阿曽原温泉小屋

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実はこの辺でも!

2020-04-25

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イロイロ咲いてました。

富山県は、チューリップの球根栽培が盛んなの知ってました?

毎年、砺波市ではGW中に 「となみチューリップフェア」 という大きなイベントが開催されるのですが、残念ながら今年は早々に中止が決まってしまいました。

黒部川流域でも栽培されて出荷されているのですが、外出自粛中じゃなくても人気のない黒部川下流の堤防を車で河口に向かうと、入善町板屋の球根乾燥プラント前に大きなプランターみたいなケースに沢山咲いていました。

ちなみにすぐ近くには、毎年恒例の「イワナ放流事業」でお世話になっている「ポツンと一軒家」的な養魚場があります。(黒部川扇状地の豊富な湧水を利用しておられます)

ウイルス騒ぎが治まったら、チューリップを見に富山に来てください。

山~川~海、黒部は絡み合ってます。

2020-04-25

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河口から新潟県境に向けては、海岸線を守るためのテトラポットが続いてます。

黒部のパワーをもう一つ。

「古黒部」の地名の話をしましたが、もう少し新潟県側に向かうと「元屋敷」という地名があります。

先月「ヒスイ海岸」を紹介しましたけど、その手前の笹川という小さな川の河口の海岸線まで山が迫って、狭い間に旧JRの線路と県道があるだけです。

家も無いのに 「元屋敷」 って??? 実は現在の朝日町泊地区(町の中心街)がこの辺りにあったそうですが、黒部川の流れを変えたことで山から海岸線まで運んでいた砂・砂利の供給が途絶えてしまい、潮の流れが速いので海岸線の浸食が進み泊地区全体が現在の場所に移住したので「元屋敷」との地名が付いたとモノの本で読んだことがあります。

黒部川はその水量と勢いで、早い潮の流れに負けないくらいの砂利・砂を山から運んで来てくれていたのです。

黒部のパワーが凄くて・・・。(らしくない話で、すみません。)

2020-04-24

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黒部大橋下流の芭蕉像と句碑

くろべ四十八ヶ瀬とかや

     数知らぬ川をわたりて

        那古という浦に出づ

松尾芭蕉が奥の細道の中で、黒部川を渡るときに難儀した様を残しています。

当時は黒部川に架かる橋は、扇状地の扇の要に当たる日本三奇橋の一つ「愛本橋」まで旧北陸道上街道まで遡らねばならず、下流域の旧北陸道下街道には真面な橋を架けることが出来ず、「四十八ヶ瀬」とある様に愛本より下流は流れが何本にも分かれて広い範囲が黒部川となっていました。(愛本って地名!なんだか素敵でしょ。別の機会に話しができれば)

富山の地図を広げてもらうと、新潟側の入善町とその向こう隣の朝日町との境界に「古黒部」という地名がありますが、愛本から古黒部方向に向かって絵に描いた様な河岸段丘が見られます。

昔の黒部川は今とは全然違ったところを流れていた証拠で、氾濫する度に扇状地を好き放題に流れていたのでしょう。

今の流れになったのは、関ヶ原の合戦後に赴任した前田家の殿様が堤防をほぼ現在のルートに決めたからとのことですが、その後も大雨の度に氾濫して洪水被害が流域を襲っていたそうです。

反対に流れが変わって影響が出たこともあって、入善町春日集落の住民が年貢として毎年供出してきた鮭が水量が減って遡上して来なくなり、年貢の減免を代官宛に願い出ていた書簡が残されているとの事です。(春日地区は、古黒部地区の海側にあります)

黒部川のパワーを、他の方向から少し分かってもらえたかな~・・・外出自粛の暇つぶしになれれば良いのですが。

ある意味、本来の姿なのですが・・・。

2020-04-24

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前のページ写真のすぐ左の下流側になります。

ヨヒラの河原は巨岩だらけですが、昭和二年に撮影された「冠松次郎」の黒部川探検映画を観ると、宇奈月温泉付近と今は黒部ダムに水没してしまった雄山谷出合付近以外は、黒部川沿いは大岩が連なる風景でした。

なぜ黒部川の中流域の多くが小石と砂の河原に変わったかといえば、発電用ダム・砂防堰堤等が整備されて土砂が溜まる様になり河川勾配が緩くなり、更に黒部川を流れ下っていた大量の水が発電所に回されて通常時は水量が減って土砂を押し流す力が無くなったり、流域の山は崩壊を繰り返して黒部川にどんどん供給してしまったり等の影響ではなかろうかと素人なりに考えているのですが。

ならば「ダムや堰堤は自然破壊・環境破壊している悪者!」って短絡的に考えてはいけないのです。

そのおかげで、下流域では安心して住むことや耕作地が増えたのも事実だし、電気は大阪まで運ばれて産業発展に寄与したのですから簡単には決めつけられないのです。

雪は少ないのですが。

2020-04-23

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狭く・深く・急峻な谷は、鉈で叩き付けた如く!

昨日は冷え込んで家の周りでもアラレが降りましたが、今日も山沿いで雪の予報が出ています。

数日前も、立山の浄土山から表層雪崩は発生したとの情報がありましたが、幸いアルペンルートが止まっていて山を歩いている方はおらず被害もありませんでしたが、数年前にも同じ斜面で雪崩に巻き込まれた遭難事故が発生しております。

写真は10日前の鐘釣駅と小屋平駅間の ヨヒラ(四平) と呼ばれる場所で、黒部川を挟んで対岸の百貫山から一直線に下る谷が!

奥に見える山が新雪を被って白くなっていますが、黒部川からの奥行きがそれほどないのに標高は一気に高くなっていて、それだけ急峻な谷という事が分かってもらえるかと。(地図で調べてみても良く分かるはず)

今冬は雪は少なかったけど春になっても寒い日が多くて、高山では新雪が積もって黄砂(今年は少ない?)が隠されてキレイに雪化粧しているんだろうな~なんてことを想いつつも・・・。

行きたくても行けないし、って言うか今はみんなでガマンしなければなりませんから!

慌てず騒がず!

2020-04-22

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知らんぷり。

先日、小屋平ダム近くで群れていました。

私を見て騒いで逃げ出す奴もいますが、この子は私が近づくと最初は首を傾げて逃げる素振りをしましたが、こちらも同じように首を傾げてゆっくり近づくと、ヤワヤワ擁壁の上まで登って知らんぷりしてました。

前にも書いたことが有りますが、サルに遭遇した時には最初に怯んだり驚く素振りを見せると奴らは脅しに掛って来ることが多い様な気がします。(って、私だけかな???)

何があっても、山に行けなくても、サルが現れても、仕事が無くなっても・・・? 慌てず騒がず前向きに!

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