阿曽原温泉小屋

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頑張らねば!

2026-01-08

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先日の白馬方面は光り輝いてました

今日は、夕方からスーツ着て「黒部市新年を寿ぐ会」に参加して

明日は、母親の通院の付き添い

日曜日は、遠方の知人と「山王」

月曜日から、一泊二日で埼玉へあいさつ回り

木曜日は、宇奈月で恒例の懇談会(飲み会)

土曜日は、山岳診療所のDr宅で・・・

日曜日は、ご近所さんと地区の新年会

等々「ノ・ミカタ」必須の予定が取り合えず入っており??(ソコソコにしておけば良いだけなのに?)

今日中に、前ページまでの「唐松線」の話しをまとめておかねばと焦って書いていました。

実は昨夜、居酒屋「ぜんろく」の同い年のマスターがすい臓がんで亡くなったと連絡が入りました。

富山駅前店でも世話になったし、魚津本店でも何度も御世話になっていました。

「バイ貝」の切り身を使ったオリジナル料理「バイカルゴ」で酒が進んでしまい、時には店が終わった後に一緒に街に繰り出してハシゴ酒して廻ったことも、残念と言うか「他人ごとでは無い?」 去年九月にも大切な同級生が亡くなるしで昨夜は少し凹んでいましたが・・・

今日から飲み会続くし、雪も強く降りそうなので除雪に追われそうだし、凹んでいる暇なんてないわと「ノ・ミカタ」をすでに一服服用し戦闘準備万全?の小屋主なのでした。

総合的に判断して

2026-01-08

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標高が下がれば、藪の濃さはアルプスの稜線とは比べ物にならないのです

続きー7

更に言えば「能登半島地震」の被災の影響でトロッコ列車の全線開通が本年10月の予定ですし、祖母谷温泉小屋は内風呂が被災しており10月になって準備を始めても間に合わず本年の営業は無理との見通しです。

元々利用者が少ないのに10月まで通行不可となれば、稜線は10月に入れば何時雪に降られてもおかしくありません。

またトロッコ列車が欅平まで動けなくても、唐松岳から降って「水平歩道」を使えば阿曽原まで入ることが出来るかもしれませんが・・・

昨年の水平歩道整備の作業員が黒部ダム経由で入下山するのに、それぞれ一日掛かりとなり週休二日のペースでの作業となり週三日仕事が出来れば良い方で雨が降れば休まねばならず・・・非常に遅いペースでの進捗でしたので、業者さんが実際に整備に取り掛かってみなければ分からないのが実情です。

このことから、前ページまでしつこく書いて来ましたが

〇一般登山者が、歩ける様に整備するには莫大な費用と労力が掛かる。

〇元々が歩く人が非常に少ないコースのうえ、今シーズンも一般登山者は歩ける見込みが無い

〇実際に歩いてみて「こんなはずでは」って、祖母谷温泉にヘルプされる方が元から多いのに、祖母谷温泉が営業しない予定

等々、総合的に判断して今シーズンは整備を見合わせる方向で調整することとしました。

「バリエーションルート」「藪漕ぎ目的」等で通行される方については入ってもらっても構いませんが、事故対応は通常と比べてレベルが落ちてしまう事になりますので、正直に言えばお勧め出来ません。

来年以降については何も決まっておりませんので、「県庁」「市役所」等行政に問い合わされても答え様も有りませんし、実際に入るのは我々「宇奈月方面山岳救助隊員」となりますので、方向性が見出せるようならばこのページで御伝えいたします。

少ないとはいえ長年利用されてきた登山道ですし、我々自身が汗かき苦労して整備して来た思い入れのあるコースなのですが・・・

安全に通行できるか?・費用対効果・実際の利用者数の兼ね合い等々、関係機関と協議しながら決めたいと考えております。

以上

黒部は生きてます

2026-01-08

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雪崩で薙ぎ倒された樹木と土石流を被った残雪!当然、斜面の道は崩されるのです

続きー6(整備するにしても)

唐松岳~祖母谷温泉線の、登山道の現状等をこれまでザックリおつたえしました。

南越沢沿いの登山道は先にも書きましたが、我々が関与するようになる前から崩壊を繰り返しており

南越コル から沢へ下らず~1493mピーク~奥鐘山に向かう尾根から右に折れる支尾根~1192m~祖母谷温泉対岸の三号トンネル

へのコース変更が検討されていたそうですが、予算面・利用者数等から着手には至っていませんでした。

そうこうするうちに写真の様にドンドン荒廃が進んで繰り返し整備してきましたが、今回の崩壊を修復して一般登山者が安心して歩けるように整備するには相当の予算と人員が必要となりますが・・・

〇地元の人間が存在自体知らない登山道に、行政に対して税金を要望し辛い

〇限られた予算で優先順位を考えると、利用者が極端に少ないコースより先に着手せねばならない場所が・・

〇トレイルプログラムで資金調達しようにも目的が違う?(そもそも多額の金額が集まっていない)

〇大規模整備に当たってくれる人間を集めるのは・・・かなり大変かと

等々の問題があります。

もう少し続く

ありえへん遭難?

2026-01-08

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県警ヘリ「つるぎ」 いつもご苦労様だわ

続きー5:利用者が少ないということは(実話)

十年余り前の、夏山シーズンでの話です。

単独男性登山者が、「予定日を過ぎても帰宅しない」と家族から警察に連絡が入り、調べてゆくと「唐松山荘」に泊まって以降は後立山の前後の山小屋には立ち寄った形跡も稜線からの滑落等も登山者の多い時期だったのですが目撃情報も無く・・・

県警ヘリ「つるぎ」で、祖母谷温泉~餓鬼山~唐松岳の登山道を捜索することになりました。

当日は私も祖母谷温泉に入って対応に当たっていたのですが、目の前の祖父谷と南越沢出合上空に「つるぎ」が侵入直後ホバーリングを始め、登山道から沢に滑落した登山者を発見して救助隊員が降下して無事収容して一件落着となったのでした。

(藪・樹林帯が濃いコースなので、道から外れていたら見付けることが出来るか???心配していたのですが流石です)

唐松山荘を出発してから一週間目に発見され、登山道から数メートル藪斜面を滑落した沢で止まったのですが、本人は登り返すには打撲も有ったのか?相当な距離を滑落したと勘違いしたのか??

道まで登り返さず・行動食を節約しつつ・沢水を飲みながら・ジッと現場で待っていたのです。

結果オーライなのですが、登山道から数メートルということは・・・草藪の濃い・石だらけの登山道を歩く人間がいれば歩行音や人の気配がするはずで、割と元気で救助された訳だし、助けを求めれば声が届かない距離ではないはずだと思うのですが???

実際、遭難者は助けを求めていないことから「この一週間、誰も歩かなかった」ということになります。 (実際に祖母谷キャンプ場・小屋利用者で、この期間に唐松線利用者を調べましたが利用は確認出来ませんでした)

北アルプスの夏のハイシーズンで「一週間登山者が歩かないコース」ってレアと言うか・・

ありえへんコース!ありえへん遭難!ではなかろうかと。

避難小屋に置いてある「落書き帳」には、毎年何件かは書き込みが有るのですが・・・

毎年八月上旬に草刈に入っているダイブツに聴いても「登山者に会う事は、ほとんど無い」とのことだし・・・

祖母谷温泉に聴いても、登山者は非常に少ないのだけれども「歩けなくなって、夜迎えに向かう件数だけは有る」とのこと。(祖母谷温泉小屋のトシ君は、毎年の功績が認められて県警察本部長表彰を受賞してます)

 「利用者が極端に少ないのに、トラブル発生率が多いコース」

との証拠ではなかろうか。

もう少し続く

唐松線の利用者が少ない理由?

2026-01-07

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ダイブツが南越沢で倒木カット中(奥が草刈り前の道、藪の濃さ判るかな)

続きー4(唐松岳~祖母谷温泉線の利用状況)

前ページで、ありえへん二重遭難を書きましたが、このコース自体がある意味ありえへんコース???

とにかく利用者が極端に少ないのですが、理由を考えて見ると・・・

〇長く暑いコースなのに、水場が大黒鉱山跡の餓鬼谷以外は南越沢まで期待できない。

・餓鬼の避難小屋脇の涸れ沢をしばらく下れば水が取れたのですが、H7大雨で涸れ沢が崩壊して危険を冒して下れても小屋まで急な登り返しに小一時間掛かる

・餓鬼の田圃の池塘は飲めるような水ではない

・南越コル下の水場表記は、涸れていることが多く期待できない

下山路なのにキツイ登り返しがある

・大黒鉱山跡までせっかく下っても 餓鬼山 頂上までのキツイ登り返しが待っています。

〇標高が低いので、猛烈な藪と藪蚊!

餓鬼の田圃 の池塘帯に降りると水溜まりでボウフラが大量発生しており藪蚊の襲来に悩まされてしまいます。(吸い込んでエライ目に遭ったことも)

南越のコルから一気に南越沢まで下る藪道は、標高が下がって植生も濃くなり草刈りを済ませた後からでも次々と伸びて来るのですが何度も草刈りに入る予算がありません。

〇滑る石道

・更に始末が悪いことに、北向き斜面なので登山道の石は苔生して滑りやすくなり、長時間行動後で疲れが出始める頃で標高も下がり暑さが加わりヘロヘロになって、祖母谷に明るいうちに届かず小屋の人間が何度も迎えに行く羽目に・・・

この道は明治の終わり頃、大黒鉱山まで牛車を行き来させるために石を敷いていたとの話も(宇奈月の僧ヶ岳にも牛道の痕跡が確認できます)

ちなみに当時の道は、餓鬼山の頂上経由ではなく現在の避難小屋辺りから山腹をトラバースして大黒鉱山まで道が作られてました。

南越沢沿いに下ったら、先に紹介した崩壊を繰り返しているトラバース道に苦労させられる道なのです。

他にも「クマ」の気配が他コースより濃い様な?(樹木の爪痕の多さ・避難小屋入り口引き戸にクマの手形!等々)

なので、集中力を切らさず行動出来て足に自信のある方でないとお勧めできないし、実際に登山される方も地形図見たりガイドブック読んで敬遠されているのではないかと??

(トレラン系の早掛けの方は、深夜に八方尾根出発~唐松岳~餓鬼山~祖母谷~欅平~阿曽原まで一日で来る方も極めて稀におられますが)

続く

伝説! 「一人二重遭難?」(持ってる漢は違います!)

2026-01-06

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コマクサ!黒部市内に自生していると知っている市民はどれだけいるのだろう?

続き-唐松線は整備に入りません3

唐松線については南越沢沿いの崩壊以外にも、元々注意ポイントがあります。

唐松山荘から登山道を少し下ってた キャンプ場先 には、積雪量によっても残雪量が変わりますが・・・

アイゼン+ピッケルを上手に使いこなせる方でも、緊張するほどの硬雪急斜面トラバースを強いられます。

例年7月初旬のパトロールの際にはメンバーで雪渓をカッティングして来るのですが、雪が融けると元の硬雪の急斜面になってしまいます。

以前は唐松山荘さんの水場が、この先の餓鬼谷内にあったので水場管理の為に山荘従業員が通う為にカッティングしてくれていたのですが、最近は餓鬼谷の水場を使わなくなったそうで急斜面の処理をしてもられなくなりました。

二十年以上前になりますが救助隊でパトロールに行った際に、現役バリバリの隊員が、同雪渓を先に渡って向こうからカッティングしようと先行した時に滑落して雪渓が切れた数十メートル先のガレ場で停止してくれました。

なんとか、自力で安全な場所まで登り返して来てくれて一安心したのですが・・・

なんと! 必死で登り返して来て腰を下ろして休んでいた隊員に目掛けて、自然落石が降って来て直撃してしまい! 再度滑落してしまう「一人二重遭難?」が発生してしまったのでした。

結局、救助ヘリコプターを要請して黒部市民病院に搬送されたのでしたが、現場を改めて見上げてみれば残雪が遅くまで残る窪地急斜面は、植生は皆無で不安定なガレ場が上部まで続いている落石発生ポイントでもありました。

幸いなことに、打撲・裂傷以外は足首骨折でしたが、若くて訓練を積み動きが俊敏で勘のイイ漢だったからこそ、この程度で済みましたが・・・

にしても同じところで二度滑落って、そんな事ある???山岳救助に45年以上関わってきましたが聞いたことありません!

奇跡の生還? ヤッパ持ってる漢は違います!

このポイントの登山道は、残雪が有る間は急斜面で危険な上に・・・雪が融けた後もガレ場トラバースの石屑がイヤーな感じで不安定となって来ていました。

急斜面の残雪で石を積み直したとしても、残雪のズリ下がりで路肩が崩されるのは目に見えていますし、「足場の悪さ」「落石の危険」が付きまとう嫌なポイントです。

実は、昨シーズンのパトロール際に、「昔は唐松岳頂上から大黒銅山まで、直接下る尾根に道が付けられていた」との話があるので関係機関調整の上で迂回路が作れないか?実踏調査に入りました。

〇頂上直下から「コマクサ」の群生地で、貴重な高山植物を痛めつけることになる

〇少し下がると濃い這松帯で、伐開と伐開後に登山道にするには相当の労力が必要

とのことで現実的ではない!との判断に至りました。

まだ続く

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