阿曽原温泉小屋

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お知らせ

2024-12-19

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白馬岳~清水岳(上高地・槍の写真がありません)

オリンピック元バトミントン選手「小椋久美子」さんが、BSテレビ東京で黒部に来てくれて番組を作ってくれました。

本年も「上高地・槍ヶ岳」方面に入って山の番組を作ってくれて 12月30日午後7時よりBS7(テレ東) で放送が決まったと連絡が入りました。

参照 「道を拓く~上高地・槍ヶ岳二百年物語~」 

制作スタッフも昨年黒部に来て頑張ってくれたメンバーで、横尾山荘・槍ヶ岳山荘等山小屋仲間の応援も頂きながら制作されたようです。(難しい顔と優しげな顔した両名ですが、どちらの主人もナイスな男なのです)

小椋久美子さんとは一緒に歩きましたが、とっても素直で一生懸命が伝わる女性でした。

山好きの方々に見て頂けたら、喜んで頂けるのではないかと?

悪いふうに取らず?前向きになりましょう!

2024-12-18

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そのうち良い事あるはず!宮崎城山に虹がかかってました

「命取られる訳ではなく、収入が一時的に途絶えた形になっただけ」

「困った困った」と嘆いてばかりおらず、また頑張れば良いだけかと?

(私個人的には、来年から年金受給者になったのはラッキー???飲み代稼ぎにアルバイトしてれば凌げそうなので御心配なく)

もちろん復旧工事に携わる業者さんには、早期復旧に向けて頑張って頂くよう強くお願いするところですが・・・

ならば我々が出来る事って??運行再開した時に、我々受け入れ側が元気よく応接出来る様にして「アリガトウ」をたくさん頂けるようにしておくこと。

今、何が必要で?何が出来るのだろうか??

運行再開まで、黒部峡谷に関る事業者・行政等と連絡調整・協力しながら前向きに考え行動してゆかねば!

ちなみに過去の災害時、営業休止となり小屋の収入は無くなりましたが、かわりに危険な災害現場に山岳ガイド・山小屋従業員達の山が出来る連中と復旧作業してきました。(H7水害の新黒二PS突入 H14年東鐘釣山調査 等々)

そのおかげで、黒部を深く知ることに繋がったし!山仲間達との濃い繋がり?も金で買えないよなぁ~って思うと災害も悪い事ばかりじゃないかなぁ~???

下流域が、安心安全になったのは?

2024-12-17

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カニの後に1人でヒッカケに・・・一升瓶の方は、なかなか手に入らないそうです

毎年、テレビ局が黒部に番組を作りに来ているのは何故でしょう?

険しい地形と激しい自然条件の中で形成されてきた「黒部の凄さ」はもちろんですが、そんなパワフルなエリアに百年前から人間が入り込み開発し始めて現在まで維持管理して来た「人間の凄さ・頑張り」を伝える事で視聴者に感動してもらえると確信しているから番組制作に来てくれているものと理解しています。

ダム建設等電源開発に併せて「治山・砂防」対策のおかげで、下流域が洪水被害から守られて「米どころ」になり安心で豊かな生活を享受できるようになったのも忘れてはなりません。(当たり前の事ですが黒部川は繋がっているのです)

我々は能登半島の被災者の方々から比べれば、人的被害・住居被災を被った訳ではありません。

また今回は平成7年や14年の様に営業中の災害ではなかったので、仕入れた食材等が無駄になったり、従業員を抱えたまま休業に追い込まれたわけでもありません。

なんといっても自然相手の仕事なんだから誰に文句言える訳ではありませんし、なにより我々は何度も災害に翻弄されては立ち直ってきました。

続く・・(くどいかなぁ??)

何度も何度も、痛い目に遭いながら頑張って来たのです

2024-12-17

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冬の富山は美味いモノが沢山あるのです(今年はブリが大漁らしく)

太古の昔から、黒部の山奥では山腹崩壊が繰り返されて崩れた土砂・岩塊は急こう配で降水量の多い黒部川の流れで下流まで運ばれて深い峡谷と広い扇状地をつくってきました。

黒部渓谷流域は両岸の造山運動と激しい気象条件で、変化し形を変えるペースが他の山域よりも早く激しく安定していないのです。

私もダイブツ達メンバーは何度も調査・作業に駆り出されてきましたし、時には遭難救助で多分人間が初めて入ったであろう場所にも入っていろいろ見て来ましたが

「鐘釣山」 は石灰岩ですが、そもそもサンゴ礁や貝殻等海底で作られ地下で圧縮され生成された岩がが山奥にそそり立っているって?

「猿飛峡」にクランク形状の渓谷がなぜ出来たのか??

針葉樹・広葉樹・灌木・クマザサ・雑草等々、場所によって植生(山菜)が違うのか??

等々、他の山域とは違う「激しい黒部の見方?」の勉強になりましたが、まだまだ分からん事や知らない事の方が多い気がします。

そんな谷底をトロッコ列車が走っている訳で、旅客開放された当初は乗車証に「命の保証はいたしません」と書かれていたそうです。

「危険な場所」と言えばそうなのですが、さすがに現代ではそんなこと言ってお金を出して頂く訳にはゆかないので、安全運行のために沿線の山腹調査を毎年継続的に行ない~浮石・斜面崩壊等の不安要素が見付かれば 除去作業 やスノーシェッド・防護壁等の対策工事を行いながら、それなりの安全の確保を担保しながら運行されてきました。

しかし地震の少ないと言われてきた富山県で、今回の能登半島地震の揺れの強さは尋常ではありませんでした。

続く・・・

黒部は生きてます!

2024-12-16

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「香箱カニ」(カニ刺しも有ったのですが、すぐにかぶり付いて写真撮れませんでした)

人間は百年前から圧倒的なパワーを持つ黒部峡谷に、災害・被害に繰り返し遭いながらも汗を流し・知恵を絞って立ち向かったおかげで、電源開発~観光地&治山・砂防事業に入ってきました。

黒部川が出来上がってから何万年?もの長い時間を掛けて今が有りますが、両岸を観察すると・・・太古の昔はズ~ッと高い場所を流れていた地形・痕跡を確認することが出来ます。(宇奈月スキー場舟見地区等々の高台の緩斜地は黒部川が流れていたらしい)

「黒部川扇状地」は、上流部の膨大な崩壊土砂がV字峡を流れ下りながら渓谷を削り流れ下った土砂で形作られたのです。(北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」はド真ん中です)

先日NHKで放送された

 「中部ネイチャーシリーズ」 前編:生きている大峡谷 黒部  後編:黒部 “日本一”の大峡谷を行く

の中でも紹介されていましたが、前編で「パンダ石」の大石が下流部の扇状地で転がっているのが映され、後編で白竜峡でパンダ模様の岩壁を見つけるシーンがありました。

土砂が山奥から運ばれてきた証拠になりますが、何を言いたいかというと「黒部は生きている!」ってことです。

災害は残念ですが・・・ヤッパリ黒部なのです!

2024-12-15

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焼きカニ(震災で心配されたカニ漁ですが、なんとか漁獲は有るようです)

先の報告のとおり、残念ながら来シーズンもトロッコ列車は終点の欅平駅までは運行不能となりました。

これまで30年余り阿曽原小屋を経営してまいりましたが、

平成7年の大洪水! 平成14年の落石事故! 平成23年の地震による地滑り! 平成8年17年27年の大雪!等々

全く営業出来ないシーズンや、一週間程度しか「下ノ廊下」が歩けなかったシーズンがあって経営に大打撃を受けたこともありました。

(他にもコロナ禍で営業出来なかったり・・・なかなかの確率です)

なんですが、黒部峡谷が電源開発で本格的に調査・開発され始めて百年余り、その険しい地形と激しい気象条件で何度も被災して来たのは、小説「高熱隧道」 映画「黒部の太陽」等で知られているところです。

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