阿曽原温泉小屋

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子供かっ!?

2022-08-24

写真

三連丸太橋上の釜の下流に、手作り堰を作りました。

橋の架け替えの話に戻りますが、流失した左岸側の橋の下は元々水量がそれほど多くは無かったというか中間の橋から土砂斜面に降り立つための役目の橋でした。

直上にある滝の釜から溢れ出す水の多くは中央の橋下に向かっていたのですが、洪水時にあまりにも水量が多かったのか?流木が橋脚に引っ掛かったせいで流路が変わったのか?左岸沿いに強く流れ出して斜面を抉って岩盤を剥き出しにして強い流れが向かう様になって橋が流失したみたいです。

流失翌日の 写真 を見ると強い流れが岩壁に沿って下っています。(ちなみに架け終わった  写真  を比べると水量が減ったのがよくわかります)

新たに架かる橋は一段低い場所になるので、このまま橋を架けても少しの増水で洗われることになり最悪流失してしまうでしょう。

という事で、大仏が流木を刻んでいる間に私は流路変更させるために、釜の縁の川底の石を引き剥がしては水流を真ん中に向かわせると共に剥がした石を左岸の岩壁に向けて投げ入れてゆきます。

徐々にですが流れの向きが変わってゆき、両手で持ち上げなければならない「漬物石?」ほどの石で左岸沿いの流れを塞いでいった成果が写真です。

最初は、長靴に水が入らない様に気を付けていたのですが・・流れを変える為には川底を深くしなければならず深くなれば長靴の中に水が水が入り出すのですが、面倒臭がりの私は構わず石を持ち上げては左岸に積み上げてゆきます。(おかげで長靴の中が洗われました)

流木処理を終えた大仏が釜まで上がって来て、冷水で水浸しになっている私がはしゃいでいる様に見えたのか?「子供かっ!」って笑いながら声を掛けます。

かなり流れが変わったところで、中間橋の下に向かう流れが巨岩二つで挟まれて小さな滝のようになっていて、その巨岩の間にに挟まる様に塞いでいた50×60×40㎝ほどの大きな石を動かせば滝に流れる水量が断然多くなるだろうと、長さ120㎝の鋼鉄の大バールで突っついてテコで動かしてみます。

これが動くけれど落ちず・・・痺れを切らした私は、大仏がバールで浮かした大石を水流の中に屈み込んで相撲の「押し出し」のごとく脇を締めて両手で押し出して(道具を使い始めた石器人?)・・当然のことながら全身冷水でずぶ濡れになりましたが浮かせると水流がサポートしてくれて大石を押し出す事に成功して、左岸に向かっていた流れが大きく変わったところで架橋の本体作業に取り掛かったのでした。

山の中での仕事は道具も人手も限られるので、子供やサメや石器人にならなければならないこともあるのです。

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