阿曽原温泉小屋

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続き

2025-02-19

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キレイな山を安全に楽しんでゆくには・・・

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そんな時に地元から毎回「県外から山に遊びに来る人間の為に、なんで富山の警察官が死なねばならないのか!」みたいな意見が出ていました。

警察・民間の救助組織は「助けを待っている人間がいれば助けに行くのが使命」としか言いようがないのですが・・・

殉職者が出れば、各界からの反響も大きく対応を誤れば士気にも係ってしまう訳で、その都度大変な困難を乗り越えて来た歴史があります。

警察組織は自分から「大変」と言いませんが、例えば昔の記憶では御遺体を処置しても数百円の手当しか付かなかったはず・・・お金が欲しくて救助隊している訳ではありませんが、出来れば構いたくない「血みどろ」「腐乱」など悲惨な御遺体の処置で数百円は可哀そうかと?(私も今まで何度も対応してきましたが、昔はそれほどうるさく言われなかった「B型肝炎」に感染しなかったのはラッキー?)

また黒部市の抱えている登山道は奥深く険しく管理が大変なのですが、ならば黒部市民のどれだけの人が利用したことがあるのか?と考えて見れば、1%にも遠く及ばないのではないかと。

更には最近外国人の遭難事案が増えて来ているのも気になるところで・・・それこそ遊びに来て~無茶して~助けてもらって・・・ましてや日本国内でどれだけも税金払っているのやら???

去年から「北アルプストレイルプログラム」を試験的に行ってきましたが、利用者の方々から少し負担して頂いて、登山道整備・管理が適正に行われることによって

〇登山道が歩き易くなる  〇自然環境が守られる  〇事故が減る 

等々、良いことづくめのはずですし難しいですが管理費用の中に救助活動の補助的なものとして加えたりしてあげればなんてことも・・・。

国立公園が多いのですから従来通り公的な財源も使わねばなりませんが、利用者の方々にも少し負担して頂く仕組みを作って安全に楽しんでゆけるようにしてゆかねばならないのではないかと考えるのですが。

伝え切れなかったでしょ?・・・

2025-02-19

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中央左で態度デカそうに??

先日開催されたシンポジュウムの休憩時間に、東京からワザワザ来てくれていた御馴染さんから「喋り足りなかったんでしょ?」って突っ込みを入れられました。

そういえばせっかく宇奈月に来て頂いていたのだから、話せれば良いかな~って考えていたことがあります。

残念ながら富山県警察山岳警備隊は、これまで訓練中と遺体収容中に三名の殉職者を出しています。

二名は黒部市出身者で、一名は隣町の朝日町出身で宇奈月交番が長く地元のスポーツ少年団のサッカーチームの指導を行っておられ宇奈月の住民に親しまれていた方でした。

三名とも黒部・宇奈月に縁のある方でしたが、私は微妙な言葉訛りを生かして?御遺族対応に当たることが多かったのでした。

御遺族は御高齢に差し掛かる方ばかりで、大切な身内を突然失い嘆き・悲しみ・やり場のない悔しさ!ぶつけようのない怒り!につつまれてしまい。

結果として殉職させてしまった警察組織は、タダタダ頭を下げる事しか出来ない中でも「助けを求められれば、我々が行かなければ!」との思いを強く持ちながら組織を立ち直らせて来た苦労を目の当たりにして来ました。

続く

神様のお導き???ハゲシイです

2025-02-18

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久し振りに「魚津トンカツ」の特大トンカツ定食で元気注入してきました

昨日は、「確定申告」の帳簿類と提出用紙の点検を商工会で済ませて来ました。

営業出来なくて収入が激減して、反比例で入力項目は減ったのですが・・なんだか手間はそんなに変わらなくて、それでも苦手を終わらせてヤレヤレです。

そんなことより、一昨日までシンポジウムでドタバタしていたのに、昨日は「確定申告」 今日は「母親の入院やら諸々保険手続き等」~ 明日は大雪予報で「除雪?」~ 明後日は「三県山小屋協会総会」で松本市で一泊~ 帰宅して翌日から25日まで三泊「欅平奥鐘橋除雪」~ 26日は車の車検で富山まで~ 27日から二泊三日で所用で東京へ!当然、呑み会は付き物で・・・

「シーズンオフは、何しているんですか?」って初対面の方に良く聴かれると「呑んでます!」って答えているのですが・・・。

ドタバタは毎度のことなのですが、今年は特に激しい様な?

毎年参加している飲み会も三・四件ほどブッキングして、ハシゴ酒する訳にもゆかずキャンセルしているのすが・・・声が掛かれば「ホイホイ」出て行ってしまう性格だからか?

でも今シーズンは、合間に大雪の除雪が入って動き回って「適度に汗かいて?補給して?」神様のお導きなのだろうか?流れに身を任せて???流されっ放しの小屋主なのでした。

前に進まねば!

2025-02-17

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お花畑は無いので、ないなりの活動?(この真下に露天風呂があるので、浮石を落としてます)

「北アルプストレイルプログラムあり方検討会シンポジュウムIN富山」を終えて改めて思うのは・・・

日本の山々の多様性?標高・地形・地質・積雪量・植生・利用者・利用形態・これまでの地域の取り組み・・・等々、当たり前の事なのですが違うって事が浮き彫りになった様な?

「自然公園」って言う意味では一括りになるのですが、各方面で維持管理の計画~対策等を考えてゆかねばならないのだけれど、予算はどうするか?管理主体は?現場対応できる人材確保は?考えて整備して行かねばならない問題山積です。

元々が「制度が未整備」「登山道自体も管理者不在部分」が多いまま利用されてきた経緯があって、このままじゃダメ! ってことで各方面で動き出していた人たちの意見交換会的なシンポジュウムと思いながら臨んだのですが・・・。

結果がすぐに出るような問題ではないし、法制度・予算確保・受け皿・整備方法の違い等々体制が整っていないまま「綱渡り状態?」で誰が悪い訳でもない問題です。

そんな中で環境省が「受け皿」を作ってくれて、更には「シンポジュウム」を開いてくれたのは危機感の表れ?みんなでいろんな意見や苦情?を出し合えたのは一歩前進!

問題が大きく広く多岐に渡っているのも共有できたはずです。

何から手を付けてゆけば???混乱してゆくのを調整してくれているのが環境省・森林管理署・県庁担当課!?、現場は我々山岳関係者が連携しながら協力して行くことが大切!?

我々の主戦場「黒部」には高山帯の様な「お花畑」は有りませんが、その地域ごとに現場に合わせた維持管理方法を確立と要員確保を模索してゆくしかないのかなぁ~?

シンポジュウムを行うのが目的ではなく、自然環境を保全して利用して行くのが目的!

問題山積「パンドラの箱」「火中の栗」的で、面倒だし?悪者にされかねないのに・・・よくぞ受け皿を作り~シンポジュウムを開催にこぎ着けてくれたものだと敬意を表して上げないといけないよなぁ~。

いずれにしろこれからが大切!って強く感じた二日間でした。

いろんな意見を出し合ってゆければ・・

2025-02-16

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ステージでスポットライト当てられて・・・マイクを近づけ過ぎてうるさかった?

昨日から「北アルプストレイルプログラムあり方検討会シンポジウム」で話しさせて来ました。

ありがたいことに、会場には地元の知り合いや東京・京都・石川・妙高等々から小屋の常連さんや山関係者が来てくださいましたし、Web配信で見ていてくださった方からも連絡が来ました。

いろんな意見が出されて勉強になりましたが、良い方向に向かってゆくことを願うばかりです。

登山道維持管理は、場所に合わせて!

2025-02-14

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下ノ廊下の丸太桟道を施工するには「ぶら下がり」

明日のシンポジュウムでは「登山道の維持管理」って一言で言っても・・・関係する範囲が多岐に渡り問題を突き詰めてゆけば、登山道が出来た経緯・地域差による管理方法の違い・関係法令等々

超面倒くさい!ことが次々に見えてきます。

写真の「下ノ廊下」は、関西電力が整備主体で毎年多額の費用を費やして整備されていますが、こんなルートは稀だと思います。

(豪雪地帯の断崖絶壁に作られているため、丸太・鉄筋アンカー・手摺り番線等を使って整備されているのもここだけではないかと??)

今問題なのは、山の中での大きな整備は役所が主導してこれまで通り続けてもらえればよいのですが、通常の規模の小さな維持管理・突発事案の緊急対応・人員確保が、これまで曖昧なまま現場の山小屋従業員・地元の民間救助隊等が担ってきたのだが、どの業界でも同じで従業員確保に苦労していたなかでコロナ禍が追い打ちをかけられて今まで通りやってゆくのが難しくなって来ました。

黒部は黒部なり他のエリアは他のエリアで、整備方法・整備主体等はバラバラなのですが、我々が行ってきた山仲間との事例を紹介して他の山域で参考にしてもらえないか??なんてことを考えてますが・・・テンション上がって暴走してしまわないか???心配の尽きない小屋主なのでした。

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