阿曽原温泉小屋

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山は楽しく!(こんな暑い時期は余裕を持って)

2019-08-06

写真

絵に描いた様な積乱雲が!昨日の夕方に酷い降り方が、遅く届いた方々は合羽を着る羽目に!

毎年のことですが、ここ数日連続で夕飯時にお客さんが揃わなくて・・・2回戦・3回戦と作って出しています。

山小屋としては遅めの、18時に夕食時間を設定しています。と言うか、その時間にでも届かない方・遅く届いても風呂を済ませてからと言う事で、18時に全員が揃われる日は夏場では4日に1日位の割合で、16時半過ぎに成らないと当日はどれだけの御飯を用意すればよいのか決まらないのです。(なるべく炊き立てを提供したいし、夜のうちに作る朝弁当は受付してみないと分からないので大変悩むところなのです)

「午後3時には小屋に入ってください」など阿曽原には有り得ません。シーズンを通して夏は暑いし秋の「下の廊下」は長いし・・・アクシデントも良くあるコースで、先日も食事を終わらせたのが21時過ぎになりましたが全然珍しいことではないのです。(シーズン中迎えに行く件数は両手の指で足りない位です)

体力・経験・今年の猛暑・午後の夕立等、考えての登山計画を立てて頂けたらと思います。ヘトヘトになって届いても楽しくはないし何より危ないでしょ?(早めの就寝をしておられる方にも迷惑になります)

山小屋は、大勢の方が利用する施設です。アクシデントで遅くなるのは仕方ないし、お互い様だしアクシデントのサポートも仕事の内と考えています。

しかし無理な計画での行動は別物です!途中で無理と思われたら計画を途中で変更するなりしてもらえると楽しい安全登山に成るし、真っ当に小屋を利用しておられる登山者の迷惑に繋がりますので慎重な行動をお願いいたします!(多くの小屋は、無理して行動してもらいたくないから予約金も頂かずキャンセル料も請求しない事にしているはず)

基本的に、私は遅く届いたからと言って叱る事は有りません。特に合理的な理由が有って遅れた人を、叱る事は絶対有りませんから心配無用ですから。

ただし自分の体力・経験の無さを棚に上げて、キツイ計画で来て登山道等のせいにするような人は翌朝陰に連れてって・・・って、Vシネマのチンピラ想像してませんか?ちゃんと理路整然と諭すことにしていますから。(バテている時に何を言っても効かないし、プライドを傷つけない為の配慮です)

先日「池の平小屋」からの予約の松戸の女性二人組が、体調が悪いからと歩いて1時間足らずの「仙人池ヒュッテ」に泊まって1日遅れで阿曽原に来られました。翌朝出発前に「休んだおかげで、御飯が美味しく食べられました」って笑顔で出発されました。大正解!前日強行日程で向かわれていたら、そんな事を言えなかったのではないかと???

大磯からのご夫婦は、早目に到着して夕飯前には玄関前のベンチ(角材)にニコニコしながら並んで腰掛けて楽しそうでした。翌朝「居心地の良い小屋でした」って、最高の褒め言葉を残してくださって出発されました。(こんな言葉に乗せられて頑張ってしまうのです)

この日は、朝6時に雷鳥沢を歩き出して3時過ぎには平気な顔で阿曽原に届いた佐久の男性もおられましたが、自分の実力を知っていればこその早駆けです。(大盛りのドンブリ御飯食べて、朝から風呂に行って!「また来ます」って嬉しいことを)

皆さんは、山を楽しむために歩きに来ておられるのではないのですか???

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