冷たい風といえば。
2020-01-22
三月初旬に、剱岳 早月尾根上部(通称:カニのハサミ)より東大谷に滑落した三人組の救助に向かった事があります。
早月尾根の標高2600mだったか2700mを歩いて現場に向かっている時に連絡が入って、自衛隊のレスキューヘリが来てくれて我々を現場近くのカニの横這い下部(旧平蔵避難小屋)までピックアップして配転してくれることになりました。
当時の県警ヘリは小さな機種で、気流の悪い冬山の剱岳頂上付近で人間を吊り上げるなんて出来るはずもなく、消防防災ヘリも導入される前だったと思いますし、民間ヘリには基本的にホイストが装備されていないし、そんな危険な事を要請できるはずもありません。(三月といっても、当時は天候悪化で冬山状態でした)
当時の県知事からの要請で出動してくれたのだと思うのですが、自衛隊の救難隊ヘリコプターが現場に飛来してくれて我々をピックアップしてくれることになったのです。
この機体が、通称バートル(CH-47)という双発機種で(ローターが前後に二つ=タンデムローター)とにかくでかくて・・・。
真上に来られると、空が見えないというか暗くなるっていうか・・・それだけならまだしも、大きな機体を飛ばすのだから当然パワーも半端なく強くて、ホイストワイヤーを身体に装着するまではダウンウオッシュ(ヘリからの吹き下ろしの風)が強くて岩場か這い松にしがみついていなければマジで吹き飛ばされそうになります。
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