阿曽原温泉小屋

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サメのごとく???

2022-08-23

写真

右側の壁がえぐられて、土砂斜面が無くなりました。(大仏の肩の高さに痕跡が)

雲切新道の仙人谷下部三連丸太橋を架け替えてきました。

左岸側が流れでえぐられて、左岸側の橋と登山道と斜面の土砂が跡形なく無くなっていおり、予備の丸太を収納してあるトンネルにはロープが無いと登れなくなっていました。

今まで左岸側は小さな流れだったのですが水量が多く強くなっており、昨日遭難対策協議会のメンバーがフイックスロープを張ってくれていなかったら一般の方が渡るには厳しい渡渉を強いられたことでしょう。

左岸の斜面が無くなったので、今まで一本で渡していた橋を短く二本作って間に段差が出来るので二段の短いハシゴ?ステップ?を作りました。(大仏は仕事が丁寧で優しいので、階段の足を置く場所にチェンソーで刻みを入れて滑りにくく細工してました)

写真では丸太橋下の水流が少なくなっていますが、上の段に石を積み上げたり中間の橋の下に水流が向かう様に「大バール」で大きな石を動かしてやったりしたからです。(もちろん冷たく強い水流に膝まで入りながらの作業で、長靴の中はグチョグチョになりました)

更に巨木が中間の橋脚に引っ掛かってダムの様になり、中間の橋の上流側丸太が水流に押されて持ち上がり折れていました。

思った以上に手間が掛かる作業で、小屋に帰ったのが16時半でしたが昼食時以外は水分補給とオシッコで一度ずつ手を休めただけのイッパイイッパイな工程でした。(サメやマグロは、泳ぎ続けていないと死んでしまうのと同じ様に動き詰めでした)

昨日は今シーズン初の二桁の宿泊者で、小屋に帰れば夕食の準備が待っていて・・・いわゆるブラック企業並みに働き詰めでしたが、限られた人間しかいない山小屋では、みんなの為に時々サメのごとく働かなければならないこともあるのです。

あんまりお勧め出来ませんが・・・。

2022-08-22

写真

折尾谷のトンネルの上を

昨日欅平から来たお客さんは、トンネルに入らずに手前でトンネルの上に出て沢を飛び石で渡ってから対岸の岸に出て、阿曽原側のトンネル入り口横の岩壁に垂らしてあったロープを頼りに道まで降りたそうです。(奥に見える階段の先の岩壁)

垂らしてあったロープが、どの程度信頼できるのか?人間一人ぐらいならば大丈夫だったのかもしれませんが、ザックを担いでロープを使い昇り降りするには腕力も必要になって来るでしょうし、万が一スリップして登山道で止まればいいですが止まらなければ川底まで岩壁を転落することになります。

それほど高くはありませんが、先日このページで書きましたがザックをこの場所で川底まで落として回収できなくなった女性がおられて、翌日私が降りて回収したことが有ります。

今日の私は、仙人谷の丸太橋の架け替えに行かねばならないので、下山する登山者に水抜きを御願いしたので多分水は抜けていると思うのですが・・・。今日欅平からやって来る、「お馴染みさん」の情報を待って水が抜けていない様ならば明日行って穴を突っついて来ようと考えております。

水抜き穴は!

2022-08-21

写真

折尾谷トンネルの阿曽原側入り口(右壁下に)

写真は阿曽原側の入り口ですが、階段を数段降りてから平らな通路を歩いて反対側は階段を上って出口に出ます。

水抜き穴は、阿曽原側入り口の階段を下り切った谷側下(右側)の壁に作ってあります。

元々暗いし水が溜まっていると見えないのですが、外に出て阿曽原側の道からコンクリート壁の下部を観察すると穴が空いているのが分かるはずです。

先のページで書きましたが、長い棒が置いてあるはずですので当たりを付けて突っついてみてください。

ただし欅平側には水抜き穴が有りませんので、洪水後に通られる時には雪解け水で冷たい半身浴?を体験して頂くことになるかもしれません。

私も洗礼を受けているのですが?最高水位になってしまうと、私のヘソ上からミゾオチ下ほどになります。

ここを通るたびに、20年ほど前だったか?若い女性二人組が洪水後に来られた時に満水状態になっていたとのことで、小屋に着いてから「服が濡れるのが嫌でズボンを脱いで、ザックを頭の上に載せて通って来ました。まだ嫁入り前なのにズボンを脱いで歩くなんて・・・」って嘆いておられたのを思い出します。

アッチもコッチも・・・!

2022-08-21

写真

折尾谷の砂防堰堤みたいなトンネル通路

十年振りで御夫婦で来てくれて、今日欅平に下った「お馴染みさん」から電話が入り「折尾谷のトンネル内に水が股の高さまで溜まってました」との連絡が入りました。

写真のとおり、沢に砂防堰堤の様にコンクリートでトンネルが作られているのです。少々の増水では水の流れは写真の様にトンネルの上を流れてくれるのですが、洪水並みになると両側のトンネル入り口(特に左岸の欅平側)から濁流が流れ込むことが有ります。

水抜き穴は作られているのですが、濁流という事は木の枝・腐葉土・土砂も一緒なので水抜き穴が塞がれてしまいトンネル内に水が溜まる事があるのです。

アドバイスしてあげればよかったのですが、阿曽原側入り口の階段を下りた隅に水抜き穴が有って測量ポールか鉄筋棒みたいなものが置いてあるので穴を探って突いてもらうと水が抜けます。(外側から見ても水抜き穴の出口が見えるはずなので当たりが点くはず)

ヤッパリやられた!

2022-08-21

写真

橋に引っ掛かった流木は、激流で皮が剥がされて!

昨日夕方の強い雨で気になっていたのですが・・・ヤッパリ!

仙人谷下部 の三連丸太橋が流出していると連絡が入りました。

仙人池から降って来る遭難対策協議会のメンバーがフイックスロープを張り込んで来てくれたそうなので、今日下山して来る一般登山者は渡渉してもらうことになりますが、なんとか通過出来るでしょう。

明日、大仏と二人で架け直しに行く予定ですが・・・左岸の橋脚に使っていた大岩が無くなっている様な???

慌てず・騒がず・ひるまずに!

2022-08-21

写真

運動場です。

地元の年寄りから「サルが人前に出てきたら雨が降る」って聞いたことが有りますが、昨日8時頃にキャンプ場には群れがやって来ていました。

の言い伝えは・・今日はドンピシャ!大雨洪水警報が出される大荒れの天気で阿曽原谷も大暴れでしたが、あまりに雨が強くて滝の写真を撮ろうにも霞んで映りませんでした。(数日前の吹き出しよりも全然勢いよく流れてましたし、小屋に響く振動が半端なかったです)

そんな豪雨の中を地元の遭難対策協議会のメンバーと黒部警察署の山岳警備隊員が、仙人池まで登山道パトロールに向かってくれました。(事務局の市役所職員は、こんな大雨の中歩いたこと無いだろうな~)

仙人谷上部の雪渓の状態が先日からの大雨で変わってきているはずだし、豪雨の増水・融雪で状態が大きく変わっているはずです。

今日は復路で阿曽原に整備がてら点検して降りて来てくれるので、新しい情報も入る事でしょう。

登山者から「サルに遭ったらどうすれば?」みたいなことを良く聴かれますが、経験則から思うに「ひるまない!」ってことが一番大切なのではないかと。威嚇してきたサルに「ひるむ素振り」を見せると「こいつ弱い!」って思われてしまうとサルのペースに乗せられてしまう様な気がするのですが・・・。

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