阿曽原温泉小屋

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現実逃避???

2023-06-22

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仙人峠からの裏劔

今日から阿曽原へ大仏と向かいます。 内装・外装・配線・配管・草刈り等々することは山ほどあります。

昨日までは、送電線巡視路点検の打合せ・登山道整備の今後についてのレクチャー・お土産物の仕入れの調整・雑誌のインタビューと質問への返信・近所の葬式・地区の自治会班長なので集金等々こなしながら、金曜午後と来週26日28日にも総会が控えているし・・・毎年の事ですが、小屋の準備が最優先の時期に会議が集中してしまいます。

電話・メールが次々に入って来て泣きそうになりますが、阿曽原に行ってしまえば、電話は通じずメールも決められた場所でないと入らなくなるから?私を捕まえたくても無理ですから!

下界のドタバタ忘れて、夜な夜な大仏とイッパイ呑んでやるぜぃ!

※売れてるみたい?

写真絵本「黒部の谷の小さな山小屋」が、昨日時点Amazonで数日間売り切れていました。(今朝見たら残り4点)

「こんなの誰が買うのよ?作るの止めれば!」って話していたのですが・・・もしかしたら案外売れているのかもしれません。

出版社もなかなか決まらず、私は「そりゃそうだわ!売れないもの」って言っていたのですが・・・。

売れても私の懐が温かくなるわけではありませんが、「山と渓谷」の連載記事も重なるし・・宿泊希望者が集中してしまうのではないかと心配しています。

小屋は規模が大きい訳ではなく、コロナ禍後は詰め込み宿泊はしていませんので元々「日本一!予約が取れない山小屋」なんてことを昨年お客さんから言われたことがあります。

やっぱり少ない。

2023-06-21

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仙人谷の残雪はとにかく少ない

19日に大仏達が仙人峠まで、国交省の雨量計を設置しに行って来てくれました。

27年前から?毎年この時期に通っている作業なのですが、ここまで少ない残雪って???記憶に無いかも・・・。

積雪が少くそれに伴い雪崩の発生も少なかったのでしょうが、写真中央の谷の合流点の大岩!この時期にここまで現れていることは有りません。

積雪が多い年には、10月半ばになっても両岸に 雪渓ブロック が残る谷なのですが、今年は夏山シーズンまで雪渓が残るのか???

どのみち無くなる残雪ですから雪渓が早く融けると危険という訳ではないのですが、ガイドブックを頼りに入山される方は現場に行って記述と違う???ってなるかもしれません。

※参考

写真右端中央下に灰色っぽい部分があるのは「仙人温泉小屋」です。

数年前に雪の重みで破壊・倒壊してしまい、現在は営業出来ておりません。 

宿泊・飲料補給は出来ませんので計画を立てる際には御注意ください。

絵本繋がり???(ヒョンナところで)

2023-06-19

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室井さんの絵本をゲット!

昨日は「宇奈月温泉開湯100周年式典」に参加してきました。

式辞~祝辞~感謝状贈呈等々が続くなかで、東京芸術大学名誉教授・日本美術院理事長の田渕俊夫先生から黒部市に「黒部心象 奥鐘山」他四点の作品を黒部市が寄贈されたお披露目がありました。

田渕先生は、小屋を引き継いだ二年目だったかに阿曽原小屋に泊まりに来られました。一晩地酒とそこいら辺で採れた?キノコを召し上がっていただいて、翌日私と大仏で十字峡まで案内させていただきスケッチのお供をしたことがあります。

スピーチもユーモアたっぷりで足取りもシッカリしておられ、会場を後にされる際に御挨拶してきました。 あれから30年足らず経って御歳を重ねておられるのですが、スケッチ山行の事はちゃんと覚えていてくださいました。

第二部では「室井滋さんのトークショウ」が催されたのですが、富山県出身の数少ない芸能人で?トロッコ列車のアナウンスも担当しておられて黒部はお世話になっております。

先日、式典の実行委員長から「室井滋さんが、阿曽原の写真絵本の事をえらく推していたけれど??」って話が伝わって来ました。 

発売前の話を何で知っているのやら?もちろん個人的な付き合いも無いし??実は「黒部の谷の小さな山小屋」の出版元のアリス書房の社長と室井さんは知り合いだったとのことでした。

知らないところで繋がっているというか・・・知らないところで応援していてくれる人がいるってありがたいことだよな~なんてことを

実は室井さんも絵本を制作しておられて、トークショウ終了後に作られた「絵本」の販売会があったので御挨拶がてら一冊求めて帰って来ました。

昔も今も!

2023-06-16

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昨日発売の「山と渓谷」で紹介されてます。

登山道整備をこれからどうしてゆくか? という問題で、シンポジュウム開いたり・関係者での議論を進めているのはお伝えしてきました。

そもそも管理主体が決まっていない登山道も有ったりするし、費用をどう賄うのか?富士山・大山・屋久島・大雪山等々の様に協力金制度も整備されて来ている現状で、ならば北アルプスはどうしてゆけるのか?

費用を集めても、運用主体はどうするのか? 作業できる人間を確保するには?

「俺が動かなくても誰かやってくれるだろう」みたいなことを、みんなが考えていては何時まで経っても変わらないどころか荒廃が進んでしまうのではないかと心配してしまいます。

幸い御役所の方も危機感を抱いてくれている様で、「霞が関」まで話を聞かせに来てくれないか?みたいなこともあったり、松本市・佐久市でのシンポジュウム開催など「今がチャンス!」なのではないかと。

問題山積ですが、みんなで議論を重ねて協力しながら一つ一つ問題をクリアしてゆかねばと考えております。

私が今現在出来る事って???

大それたことを考えている訳ではないのですが、我々が登山道の維持管理だけでなく、他の山仕事を受けることによって 「仲間を増やし」~経験を積むことで「山を覚えて」~みんなが「食べてゆける」 ような仕組みを作って結果として登山道整備を頑張ってくれる人材を確保してゆければ良いかな~っ・・・なんてことを企んでいるのです。

「武田節」 ってご存知でしょうか?

大昔の警察学校時代に、謝恩会で教官が歌っておられて知ったのですが・・・。

「人は石垣 人は城」って歌詞にあるのですが、戦国武将,武田信玄の名言として残されている言葉です。

「りっぱな城があっても人の 力がないと役に立たない。 国を支える一番の力は人の力であり,信頼できる人の集まりは 強固な城に匹敵する。」 という信玄の考え方や生き方を表しているそうです。

昔も今も「人」が大切なのは同じだと思う、昭和ド真ん中?な小屋主なのです。

山小屋は、何でも屋?

2023-06-15

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近所の畑には「蕎麦の花」が満開です

一昨日は、登山道整備の今後をどうしてゆけば良いのか?少し話ししに来てくれと山の大先輩から言われて現状と私なりの展望的なものをレクチャーしに・・。

昨日は山奥の送電線巡視路点検業務を受けてくれないかとの話が来て、業者で作業内容の確認やら打合せやら・・。

どちらも本業とは少し外れているし、正直大きな収入になるモノではないのですが・・・。

登山道整備するには、どれだけ資金を集めても実際に現場で頑張れる人材が必要になってきます。

このページで、我々が登山道整備・災害復旧・山腹点検等の「山仕事」に携わって来た事を紹介してきました。

過酷な山仕事を頑張ってくれる仲間には、頑張った分の正当な対価! 黒部に行けば食べてゆける!って思ってもらわないと、人は集まらない・山も覚えられないのは当たり前ですが、重要なのはその都度知らない者同士で作業してもそれぞれの実力が解からなくては過酷で危険な作業は出来ない等々の問題が出て来ます。

継続的に山で頑張ってくれる信頼できる仲間に来てもらうための、本業ではない仕事を受けて来ました。

災害が発生して否応なしに作業に参加してきたのもあるのですが、危険な黒部で一人の事故者を出さずに作業を終わらせてきたのは、ある意味驚異的で発注者からみれば「チーム阿曽原」を信頼してくれる元になっているはずです。

(そういった意味では、少し胸を張ってもいいかも!って・・調子こいてスキが出来ると事故の元なのですが)

山中の現場まではもちろん歩きで向かわねばならず、重機が入る訳もなく簡易な道具で作業を進めても最終的には全身の筋肉頼り?みたいなこともあります。

個人の体力・技術・経験も大切なのですが、1人で仕事を終わらされる現場など有るはずもなく・・そこで「チーム」が必要になってくる訳なのですが、いくら自由人?の集まりとは言え、ちゃんと食べて生活して行ってもらわねば長続きする訳もありません。

続く

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