阿曽原温泉小屋

k

小噺???

2025-06-10

写真

ヤバイことに麻痺しない様に!

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

同じ写真を続けてしまいますが、気が付いたことが・・・

そういえば20年位前だったか?この場所で痛い目に遭ったことを思い出しました。

写真左側の泥で汚れた雪壁が融ければ岩壁があるのですが・・・

当時この 上部斜面 で落石が発生して、我々が調査に入り斜面に残る不安定な岩・石を落とす作業をしました。(リンクの地形図見て頂ければ急傾斜だと解かるかと)

前日に人跡未踏(たぶん)の上部斜面で不安定に引っ掛かっている大岩を見つけていたのですが、構いだすと時間が掛かりそうだし、初めて入る斜面だったので下部に「もっとヤバイ」浮石がもしも有ったら明るいうちに帰れなくなるとの判断で調査だけにして懸垂下降を繰り返して道路まで降りました。

不安定な大岩については、

「そのままにしておけば近い将来に転落必至で、万が一通行中の車両・人間に当たれば大事になる!」

「そのうち勝手に落ちるものだし、道路には通航制限を掛けているので落としても被害が発生しないから落としてしまおう!」

ってことになり翌日に登り返して、屑石斜面に乗っているだけで押すとグラグラ揺れる大岩でしたが案外簡単に落ちて行ってくれました。

これで一安心と、落石の落ちて言ったコースを忠実にたどりながら落石で斜面が壊されて新たに不安定な石が出来ていないか?調べながらザイルに頼りながら懸垂下降を続けたのでした。

続く・・・

祖母谷ピンチⅡ!(黒部スゲー!)

2025-06-10

写真

下流側の基礎の直下に、落ちたコンクリート製橋が

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

祖母谷温泉へ向かう雪崩沢 の、コンクリート製の旧橋が崩落していることが新たに発覚しました。

雪崩沢の残雪が多いのは 5月29日 に、このページでお伝えしていましたが、リンク写真の右側に橋が埋まっていたのですが・・・

道路を除雪してみたら、雪崩の重みで?旧橋がへし折られる形で崩落してしまっていたそうです。(土砂・倒木を大量に引きずった雪崩が、橋の上を走り下った?)

新しい橋が奥に有るので雪が無くなれば通行には問題ないのですが、崩落した旧橋に沿わせて電気ケーブルと国交省の光ケーブルが敷設してあったので、どちらも切れてしまったとのことです。

復旧はこれから関係機関と協議することになりますが、資材も人間も現場に送るにも・・・・

更には、雪崩沢の上流側には大量の残雪が覆いかぶさる様に残っており、残雪ブロックの崩壊! 上部雪渓からの落石!の危険があり怖くて、しばらくの間は近付かない方が賢明とのことです。

特に斜面で発生した落石は転がりながら沢に集まりますが、残雪で埋まった沢では落石の「音が消され」・残雪の壁が高いと見張りを立てていても「見え辛い」ので危険なのです。

次々と入って来る困った情報に、ヤレヤレなのです(他人ごとでは無いのですが)・・・これも 生きている黒部の証明?

これだけ多くの皆さんから、応援され勇気を注入して頂いているんだもの凹んでいる暇なんてありません!

「スンゲーもの観させてもらった」って笑い飛ばして???一緒に頑張ってゆきます!

祖母谷温泉ピンチ!

2025-06-09

写真

内湯が、雪の重みで破壊されてしまいました。

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

関係者から、心配なニュースが飛び込んで来ました!

写真は「祖母谷温泉の内湯」建屋ですが、雪の重みで押し潰されていたとのことが発覚!(私の大好きな風呂なんですが・・・)

祖母谷温泉のトシ君は、阿曽原の小屋建てに参加してくれていたので直ぐには確認に行けなかったのですが・・・

トロッコ列車が運休しているので、修理資材を送ることが出来ず・・・しかしこのまま次の冬を迎えれば倒壊・圧壊の危機!はモチロン「動物・昆虫が入り込む!」等が心配されます。

取り合えずトロッコ列車が復旧するまで現状維持するために、ジャッキアップして潰された場所を押し上げて~補強材で固定して~動物達の棲み家にならない様に梱包して・・・トロッコが復旧した際に「本格的な解体・修理?」が考えられます。

いずれにしろ相当の費用が掛かることが予想されますので、今回のプロジェクトで頂いた御支援を「祖母谷温泉」さんへ少しでも手厚くしてあげられればと!

改めて、今回のプロジェクトがあって本当に良かったと思う次第であります。

まさかまさかの!

2025-06-09

写真

収納場所で床板が濡らされていて・・・部材の傷みが加速している印象でした

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

先週から爆増していたプロジェクトへの御支援ですが・・・小屋建てに入っている間に、まさかまさかの目標額達成!

正直に言いますと「成り行きで?」立てた目標額でしたので、まさかこんなに多くの方々からご支援を頂けるなんて思ってもいませんでした。

更に応援メッセージを読むと「ア~ッあの人かも?」「そういえばそんな事あったわ」「ダイブツさんの鍋さばきの音が」等々、思い当たるメッセージも多々あるのですが・・・

「テーピング処置」「怪我の治療」等々、山小屋としては当たり前の事しただけなのですが・・・

そして、ほとんどの方々からの「応援しています!頑張ってください!」の多さに・・・

お客さんをを叱ることもあったし?上手に回してこれなかったこともあったし、ただただ出来る事して来ただけなのですが・・・

困惑と言うか?ありがたさを噛みしめさせられております。

取り急ぎ、御礼を申し上げるものです。

※取り合えず建ちました

小屋建てを終わらせてきましたが、やはり雪が多く露天風呂に向かう道には雪が残っていました。

今年は遅めの小屋建て日程でしたが、残雪が残っていたのは初めてかも?

前ページの阿曽原谷の残雪量といい・・・「下ノ廊下」どうなっている事やら???

イロイロ教えられます?

2025-06-06

写真

谷を埋める残雪量が非常に多いけど、鉄塔直下の雑木は元気です

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

阿曽原谷の残雪量が多く黒部川出合いにも残雪が有るのだから確実に降雪量は多かったのです。

確かに降雪量は多かったのですが、「鉄塔直下斜面」の雑木の葉が青々しています。   阿曽原の滝から「ホウ雪崩」が発生していれば、「鉄塔直下」の雑木は右側に薙ぎ倒され・新芽が引き千切られるので葉が生い茂らないのですが???

仙人ダム上流の雲切谷では「ホウ雪崩」が発生していた様ですが(規模は小さ目?)、阿曽原谷では発生しなかったのかも??(地形・積雪量で出方が違う?)

今冬は「重い雪」が多かった印象で、特に黒部は山深いけれど標高が低いので気温が高めでパウダースノーみたいな軽い雪は少なかったのでは???

山・谷・残雪・樹木等々、観察して~想像すると・・・教えてくれるものが沢山あると思うのですが???

※プロジェクトへの、たくさんの「ガンバレ」ありがとうございます

明日早朝に扇沢経由で阿曽原に小屋建てに向かいますので、10日までホームぺージ更新出来ないかと。

9人分の食材等の買い出しガンバって走りまわってきます・・・って、適当に買うだけで賄いに来てもらう「ゴマちゃん」に、毎回「肉バッカリ!こんなに、どうすんねん!」って滋賀弁で呆れられてしまうのですが・・・

 

毎朝ビックリ!! なのでビックリ返し?

2025-06-06

写真

東谷吊橋は左岸側が、バラバラ・ユルユル!

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

朝目が覚めてチェックしたら、またしてもビックリ!・・・多くの御支援が届いていて驚かされ、重ねて御礼申し上げます。 

先日、東谷吊橋 が ダメージ を受けているとお伝えしました。

エゲツナイ写真で、前回は刺激が強すぎるかと思い載せなかったのですが・・・ビックリ返しで?

推察するに、奥の鉄柱下流側にある涸れ沢上部で発生した雪崩のあおりを受けて吊り橋の踏板が破壊されてしまい~片側だけワイヤーに固定されたまま残り~踏板等が立ち上がる形に~張力のバランスを崩したワイヤーがユルユルに???

「こんなの、どうやって直すの?」って思われるかと思いますが・・・

業者さんが詳しく調査してからでないとハッキリ言えませんが、足場板の交換は当然ですが、メインワイヤーはシッカリしている様に見えましたが・・・ワイヤー・アンカー・支点が損傷していないか??(復旧時期未定)

一番の問題は、奥に見える茶色の鉄柱が雪崩の衝撃で傾いていなければ、なんとかなるのでは?(そもそも何もない所から作られたわけで)

この吊り橋は以前もう少しスリムだったのですが、冬季間にアンカーが壊されただったか?20年ほど前??に作り変えられているのです。

昭和20年代後半には小屋でビデオを見て頂いた方は御存知かと? 当時は現在より随分高い所に、現在とは比べ物にならない細さのワイヤーを両岸に張って~踏板などはなく~そこら辺の太めの枝をハシゴの様に固定して~所々折れている枝と張り込んだワイヤーを頼りに渡っているシーンがあります。(毎回「キャー」「ウワー」って歓声が上がっているから見た方は覚えておられるかと)

チョイチョイ書きますが、「黒部は生きてます!」「いま目の前に有るものが全てではない!」って事です。

人間が黒部峡谷に入り初めて百年余りになりますが、崩壊・浸食・洪水等々、災害の度に打ちのめされては立ち上がって来た先人の苦労の上に現在がある訳だし、そんな黒部だからビジターに感動を与えてくれる場所なのだと!

確かに驚かされ!呆れさせられ!歓声を上げて!笑わされて!来ましたが・・・こと有る度に、一々大きく凹んでなんていられないのです。

アーカイブ

最近の記事