阿曽原温泉小屋

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少しづつ動きだします

2025-04-06

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黒薙温泉 大露天風呂上部斜面点検中

トロッコ列車の運転再開はまだですが、明後日から黒薙温泉へ山腹調査に行く予定です。

大露天風呂上部斜面 と、雪崩が集まる遊歩道上部の沢筋の点検・浮石落とし作業ですが

・南向きで陽当たりが良く比高も低いので、上部からのブロック雪崩の心配が無い

・タイミングが遅く成れば、藪の葉っぱが広がり始めてしまい見通しが利かなくなる

・毎年参加してくれているメンバーも、あまりにも日程がズレると都合がつかなくなる

宇奈月ダム上流部から、左岸の「引湯管トンネル」を利用して自転車通勤での仕事になりますが、幸い天気回りも良さげなのですが・・・(トロッコ列車の対岸の沢に吊り橋が見えるはず)

冬の間は身体を動かさずにいるし年金受給年齢になったし、ちゃんとした正当な理由が有るのだから?そろそろ引退させてくれと話しているのですが、ダイブツが許してくれませんし、災害で仕事にならないんだから「自分の呑み代」位は?自分で汗かいて稼がねば・・・

※GWは、室堂で声掛けしています?

・5月1日~6日 富山県入山指導員勤務で「立山室堂」のバスターミナル降り場付近でウロウロしているはずです。

毎年、「阿曽原に行ったことあります」「阿曽原小屋の御主人?」等々、登山者・ガイドさん等から声を掛けて頂き、懐かったり?ありがたかったり・・・ターミナルで暇そう立っていたら? 遠慮なく声を掛けてもらえましたら、何も出来ませんが笑顔くらいは返すことが出来るかと?(オッサンの笑顔?・・・要らんか?)

腕章して立っているので、腕章の漢字が分からない外国のお客さんにはターミナル係員に見えるらしく、「雪の大谷」へ出るゲート案内をすることが多く・・・

「スノーウオール? ルック ボード レフトサイド ダウンステップ ゴー」??身振り手振りで大声で単語並べているだけなのですが・・・本業以外も忙しい事があるるのでその時は御容赦を!

※ありがとうございます

【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト 

今朝も多くの方々から「ご支援」「応援メッセージ」が届いておりました。 

本当にありがとうございます。

紹介して頂きました (今年は残雪が多い)

2025-04-05

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大雪の年は、秋口になっても黒部川本流「S字峡」にスノーブリッジが

「欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト」を、 朝日新聞電子版 で紹介して頂きました。(富山版では紙面でも)

本日も次々と届く「ご支援」ありがとうございます。

※いつまで経っても寒い

今年の富山は、それなりに降りましたが「大雪」というほどでは無かったと体感しているのですが・・・黒部エリアについては「雪質が重い」「風向きが違った?」「雪崩の出方が違う」「春先になっても気温が低い」等々例年の積雪とは少し違う様な???

ちなみに立山室堂平の積雪量は例年と変わらないそうですが、氷の層が何層も入っているとのことでした。

トロッコ列車の運行再開も遅れ気味なのは、線路上部の山腹の残雪が寒さで消えてくれず多く残っているので、山腹の浮石調査したくても気温が上がって山腹上部の残雪がブロック雪崩として落下して来る恐れが有る為作業が進まないのです。

雪の多い年に「欅平駅上部」へ山腹調査に行った際、気温が上がり始めた午前十時前位に斜面上部を観察したら随分残雪が残っているのが見えて・・・調査したい山腹の多くが残雪で隠されており「調査にならないのでは?」「なにより雪崩が怖いわ」って話しているところへ

上部斜面で「ズドドドーーー!」って地響きがして、直後にブロック雪崩が目の前の枯れ沢地形の溝を下って来ました。

幸い雪崩の走る溝から離れた見通しの効く平場で観察していたので、直撃はしなかったのですが・・・小さ目のブロックは空中を回転しながら飛んで来るし~ドラム缶ほどの雪塊は泥交じりのグサグサ雪を巻き込みながら勢いよく雪崩れて~それに引きずられて太い倒木も巻き込んで下って行き・・・

泥臭さ・飛び散る氷粒・地響きを目の当たりにして、さすがに胆を潰してしまい速攻「今日の作業は中止!」にしたことがありました。

鐘釣から欅平間は黒部川の左岸となり、線路の上部斜面が「北向き」「比高が高い」「奥山で積雪も増える」等の影響で慎重な判断が必要になって来るのです。

ちなみに、リンク先地図の下部に「四平谷」とありますが、今年は大きな雪崩が出ている様です。

幸せ者です

2025-04-04

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多くの方々が、黒部に期待しておられるのがヒシヒシと

【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト

への多くの方々からのご支援ありがとうございます

加えて皆様方から送られた、応援メッセージを読むと「ありがたいやら」「頑張らねば!」と気を引き締め直しているところです。

昨日、某全国紙さんから取材を受けたのですが・・・

黒部峡谷のことを詳しく知らない方に、アレコレ説明していると「やっぱり黒部は凄いんだわ!」自分で話しながら改めて再認識したというか・・・

災害で営業出来ない年が何度もあって厳しいこともあったけど(実は真っ最中なんですが・・)

毎朝お客さんにアリガトウ言ってもらえるってことは、いい仕事させてもらっている証拠!

繰り返される災害は大変だけど、普通の人が見ることが出来ない「黒部の激しい変化」を災害現場に突っ込んで行って間近で大迫力を何度も、見て・聞いて・身体揺すぶられ・岩にぶつかるキナ臭さを嗅いで「生きてる黒部」を身体全体で感じて来れたし・・・そしてこんなに応援して下さる方々に恵まれてるし、俺は「とっても幸せ者なんだわ」なんてことを考えております。

ありがとうございます

2025-04-02

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大雨後の雪崩沢は大量の土砂と倒木が・・黒パイプは送湯管なのですが・・・

今週月曜日から始まった 【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト【黒部奥山】 へ多くの方々から早々に御支援を頂き感謝感謝の組合長です。

加えて応援メッセージも届いているとのことで、ありがたさが身に染みております。

我々山小屋組合は経営する小屋の維持管理はもちろんですが、富山県・黒部市・黒部峡谷鉄道と共に「欅平~祖母谷温泉間道路管理組合」を作って道路の維持管理も担っております

写真は昨年の 雪崩沢(リンク地形図中心) の状況ですが、大雨が降ると沢筋に溜まっていた土砂・岩・倒木がある程度は押し流されるのですが、十年に一度クラスの豪雨(最近はチョイチョイ)になると周辺急斜面に留まっていたものと沢筋の岩盤上に溜まっていたものが底から全て洗い流されて沢筋に集まって流れ下ります。

自動車道路が無ければ、そのまま祖母谷川まで流下してゆくのでしょうが・・道路・橋はダムの役割をしてしまうので、写真の様に倒木・岩・土砂で埋め尽くされてしまいます。

沿線の小屋と欅平園地の足湯への温泉水の供給配管も道路沿いにあるので、道路の維持管理は非常に重要なモノとなります。

遅くなりました・・・

2025-03-31

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山頂右側(鉄橋からの比高約350m)で発生した落石の、一部が跳ねて鉄橋に悪さしました

災害発生からタイミングを失した今になって、なぜクラウドファンディングなのか?

1.今回の地震発生が元旦で、鐘釣橋が被害を受けていること自体の連絡が遅くなった

2.鉄橋の落石被害は確認できても、発生源から鉄橋に至るまでの岩壁調査は春になって雪崩の危険が無くなってからでないと入れない(ヘリからの目視では、斜面崩壊予兆・残置された浮石は確認できない)

3.雪解けを待って調査してみたら、落石発生源の岩塊がズリ下がっていることが判明したので対策が必要との判断

4.ズリ下がって岩壁にモタレカカッテいる岩塊を砕いて除去して上部の危険を除去してからでないと鉄橋の補修に取り掛かれず昨年中のトロッコ列車の全線開通を断念

5.モタレカカリの岩塊を除去後に現れた岩壁に幾つものクラックが発見されて、クラックを特殊なセメントで接着・極太ワイヤーで岩塊固定 等の追加工事が必要で、追加工事が終了するにはもう一年程度時間が掛かることが判明

6.同時に欅平駅操車場・荷下ろし場所等の地盤沈下の復旧工事も相当な時間が必要と判明

・・・次々と問題が表面化してきたのでした。

我々山小屋組合としては「お隣の能登の被災地は大変なんだから、我々も一年間頑張らねば!」 と考えていたのですが・・・

〇1シーズンでの営業再開の見通しが立たなった

〇昨年は天候・留守の関係? 「蜂」 「カメムシ」が共に大発生してしまい、室内のカビ大発生と併せて営業再開時の施設・備品の清掃や買い替えに相当の時間と費用が発生することが予想される

等の不安要因が発生してしたところで、各方面からのアドバイスを受けてクラウドファンディングで皆様にご支援をお願いすることといたしましたことを申し添えておかせていただきます。

「欅平・鐘釣 山小屋支援プロジェクト」について

2025-03-30

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お願いばかりで申し訳ないのですが・・・かなり困っています

【令和6年能登半島地震被災支援】欅平・鐘釣 山小屋支援プロジェクト  (3月31日開始)

昨年元旦に発生した「能登半島地震」により、黒部峡谷鉄道(トロッコ列車) 鐘釣橋が被災して、猫又駅までの折り返し運行となり上流部沿線の「鐘釣」「欅平」地区の山小屋は唯一の交通手段が運行出来ず~結果として営業出来なくなってしまいました。

これまでも「平成7年7月水害」「平成14年9月鐘釣山落石災害」等々に見舞われて来ておりますが、二年連続で営業出来なくなることはありませんでした。

「黒部に災害は付き物!」一年間頑張れば復旧してくれるだろうと淡い期待を持っていたのですが、本年中の復旧工事も終了しないことが決まってしまいました。 復旧情報

これで黒部奥山の山小屋は、昨年~本年の二年間営業出来ず無収入が決定してしまいました。

山小屋は営業出来なくても、維持管理してゆくだけでも費用も掛かりますので「借地使用料」「関係協会分担金」の減免等を森林管理署や関係各機関に協力依頼するなど御支援を御願いしているところです。

しかし各山小屋は、営業出来なくても「雪害」等の被害確認や雪囲いを外して風を通したり、落ち葉掃除せねば排水が溢れて施設が腐食したりと最低限の手間をかけねばなりません。

元々施設が老朽化しているうえ、黒部奥山で常に人間が入っていないということは・・

〇風通しが悪く、湿気で室内にカビが大量に発生してしまう(一時的に風を入れても、留守にする時には厳重に戸締りしてゆかねば動物・昆虫が入り込むので、更にカビを増殖させてしまう)

〇営業出来ていれば、小さなうちに駆除されているはずの小屋近くの「蜂の巣」が大きく発達して、中間見回りに行った従業員が蜂に刺されて消防防災ヘリで救助された

等々おもわぬトラブルに見舞われている次第です。

当山小屋組合は零細な家族経営ばかりですが、来シーズン鉄橋が修復され営業再開出来た際に、我々受け入れ側がシッカリ元気に態勢を整えておかねばならないと考え今回のクラウドファンディングへの御支援を御願いするに至りました。

先に「北アルプストレイルプログラム」についてもご支援を御願いしていたばかりで心苦しいのですが・・・黒部奥山の厳しい現況とプロジェクトの趣旨を御理解いただき御支援をお願いするものです。

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