阿曽原温泉小屋

k

これもパワーの痕跡!

2023-07-20

写真

折尾谷隧道上部を越流する流れが変わってました。

先に折尾谷隧道の中に洪水が入り込んでいなかったと伝えましたが、昨年の写真 と比べると、砂防堰堤状になっているコンクリート隧道の上に大きな岩が止まっており欅平側のコンクリートが破壊されて溝が出来て水流が集まっているのが判ります。(流れが変わって阿曽原側に多く水が向かった?)

今回の大雨が、岩を運んで来て・コンクリートを破壊したのでしょう。

黒部のパワー恐るべしです。ちなみに岩を一人で押してみましたが、ビクともしませんでした。

※参考

今日の午後は、黒部市コラーレ で地元の若い衆相手に「チームワークについて?」的な講演を依頼されて下界に来ております。

山小屋の主人が超忙しいはずの、このタイミングで?奇跡の飲み会のお誘いが!(まだ登山者がやって来れそうにない阿曽原なればこそ?)

明日は、電話の点検にNTTさんと阿曽原に入ります。

合間に、各種買い出し・厚生センターとの事務連絡・水質検査の容器受け取り・・・ドタバタしております。

パワーの痕跡!

2023-07-19

写真

奥に見えるのは、滝最下部の水流

折尾の大滝 自体は、変わらずキレイな滝でしたが???

登山道の渡渉ポイントから、滝側の上流を見ると沢の状態がなんか違う???

滝の最下部に近づくためには、写真左手前の白っぽい岩から先は河原の草藪からアプローチするのですが・・・草藪どころか堆積していた土砂ごと無くなっており岩がゴロゴロ?地形が一変してしまっていました。

写真を見てもらえば解りますが、左側急斜面の一定のレベルから上は緑がありますが、その下側の斜面は洗われて流されてきた木屑が張り付き流木も所々に引っ掛かっていました。

多分あのラインまで濁流が流れていたものと!

何年も何回も折尾谷を通過して見て来たし、実際テレビの収録・ガイドツアー等でも何度も使って来た藪斜面が今回の大雨の出水で洗い流されてしまったようです。(10tダンプ数十台分?)

出水時?土石流発生時?の「折尾の大滝」は近付くことも出来ない大迫力だったのではないかと・・・。

黒部峡谷は、人間の一生なんか比べ物にならない長~いスパンで、こんなのを繰り返しながら少しづつ姿を変えて来ているのだと思い知らされます。

黒部峡谷に来てパワーを体感すれば、自分の悩んでることのチッポケさ?が解かって、なんでも前向きにとらえられるのでは???

登山道情報(折尾谷先)

2023-07-18

写真

5mほど欠落してました。

大仏達は雲切新道下部の草刈りに向かい、私は心配していた「折尾谷」隧道を見に行って来ました。

隧道は問題なかったのですが・・・隧道から欅平側数十mの草付き片斜面のトラバース道が、写真のとおり5mほど欠落して下部の残雪の上で溜まっていました。

草刈りは済ませてあったみたいですが、元々が砂と土砂の堆積斜面で灌木も生えておらず大雨が沁み込んで緩い堆積斜面が崩れたのではないかと?? 

手前の斜面でも、水が普段流れていない草付き斜面で大量の水が流れたのか?沢山の草が下になびいて倒されていました。

直上の草付きを高巻けば何とかなりますが、大勢の人間が歩けば手掛りの草も千切れてしまい足場も崩れて危険な箇所になってしまいます。

しかし迂回路を作るには、道具を持って行けば3人で半日も有れば格好が付くのでは??

業者さんに情報を流しておきましたので、復旧すれば連絡が入るはずです。

ちなみに、小屋の電話がいつ頃復旧するか目途は立っておりません。

登山道情報(握力勝負の後は?)

2023-07-18

写真

全身の力を込めて! (6m丸太は、重くて泥水で濡れていて滑るのです)

昨日、仙人谷下部丸太橋を架けることが出来ました。

明日から前線が活発になる予報も気になるのですが・・・もたもたしていると大仏達が来週から白馬岳~祖母谷温泉線の草刈りに向かう予定にも影響してきます。

前回大雨の影響で未だに仙人谷の水量は多かったのですが、橋を架けない事には雲切新道の草刈りにも向かえず。 

水量が多いと作業する際の岩場の足場が限られてしまうし、迂回する岩場も水流で洗われて滑って歩き辛くなります。

橋本体の6m丸太は、豪雪で折られるのを避けるために毎冬には岩穴に収納してあり泥水で濡れていて・・やたらと重くてヌルヌルしているので、どんなに値段の張るゴム引きの作業手袋していても扱いに苦労します。(丸太を落とせば、折れる・欠ける・流失する等、おいそれと補充出来ない貴重な材料なので大切に使わねばならないのです)

番線で、丸太橋本体・手摺支柱・岩場と固定するための土台丸太等等沢山締め上げてゆくのも「握力勝負」なのです。

毎年の作業なのですが、流れが変わっている・岸が崩れている・材料が痛んで使えない等でルート変更したりと毎回苦労させられます。(昨年の作業の様子は「山と渓谷8月号」にも少し紹介されています)

ということで、小屋に帰ってからの宴は・・・ヤッパリ「ニンニク」二株を皮剥いてロース肉で飽きもせず極辛カシミールで!

※水平歩道の整備

業者さんが、荒天続きと連休で休んでいたので進捗報告は有りません。

阿曽原谷の丸太橋の部材はデポされているので近々来てくれるとは思うのですが・・・?

猛暑お見舞い申し上げます。

2023-07-16

写真

どんだけガーリック!

昨日今日は大雨にこそなりませんでしたが、時折強く降ったり蒸し暑かったりの中をビール・米・プロパンガス等々の荷上げを済ますことが出来ました。

大汗かいた男達だけの夕食は・・ガーリックバターライスにニンニクをタップリ仕込んだ極辛カシミールカレー! 冷凍カツオのタタキの薬味にニンニクを刻んで載せて! オマケにニンニク増し増し餃子をツマミに・・・冷えたビールと丸氷で「ラフロイド」を流し込んで!

下界では猛烈な暑さのニュースが流されていますが、阿曽原は夕立後には涼しくなって今夜も爆睡できそうです。

お客さんにも来て頂いて涼しさを体感して頂きたいのですが・・・水平歩道の整備は連休で止まっており雲切新道の橋架けも水が引く明日以降となりますので来て頂けないのですが・・・。

なにより電話が通じないダメージが大きくて・・・。

道も通じず! 電話も通じず! 陸の孤島?で、真夜中のドア 流しながら男達だけの昭和な夜は更けてゆくのでした??

おめでとうございます。

2023-07-15

写真

御挨拶

13日富山市「高志会館」で、山岳関係・学術関係・自然保護関係等が集い開催された 「飯田肇氏 環境大臣表彰受賞祝賀会」 に出席してまいりました。

表彰状の中でも「氷河等の研究に積極的に取り組まれ自然環境の保全に尽力されたその功績は・・・」とありましたが、立山・剱岳に氷河が存在することを証明されました。

現在は立山ケーブルの始発「立山駅」近くの 立山砂防博物館 で学芸課長として勤務しておられますが、元々は黒部市「吉田科学館」で黒部川に関る「日本黒部学会」の中心メンバーとして活動しておられたこと・国立登山研修所(旧文科省登山研修所)への協力等々で長い付き合いをさせてもらっています。(佐久市のミーティング参加・逆講演依頼されたり・・)

これまでの功績もさることながら、「断ることが出来ない性格?」なのか依頼を受けると次々に引き受けてしまい全国を飛び回っておられるようですし、飲み会も大好きで黒部の「吉今日」へ何度も来ていていただいたことがあります。

出席させていただき懐かしい顔を見ることも出来て、美味しいお酒を頂いてまいりました。

アーカイブ

最近の記事