵本の販売会?的なことを計画しております。

「恥ずかしいし、そんなモノそもそも誰が買うんよ!」って私は何度も言ったのですが、製作にあたり星野・池田両氏の粘りと頑張りを見て来たものですから少しでも応援になればと考えて今回企画してみました。(定価1,760円らしいですが、たくさん売れても私の懐には全く関係ないのですが)

ご希望の方には星野カメラマンのサイン?私の手形??みたいなサービス的なことが出来れば等と考えております。(他で買って持参された方にも)

ただ実際何冊用意すればよいのか???全く予想が付きません、数年前に無料でDVDを頒布予告した際には30分程度で20枚が無くなってしまったこともあり悩んでおります。(そもそも当日までに印刷・製本が間に合うのか??多分大丈夫とのことですが・・)

詳細は後日再度お知らせいたしますが、取り合えず予報ということで。

山には敵いませんけど!

2023-05-11

写真

左上部から本流に下る涸れ沢が!

写真は露天風呂から下流を写したものですが、左側上部から本流に向けての斜面が土砂崩れ・根返りが確認出来ます。(水平歩道も毎年路肩が撫でられている箇所)

写真には写っていませんが、本流との合流付近には樹木と土砂が更には右岸側河原にも倒木が何本も散乱しているのが見えました。

どちらも去年には確認できていなかったものなので、シーズンオフの間に荒れたものと考えられます。

左岸上部の荒れた斜面には急峻な涸れ沢があるのですが、そこで雪崩?雪水を伴った土石流?が発生して、斜面の樹木をなぎ倒し斜面を崩しながら本流合流まで流れ下り、勢い余って対岸の右岸斜面にぶつかったところで流されてきた倒木を散乱させたのでは???

本流上の河原に倒木・土砂が見られないのは、スノーブリッジになっていた上に堆積していたものが融雪で本流が出て流されてしまったのではないかと?

生きている木を引き倒すパワー!土砂崩れに伴い崩して来るパワー!本流上に堆積していたであろう土砂・倒木を洗い流すパワー!

険しい地形・気象の黒部では、雪が少なくても荒れることがあるってことです。

黒部は生きてます!

そんな所に身を置けば、人間の小ささを思い知らされるし・・自分が今思い悩んでいる事なんて???って感じれるのでは?

更に言えば「そんな黒部に、へこたれずに立ち向かって来た人間も頑張ってるなー」なんてことを考えてしまうのですが?

現場が第一!

2023-05-11

写真

なんでキャンプ場に残るのか想像すれば!

今年は雪が少ないとお伝えしていますが、キャンプ場にはそれなりに残っていました。

阿曽原支谷上部~キャンプ場水場~キャンプ場~露天風呂までの雪崩の流れになると想像しているのですが、キャンプ場の広場でデブリが横に広がり大量に残ったのでは?

雪にまみれて角が丸くなった石が混ざっているのは、沢筋で水で角が削られたものが運ばれてきた証拠では??

以前キャンプ場直下露天風呂に至る道まで、押し出されてきた岩も角が丸まっていたし、冬季間の阿曽原付近の航空写真を見ると阿曽原支谷からキャンプ場に向けて雪の斜面が流れている様に見て取れます。ある程度の積雪が有るところへ、急峻な沢の最上部から発生した雪崩が沢の石を引きずりながら積雪面上を下って来た???

(いろいろな痕跡を現場で見て・考えて・想像すると、山を見る眼が変わって山の奥深さが解ると山行が一層面白くなるはず!)

実は携帯電話アンテナを何処に設置するかで業者さんは悩んでおられて・・・二・三年ほど前から何度も調査に来ておられました。

(富山県が黒部キャニオンルート開通に合わせて沿線整備するらしく、仙人谷ダム・作郎合宿 にもアンテナ整備される予定らしく「下の廊下」の下半・「仙人谷」方面は通話エリアが増えるのではないかと)

私的には、雪の押す力の掛からない離れた場所を選ぶか?冬季間にアンテナ部分を撤去して隠しておくか?と提案をしていたのですが、実際に雪が残るキャンプ場を見てケーブルの制約で遠い場所では減衰が大きくなるし、国有林内であることから借地の関係も出て来るしで・・・悩んでおられるみたいでした。

先にも書きましたが何をするにも「現場が第一」ではないかと。

雪の無い時期だけ見て・数値だけ見て・・・いろいろ企画・計画しても、毎年大きく違う自然の大きなパワーや観光地ゆえの混雑・混乱が起きている現場と現実を精査してこそだと。

アーカイブ

最近の記事