こんなところで!(先入観は持たずに)
2020-02-09
今回の寒気はそれなりに強かったのですが、元々の積雪が少ない上に積もった積雪だから黒部の奥で大規模な「泡雪崩」は発生していないのでは???と予想はしているのですが・・・。
予想外の事が起きるのが山の中です!
10月末?11月?源次郎尾根の登攀に向かったものの、悪天候で引き返してきたパーティーが剣沢内で発生した雪崩の直撃を受けて2人だったか?埋まってしまう遭難が発生しました。
曇天で風が少しあるものの視界が効いたので現場上空まで県警ヘリで向かい、上空からデブリを確認すると剣山荘の直下から 「武蔵谷」 出合いの少し上部まで雪崩れた跡がありました。(雪崩が発生するような急傾斜の印象は無かったのですが???)
デブリの近くは急傾斜地で着陸は出来ず、ホバーリングするにも新たな雪崩を誘発さる恐れが???なので少し離れますが剣沢警備派出所前の小さな広場にホイストで降下。
派出所前は風で吹き飛ばされたのか積雪はほとんど無く、沢筋は真っ白ですが風の通り道だからなのか?雪面に足を踏み出してもそれほど潜らずツボ足で快調に下り出して「六字塚」を過ぎた所で「ヒェーーッ、チョット待て待て!」見た目は同じ雪面なのですがパンパンに硬くなっていたのです。
(ちなみに六字塚は、剣沢キャンプ場下部の池塘の近くに「南無阿弥陀仏」で六字って聞いています)
それほどの急斜面でもないのですが、まともに立つことも出来ず足を滑らせればどこまで滑落するやら。
滑落停止訓練は受けているけど、強風が吹きつけてパンパンの滑らかな斜面で化繊のヤッケを着て滑り出して勢いが付けば・・・滑落停止なんて無理無理!慌ててピッケルを突き刺しながら戻ってアイゼンを付けます。
続く。
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