阿曽原温泉小屋

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未整備ってのは!

2022-07-28

写真

手前は折れた桟道!

雪の重みで折られた丸太桟道ですが、慎重に通過してもらえれば問題ありません。

ルート上の丸太桟道・ハシゴ等は、損傷具合はそれぞれですが「歩けない!」損傷個所は無いとのことです。

奥右側に整備済みの桟道が小さく見えていますが、新しい丸太がヘリで空輸されればどんどん更新されてゆくはずです。

今更言うまでもありませんが、通行できるようになったとは書きましたが安全を保障している訳ではありませんので、くれぐれもお間違いのない様に!

※通行の際には、作業員の方に自分を分かってもらえる様に声掛けするなりしながら通り抜けていただかないと思わぬ事故に繋がる恐れも!

未整備区間は有りますが、水平歩道は歩けます。

2022-07-28

写真

折尾谷の残雪にステップを切って来ました。

今日は、雨曇りの天気予報が曇りの予報に回復したので、明日行く予定にしていた折尾谷の残雪工作を前倒しして行くことにしました。

一昨日夜中の強い雨で阿曽原谷の雪渓がかなり小さくなったので、折尾谷の残雪も融けているだろうと予想していましたが案の定22日の写真よりも全然小さく薄くなっていてくれました。

放置しておいても、4~5日もすれば融けて無くなりそうな気もしたのですが・・・せっかく来たのだから工作することにしました。

小さくなったけれども、まだ7mほどの幅でパンパンに凍った残雪が残っており、上流側は登山道まで1m余りの段差があり昇り降りするために難儀しそうなので、持参したツルハシを振り下ろして氷を叩き壊しながらステップを切って来ました。

作業中に、予報が外れ猛烈な日差しになって来て・・・ツルハシを振り回しているうちに汗だくになり、Tシャツを脱いで絞るとボタボタと汗が滴り落ちます。(汗腺爆発???)

折尾谷の冷たい沢水で頭を冷やして涼んでから、22日時点で残雪を高巻く為に仮にフイックスしてあったロープを草付き斜面を登り回収に向かいます。

そんなこと無いだろうと思われる方がいるかもしれませんが、回収しておかないと目の前に登山道があるのに勘違いしてフイックスロープの方へ向かう人がいるのです。

(高巻きのフイックスルートは、やはり中間支点は急斜面のザレ場の細い灌木だけで、ステップもほとんど無くとても一般の方々の通行には使えないものでした)

これで水平歩道は、未整備ヶ所は残っていますが取りあえずは歩けるようになりました。

草刈り三昧!

2022-07-27

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水場もトイレも、サンダルでOKです。

水平歩道の残雪のおかげで、いまだに登山者が一人も来ていない阿曽原ですがやれる事やっておかないと。

一昨日で今シーズン二回目の風呂までの草刈りを終わらせたので、キャンプ場の草刈りに着手!

夏場は登山者が少ないので、それほど広げる必要もないのですが・・・緊急時のヘリポートにも使われることも有るし、気持ちよく泊ってもらうためには・・・なにより山の向こうで汗にまみれて草刈り機を振り回しているであろう大仏が、阿曽原に帰って来て「帰っても草刈りかい!」ってガッカリさせないためにも頑張っておかねばなりません。

「メッシュの草除けマスク」「草除けサロペット」「長靴」「ゴム手袋」と完全防備で作業しないと弾き飛ばされて来る草片・小石まみれになってしまいます。

炎天下では大汗必至のいで立ちで・・せめて頭だけはと「麦わら帽子」を被っていますが、帽子のツバの付け根を見たら脂汗が沁み込んで色が変わってしまってました。

昼前から雨が降り出したので、あと半日かかりそうですが明日も雨が降るかも・・・道が通行できないし、後立山の山小屋ではコロナ感染者が出て休業中って話が伝わって来るし・・・お客さんもそんなに来ないだろうからヤワヤワやります。

7月27日朝現在の登山道情報(手間の掛かるのが黒部です)

2022-07-27

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阿曽原谷の雪渓は小さくなり穴も開きました!(猛暑の今年でもこの標高で残るって)

1.水平歩道

通行困難にしている折尾谷の残雪は、まだ状態が悪いままです。

残雪については、29日か30日に私が現場にツルハシを持って行って氷を叩き割ってルート工作できるかやってみます。(泥や小石が残雪に混ざっているので、チェンソーが使えあない)

欅平までの他部分については、未整備部分がありますが草刈りも進んで来ており慎重に歩いて頂ければ通行出来ます。

2.東谷出合い吊り橋

朗報です! 東谷出合い吊り橋の復旧作業が、来月中旬過ぎに始まる方向であるとの情報が入って来ました。(関西電力さんの、素早い対応に感謝です)

ただし吊り橋の復旧工事が終了してからでないと、「下の廊下」(旧日電歩道)下半の黒部別山谷~仙人谷ダム間の歩道整備に入れませんし元々残雪が多い年なので、全線開通時期については今現在の時点では答え様も有りません。(損傷については、雪崩の直撃を受けたみたいな・・・)

※手間の掛かるのが黒部なのです!

先のページで、草刈りが大変だと書きましたが・・・降雪量が多く急傾斜の渓谷では大規模な雪崩が発生してしまい、大量の残雪が残ったり構造物が壊されたりと・・・とにかく整備に手間の掛かるエリアなのです。

予約の電話で、10月でも残雪が有って・・って説明すると驚いておられる方がおられますので、参考までに 阿曾原温泉小屋Webアルバム の以前の写真を調べてもらえば、なぜ年間に1ヶ月ほどしか歩けない場所なのか分ってもらえるかと!

それだけ危険で特別なエリアに入るという事を理解したうえで入ってください。

(三年前に、11日間で5件の転落死亡事故が発生しているルートです!)

黒部の草刈りは大変なんです。

2022-07-26

今日から「白馬岳~祖母谷温泉線」の草刈りに大仏達一行が草刈りに入ります。7月初めのパトロールでは残雪・倒木が多く通行困難でしたが、そろそろ雪が融けて草も茂って来ている頃でしょう。

草刈り機・チェンソー・燃料・食料等々100ℓの特大のザックに荷物を詰め込んで、不帰避難小屋 まで担ぎ上げて、避難小屋に泊まり込みながらの作業になります。汗まみれでヘトヘトで帰っても「風呂」「食事」「布団」など有るはずもなく大変な重労働ですが毎年頑張ってくれています。(お楽しみは、ペットボトルに詰め替えたウイスキーだけ)

平成7年から行政から委託を受けて阿曽原小屋から人間を向かわせており、私も当初は大仏と交替で入っていたので苦労は身に染みて分かっているつもりです。

引き継いだ当初は、コース全体が道幅より少しだけ広く手狩りしてあるだけで、標高が低くなると藪が大きくなり登山道に倒れ込んで来て歩き辛かったのですが、山側斜面に一歩・二歩踏み込んで根元からクマザサなとの硬い藪を刈り払いながらの作業を苦労しながら毎年繰り返したおかげで随分歩き易くなったのです。

予算も限られており引き受けてくれる業者・森林組合もないだろうし、万が一引き受けてくれたとしても割に合わず登山道の幅だけ張り払って終わりで精一杯かと・・。

大仏は、「せっかく苦労して広く刈り込んだ登山道が、手を抜いて数年で元の藪藪道に戻ってしまうのが忍びない」ってことで今年も向かってくれます。

毛虫は、いなくなりましたが。(阿曽原的な)

2022-07-24

写真

石垣通路からは、スノコが薄っすらと・・・。

「マイマイ蛾」の幼虫(毛虫)の大発生 についてお知らせしてきましたが、奴らはお腹いっぱい食べて羽化したのか?全く見られなくなりました。

これで草刈りしていても刺されることもないと一安心したのですが・・・露天風呂周りの「楓」の葉っぱがほぼ全滅状態で露天風呂真上の石垣通路から見下ろすと、視界を遮ってくれていた葉っぱが食べ尽くされて枝だけになってしまい、何となく見通せるようになってしまいました。

距離もそれなりに有るので、細かなデティール?までは分らないと思うのですが・・・藪の中に目隠しシートを張ることは難しそうだし浴槽の周りを囲うにしても風雨に耐えられるものを作るには・・・。

次々と問題が起こるのが・・・ヤッパリ「阿曽原」的なのです。

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