阿曽原温泉小屋

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夏の終わりは、モデラート?

2020-09-12

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日が沈む場所が、能登半島の付け根に変わりました。

先のページで「赤トンボ」の事を書きましたが、秋になると身体の色を橙色から濃赤色に変えて山から里に降りて行きます。 

阿曽原辺りでは、この時期は太陽の高さが低くなり朝日が斜めに黒部の谷に差し込むと「赤トンボ」が一斉に峡谷の中を飛び始めます。

斜めに差し込む朝の陽射しは、トンボの羽根が・・・表現が難しいのですがギラギラ感の無い優しく無数に反射するのがキレイなのです。

斜めの陽射しと「赤トンボ」が揃っての眺めは、沢山の人に見てもらいたいのですが・・・。

※夏の終わりの夕暮れは♪♪♪

夏は、高中正義!

昔はLPレコードとCD持っていたので良く聴いていましたが、ひょんな事から最近また聴き始めて。

「渚モデラート」 が懐かしくて。(1988年リリース!・・・古くても良いものは良いのです)

ちなみに「モデラート」の意味は、イタリアの音楽用語で「中庸」(中間のスピード)という意味だそうです。

高中さんは、「サディスティック・ミカ・バンド」時代から大好きなのですが、バックコーラスの「AMAZONS」(斉藤久美・大滝裕子・吉川智子)のお姉様三人組も頑張っておられるなーって。

私も昔みたいにガツガツは行けないけど???コロナに振り回されている今シーズンは、「モデラート」で?もう少し頑張らねば!

登山道情報!

2020-09-12

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「トチの実」外皮の内側に白いクッションが。

現在把握されている情報について!(阿曽原小屋は営業自粛中!キャンプ場利用者のみ)

○仙人池方面・・・とりあえずは通れますが、劒沢の情報も最寄りで仕入れてください。

 ・8月末に、ルート全体の草刈りと仙人谷下部の丸太橋の架橋は終わらせてありますが、通行する人が殆ど無いので草が踏まれず伸びてきている場所もあるかと?

 ・仙人温泉直下の、仙人谷の丸木橋は架かっておらず飛び石での渡渉になります。

 (極端に降雨が少なく猛暑なので水量は少ないが、強い雨が降った時には当然増水しますので判断は慎重に!)

○水平歩道・・・通行可能です。

 ・整備は終了しております。(今年は暑いから、まだしばらくは大変です)

○下の廊下・・・整備中です。

 ・黒部ダムから黒部別山谷までの上半は、大へツリの「高巻き桟道」がまだ作られていません。

 ・黒部別山谷の雪渓は、通行に支障が無くなる程度に消滅しました。

 ・黒部別山谷から仙人谷ダムまでの下半は、「番線の増し締め」「散乱した草の片づけ」程度の作業が残るだけ。

※今年は、小ぶり???(掌がデカい訳ではありませんから)

空から音もなく降って来て!当たったとしても、クッションの効いた厚い皮に包まれているので心配ないのですが一瞬驚かされます。

それにしても今年は実が小さいな様な、樹木の個体差???雨が降らなかったからなのか???

アク抜きをして食べるそうですが、昔から飢饉の時の食料として大切にされて来たとのことです。

終戦後まで続けられていた「炭焼き」でも、「トチの木」は伐採されずに残されてきたと聞き、トロッコ列車沿線を歩くと所々に巨木が残されているのが目につきます。(宇奈月ダム左岸の「トチの湯」上流に大木がドンと)

まだまだ日中は暑いのですが、気が付けば「トチの実」が降って来て「赤トンボ」が山から下りて来て・・・「秋」を感じさせられていますが・・・雨が降らないので、こんな「カサカサな秋山」どんな影響がでるのやら???

 

若干の雨が!(暑くても雨に降られても、頑張ってます)

2020-09-10

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室堂から剣御前と左奥に早月尾根。(早朝のフェーンの雲)

昨日の午前中は、暑くて暑くて・・・私達の仕事場の下流では夕方から雨が降ってくれましたが、大仏達の仕事場の「下の廊下」は作業中から降り出したらしく濡れながら帰って来たらしいです。

「下の廊下」上半の作業については、ヘリコプターでの資材(丸太・番線等)搬入は天候の関係で予定より一日遅れですが終了しました。

材料が揃った後は、丸太桟道の修繕・草刈り・転石除去・手摺番線の張り込み等を施して行けばよいのですが、今日から天気が・・・施工の進捗が入ってくれば御知らせいたします。

※月曜日早朝、フェーン現象時の雲です。

剣御前山 の、奥の雲は右側(黒部川側)から朝日を浴びて光り!空の雲は早く流れて形を次々と変えて!見ていて飽きませんでした。(かなり寒かったけど)

今年の「下の廊下」情報は、例年通りには出せないかと!

2020-09-08

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トリカブト(フェーンの強風の中で、けなげに咲いてました)

今年の阿曽原温泉小屋は、お知らせしている通り営業自粛しています。

それに伴い、小屋のスタッフも最小限しか置けません。

警備隊員は今のところ一名常駐予定ですが、いざ事故が発生したら隊員単独で現場出動させるのは危険過ぎるので小屋のスタッフが同行していましたが・・・今年は一緒に出動したら阿曽原が留守になってしまうかも。(昨年の様に、ヘリコプターが入れる天候ばかりとは限りません)

いつもの年の「阿曽原ではない」という事を御理解ください。

それに伴い、例年の様に実際の状況を確認に行けないことが予想されます。

具体的には、今までは整備が完全に終わっていなくても「手摺番線が切れていても、危険な場所ではないから注意すれば大丈夫」「草刈り後の草が片付いていないだけ」「雪渓の状態を読める人なら問題なく歩ける」等、細かな情報を流せないかもしれないという事を分かっていただけたらと思います。

更には、小屋のスタッフが危険個所に張り付いて「声掛け」等も行ったことがありましたが今年は出来ません。

昨シーズンは、ほとんど登山道整備が終了後に事故が多発しました。

登山道の整備状況が、事故原因に結びついている訳では無いというのも分かりましたが、あらためて「黒部に怪我なし」を思い知らされました。

事故を減らすには、ならば何をすればよいのか???

とりあえずは、情報提供して「注意喚起を繰り返してゆくしかない」と思いからこのページを書いています。

しかし、今シーズンに限っては「阿曽原温泉小屋」の運営状況を御理解いただき、歩かれる予定の方は例年通りではないことを念頭に置かれて計画を立てられますようにお願いいたします。

※それでも

他機関(警察・関電・自治体等)に問い合わせるよりも、このページの方が早く情報を流せるとは思うので他機関に問い合わせされるのは有効とは思えません。

「下の廊下」は工事中です!

2020-09-08

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室堂平の「チングルマ」は秋の装いでした。

室堂は、チングルマは種が全開?だったし半袖でいると寒かったし、帰宅すると家の隣の田圃の稲刈りが終わっていたりで、確実に季節は秋なんですが下界はまだまだ暑くて暑くて。

そんな中、大仏達は昨日から信濃大町に泊まり込んで「下の廊下」の上部半分の整備に本格的に掛かりました。

黒部別山谷には若干残雪が残っているようですが、全体的に降雪量が少なかったので登山道のダメージは少ないのですが、明日以降天気が愚図つきそうなので作業をこなすことが出来るやら???

危険な場所で、天気が悪いのに無理して作業は進められません。(雨で滑りやすくなるだけでなく、合羽のフードを被ると音が聞こえ辛くなり、落石の音・熊の気配等々を察知できなくなります)

そうこう言っているうちに、こちらにも別の作業の依頼が来て明日はS会長と仕事に向かうことに、今年はどうしたことやら・・・現在プータローの自分には、忙しい事は良い事なんだから頑張らねば!(でも暑いの嫌いなのに)

※駒ヶ岳登山道

日曜日に、宇奈月温泉からの登山道はS会長とY会員が草刈りの仕上げを終了させたそうです。

やっぱり山はイイな~!

2020-09-08

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人気の全くない室堂平から、独り占めの立山でした!

室堂で一泊して帰ってきました。 室堂山荘の御主人と情報交換して、午後四時過ぎに寝ぐら?宴会場?の立山センターへ歩き出すと広い室堂平で見渡す限り人の姿が全くなくて・・・。

剣御前小屋が稜線に見えたので、知り合いのスタッフに電話してみたら宿泊客が0人とのことで暇だったらしく双眼鏡持ち出して私の姿を探してくれて、室堂平で動くのが私だけなので直ぐに見付けてもらえました。(派手目の赤シャツ着ていたんですけど)

立山を、独り占めしているみたいな贅沢な気分に浸らせてもらいました。

最近は仕事や作業で山に入いるばかりで、山を楽しめていなかったかも???

二十歳の頃から毎年通ってきている立山室堂ですが、あらためて「山ってイイな~」って思い知らされたのでした。

山に入るって「非日常」を楽しむためというか、普段の生活の「シガラミ」「ゴタゴタ」なんかをリセットさせてくれるから止められないのでしょうね。

来シーズンからは、そんな人たちのサポートの仕事を頑張らねば!等と景色に浸っていたら携帯が鳴り響き「五時半から飲むから、早く帰って来て風呂入られ!」との強い呼び出しに我に返ってソソクサとセンターに向かったのでした。

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