阿曽原温泉小屋

k

黒部を守るということは

2023-07-05

写真

先日の大雨翌日の「雲切の滝」は水量が多く迫力がありました。(仙人谷ダムより)

今日は鉄塔巡視路の点検作業に欅平に行って来ます。

来週12日までに欅平~猫又までの区間を終わらせてくれないかと依頼で、メンバーは週末から白馬線・唐松線の登山道パトロールが入っているし・・週明けから雷マーク付きの雨予報が出たので、少しでも進めておかねばと私も応援作業に行って来ます。

営業開始準備はダイブツが一人泊まり込んで頑張ってくれていて、昨日は布団干しを頑張っていると連絡が入りました。

昨日のページで、田渕先生のお便りに「阿曽原から見た鉄塔を描いている」と紹介しましたが、険しい黒部峡谷でガッチリ立っている鉄塔に何かを感じられたのか??

ちなみに、十字峡のスケッチに行かれる時にガイドで同行しましたが、全然手前の○○峡とか名前の付いていない我々から見たら「ただの川」にしか見えないところで、突然立ち止まられてスケッチ帳を取り出されて??一心不乱にスケッチを始められて・・・やっぱり我々とはモノの見方・感じ方が違うのだと驚かされたことがあります。(出来上がった作品を観ましたが「さすが!」の出来栄えでした)

大自然の中では違和感のある送電線鉄塔ではあるのですが、ダムの建設等発電事業のおかげで下流域が「洪水被害」から守られている事実もあります。

自然との共生!を体感できるのも黒部峡谷だと思っています。

こんなアルバイトやっている余裕ないのですが・・・。

これも、世の為 人の為 黒部の為?今日も頑張って行って来まーす!

取り合えず宇奈月ルートは!

2023-07-04

写真

田渕先生からご丁寧な礼状が

連日早朝からの行動だったので、昨夜は19時過ぎには意識が無くなっていた様な??

僧ヶ岳の宇奈月側からの林道は大雨後だったので土砂が道を塞いでいないか心配だったのですが、1,050m地点までは問題なく整備も終わっていました。

既に数台の乗用車と県外ナンバーのバイクが駐車しており、平日でも登りに来ておられる方がいるのだから頑張って来ました。

取材カメラも同行していたのですが、半月前のパトロール時よりも幼木・雑草が伸びてい来ていたものを草刈り機で刈りこみながら小ぶりな「熊手」で刈られた草を避けながら1,500m先まで昨日は終わらせてきました。

この先はメンバーが限られているなかで、巡視路の点検・白馬線唐松線のパトロール・小屋の荷上げ・雲切新道の丸太橋架けもあるし、梅雨時なので天気次第で休むことも出て来そうだし・・・。

随時お知らせしますが、僧ヶ岳の宇奈月ルートについては、前回の事前パトロールで倒木処理は終えているので少々草が伸びていても問題なく登れます。

毎年頑張ってくれているS会長が言うには

「毎年少しずつ広く丁寧に草刈り機で刈って来たからの成果で、今キレイだからって三年も手を入れないと掻き分けなければ足元が見えなくなるほど茂ってしまう」

昨年作業していたら通り掛かった人から、「他の登山道はコロナ禍以降は草刈りが行き届いていないコースが沢山出て来て歩きずらくなっているけど、ここはありがたい」って言われたそうです。

「そんなこと言われると、また頑張っちゃわなければならないんだけれど…」なんてことを言いながら作業していました。

※家宝!

先日開催された「宇奈月温泉開湯100周年式典」にて、久しぶりにお目に掛りご挨拶させていただいた、田渕俊夫先生 に「黒部の谷の小さな山小屋」を後日贈らせてもらいました。

数日前、先生から丁寧な礼状が届きました。なんでも阿曽原から写生した鉄塔を描いておられるそうで、写真絵本が参考になりましたと喜んでおられました。

分かってもらうには、汗をかかねば誰も信じてくれません!

2023-07-03

写真

昨日早朝、朝日を浴びた虹が鮮やかでした。

昨日はテレビ取材の下見(ロケハン)に付き合ってきましたが、どんどん気温が上がって・・たっぷり水を吸い上げた山の緑の濃さが強烈に見えて、今年の草刈りは例年にも増して苦労させられるかも?なんてことを思ってしまいます。(反対に紅葉は期待できるかと!)

今日も別のテレビの取材で「草刈り現場に同行したい」ってことで・・・チェンソー・草刈り機・鉈・鋸・鎌・燃料・昼食・合羽等々担いで宇奈月の「僧ヶ岳」に行って来ます。

テレビばっかり出て!なんてことをおもわれるかもしれませんが、こちらから呼び掛けて引っ張ってきたわけではなくテレビ局からの依頼が来るので「シャーナイナぁ~」的な・・・。

本業の小屋の開業準備はダイブツに任せっきりで申し訳ないのですが、登山道の維持管理は安全登山・環境保全にはとても重要なのですが、重労働な現場作業について少しでも多くの方々に知っていただき~考えてもらうことに繋がれば!との思いでドタバタした時期でしたが引き受けることにしました。

口先だけで解った様な事を語っていても、信じてくれる人はどれだけいるだろうか?

(耳が痛い人いるんじゃない?? それすら分らず口先使って「ザケンじゃねぇ!」って叱りたくなる困った人もいますが)

汗をかいているところを、見てもらえば多くを語らなくても分ってもらえることがあるかと?

昨日6時前自宅を出たら、前日の大雨が嘘のように晴れ上がって西の空にキレイな虹を見ることが出来ました。

なんかイイことあればいいのですが・・・。

ムハムハ キリギリス!

2023-06-30

写真

先に薄切りをジックリ焼いたオイルで肉塊を!

一昨日の富山県内を襲った豪雨被害ですが、立山町千垣・芦峅寺地区では短時間に猛烈な雨が降って鉄道が土砂崩れで不通になったそうですが、上流の称名滝付近ではそれほどでもなかったそうで極めて局所的なものだったようです。

黒部峡谷付近では、一時的に強く降ったものの長続きせず被害の報告も入っておりません。

そんな中で小屋の内装工事を大仏と二人で頑張って来ましたが、連日ニンニク三昧??他に人がいないから良い様なものの・・ステーキ・ホルモン焼き・チャーハン・焼きそば等々大概のものには生ニンニクをロースト・みじん切り・千切りにして。

「冷凍カツオのたたき」の薬味にはもちろん(入れ過ぎて舌が痺れて) 更には「ニンニク醤油漬け」を一玉二玉とポリポリかじりながら、加えてニンニクのみじん切りの瓶詰めをサラダにまぶしながらの宴は延々と続くのでした。

(ステーキ肉!カツオのたたき!等等、旨いモノから無計画に食べてしまう者を「キリギリス」と呼びます)

入山してから天気が悪くて三日ほど風呂に入れていなかったのですが、流石に自分で自分の臭いが気になりだして・・・このままでは臭くてトロッコ列車に乗せてもらえなくなるかもしれないって昨日風呂にお湯を張りに。

小屋開けに向けて「目一杯?」な二人なのでした。

※ガッカリ!

頑張って帰ってきたら、ガッカリさせられる連絡が事務的かつ不誠実に入るし!!!(頭に来てしまい「エキサイトシリーズ」開幕直前状態です?)

繋がっているのです?

2023-06-26

写真

キャンプ場から露天風呂に向かう下りは、雑草ボーボー・・

この先始まる、送電線巡視路点検作業に向けての段取り~本番・テレビ取材のロケハン・別番組の取材・松本市までの往復・僧ヶ岳の草刈り等々・・・本業の阿曽原の内装工事と荷上げの段取りも控えているので、今週は水曜日・木曜日と会議・総会が予定されていたのですがキャンセルすることに。

写真は24日に、阿曽原キャンプ場から露天風呂への草刈り前の写真です。

今年は雑草には適度な雨と気温で伸び放題で、通い慣れた私でも足元が見えなくて転びそうになりました。

放っておけばクマザサのタケノコが伸びて硬くなるので、取り合えず一旦大雑把に草刈りしておきましたが、お客さんを迎えるにはまだ二回ほどは刈り込んでやらないと・・・。

毎度毎度のドタバタですが、今シーズンは巡視路点検作業箇所が増えたので尚更なのです。

いろんな仕事を受けるのは私の収入を増やす為ではなく、登山道の維持管理に頑張ってくれている仲間にこの先も頑張ってもらう為には「山仕事」を増やしてある程度食べてゆける様にすれば、この先も登山道整備に定着してくれるのではないかと考えるからなのですが・・・調整がなかなか大変なのです。

登山道がシッカリしていれば、訪れる登山者が安全に楽しめるはずです。

すべては「山を楽しんでもらう為!」に繋がっていると考えるからなのです。

その場に応じた対応が

2023-06-24

写真

欅平駅対岸の土砂崩れ

昨日午後は黒部峡谷関連の集中総会日で、阿曽原から帰って来ました。

環境保全協会総会など出席者が被るので、毎年同じ日に続けて会合を開いています。

その他関連事項の中で、欅平駅前から奥鐘橋方面まで車椅子でも行ける様に迂回路工事と対応の車椅子を用意するみたいな話が出ていました。

現場は勾配が急な部分があるのですが、狭い場所なので対策も出来ず介助者の方が苦労するのではないかと・・・シッカリした車椅子を用意するらしいですが、事故のない様に峡谷を楽しんでいただけたらと思います。

最近目立つのが、欅平に来られた欧米系の外国人の方が散策せずにベンチで何時間も本を読んで過ごしている方がポツポツおられるそうです。

いろんな方々が来られる黒部峡谷ですが、そういった利用の仕方も考えてゆく時代になって来たのかも?

写真は、今月初めの大雨で発生したガケ崩れです。(6月5日記事参照

黒部峡谷は他の自然公園みたいな、高原・樹林帯などとは違ったエリアであることを念頭に利用してゆかねばならないと教えてくれているような・・・。

ただし迫力ある景観が売りの黒部峡谷なのですから、楽しんで帰ってもらう為には???地元が考えて工夫して、利用者に理解してもらう努力も必要かと。

アーカイブ

最近の記事