余裕を持って。
2020-09-28
だんだん寒くなって、徐々に色付いてきた阿曽原谷です。
「阿曽原の紅葉の見頃は?」よく聞かれるのですが、阿曽原は山は深いけど標高が低いので、例年小屋の周りの紅葉の盛りは10月20日以降になります。(昨年は冷え込みが遅く、11月に入ってからでした。近年、遅れ気味な様な???)
ただし、紅葉は標高の高い所から徐々に降りて来るので、見上げた山腹と見下ろした黒部川沿いでは色の出方に差が出てきます。
言い換えれば10月中旬以降はコース中どこかでキレイなライン(帯)を見ることが出来るという事です。
高度差が有り過ぎて、山全体が一度に紅葉することは無いのですがタイミングが良ければ、青空~新雪~冬枯れ~紅葉~清流を一度に見ることが出来るチャンスもあるのが黒部峡谷です。(仙人谷ダムから上流を望んで、晴天でガンドウ尾根に新雪が積もった紅葉風景は見事なのです)
ここで気を付けてもらいたいのが、紅葉時期を狙ってシーズン遅くに入山すると、比例してリスクが大きくなるという事を忘れてはなりません。
10月20日を過ぎると、日暮れが早くなってしまいノンビリ歩いていると明るいうちに阿曽原に届かなくなります。黒部峡谷は基本的に南北に刻まれた深い谷ですが、西側には立山連峰(北方稜線)が連なっていて夕日を遮るので、黒部川左岸に刻まれた登山道は早目に日影になるので下界の日没時間より暗くなるのが早いのです。
峡谷沿いの狭い登山道を、暗くなってから歩くのは大変危険です。(ペースが更に遅れる・気温低下で体調不良等のリスクも)
歩くスピードに自信が無い方が明るいうちに阿曽原に届くためには!
余裕を持って祖母谷温泉・黒部ダムでの前泊、初日にコースの短い欅平からの入山等を検討してみてください。
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