阿曽原温泉小屋

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「泡雪崩」の痕跡!

2022-05-16

写真

猫又駅対岸に

先に紹介した「猫又駅」対岸で発生した「ホウ雪崩」が通過した写真の拡大ですが、樹木がなぎ倒されて、樹皮が剥がされているのが確認できるかと!

それにしても欅平までの沿線で、ここだけが雪崩被害が出ているのはなぜなのか???

今日も6時20分集合の7時01分発作業列車に乗って作業に向かいまーす。

分らん???

2022-05-14

写真

欅平上部より左から「奥鐘山西壁」「東谷山」(奥に鹿島槍南峰)「爺ヶ岳」

今年は山雪型の降雪で、確かに二月中は「欅平」の除雪隊の報告や「仙人谷ダム」でも相当量の積雪が有ったし、猫又での「ホウ雪崩」の発生にしても残雪が多いのだろうと想像していたのですが・・・。

今現在の「鐘釣」の万年雪も「四平」の対岸の沢の残雪も少なめだったし、残雪量は決して多くはありません。

〇雪温と気温が高かったのか?雪質が違う!(一部でホウ雪崩の発生もあったが、シーズンを通じて雪崩が発生しにくい条件であった)

〇三月に積雪が無かった。(嵩増し・保冷の雪が降らなかった)

〇四月の夏日・大雨が有った。(融けるペースが速かった)

等々が重なったから???

室堂手前の「雪の大谷」は、雪壁の高さが開通当初は18mと例年より高かったのですが、毎年ハッキリと分る分厚い「氷層」が幾つか見られるのですが・・今年は薄い層しか見られなかったので・・雪の持ちが悪いかもしれません???(これからの気温・雨量によっても大きく変わるはずですが)

山に何年入っていても・・・次々と分らん事が出て来ます!

おまけⅡ

2022-05-13

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回収できなかったものは。

猫又の下流にある 「出し平ダム」 の湖面ですが・・大量の流木が漂着していました。

先月の大雨で、山中から流れ出してきたものもあるでしょうが、ここまで大量なのを見れば「ホウ雪崩」で引き千切られて猫又の河原に散乱していた雑木も相当数が混ざっていると想像出来ます。

下流に流してダムのゲートに引っ掛かってはダムとしての機能できなくなるし、安易に流して海まで届けば魚網が破れたり・漁港に入り込んでしまえば船が出せなくなったり・・・。

ダムには、除塵機という主に流木を引き上げる機械やクレーンが据え付けられていて流木の回収をして、知らないところで手間が掛かっているのです。(昔は、ボイラーで燃やしていたのですが)

今日天気が悪そうなので、お休みをもらってます。(仕事に厳しい大仏は「雨が降ったら降ったで、やる仕事があるから」って若い衆を連れて欅平に向かいました)

おまけ!

2022-05-13

写真

ほんの一部です。

ほんの一部ですが・・・。

ホウ雪崩で運ばれて来て、「猫又駅」構内に散乱していたものを片付けられた雑木の山。

引き千切られ!剥がされて!

2022-05-13

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黒部から電気を送るチュー事は・・・!

昨日、欅平まで作業に向かう途中に見えた 「猫又駅」 対岸斜面の写真です。

先に猫又で「ホウ雪崩」が発生しているとお伝えしましたが、正面右寄りの急傾斜の枯れ沢上部で発生したホウ雪崩が通過した痕跡です。

一目見て斜面の色が違うのが分かると思いますが、急斜面に張り付いて生えていた雑木が雪崩で引き千切られ・その際に根っ子を引かれて斜面が浮いて土砂が崩れ落ちている様に見えます。

ホウ雪崩の爆風と雪は黒部川を飛び越えて~猫又駅構内を通過して~線路横の右岸の山腹に衝突して止まった様です。(写真左側の建屋は合宿所で裏に駅が隠れています)

猫又駅構内には、引き千切らられて引き飛ばされてきた雑木が大量に残されて、勢いが弱まらずに押し寄せた雪崩は線路横の山腹に激突して更に大量の樹木をなぎ倒してしまったようです。

範囲などを見ると、それほど大規模なものではなかったし幸い建屋の被害も聞超えて来なかったのですが、それでも散乱した雑木の後片付けに大変な目に遭ったそうです。

険しい黒部峡谷から電気を送るという事は・・・ありがたーく?電気を使わねば!

優しいよな~???

2022-05-11

写真

雪を舞い上げてから!

今回のゴールデンウイーク中は、幸いなことに重大な事故は無かったのですが・・・。

入山指導員をしていて、気になったことっ!チューか改めてというか。

〇雷鳥沢へキャンプに来たけれど、この時期に前回来た時には雪が無かったはずなのに!って言い張る単独女子。(優しいT指導員が、積雪対応出来ないので空いている山小屋を探してあげました。ちなみにT指導員は大仏の大先輩であらせられます)

〇アイゼン・ピッケルを持たずに、ハイブランドのアウトドアモドキのシューズにスパッツ無しで雄山に向かおうとしているリッチ?な御夫婦。(口酸っぱく説明しておきましたが、屋上の雪の上に出れば納得したはず)

〇弥陀ヶ原まで雪の上を歩けますか?って質問されて、半日は掛かるし、軽登山靴でスパッツ持たずに歩くと足が半日持ちこたえられるか??(アッサリ諦めてくれました)

等々、まさか!大袈裟な!と思われるかもしれませんが実際の話なのです。

交通機関で便利に標高2,450ⅿまで来れるアルペンルートですが、この時期は一旦荒れると「冬山」に逆戻りしてしまうい、吹き付ける寒風の痛さ!凍った稜線の恐怖感!雪で足を蒸らしてしまった時の冷たさ等々を理解しておられるのか??

昔から言われていることですが、少ないけれど「夏山感覚」で来ておられる方が・・。

入山者の中には、何度もお客さんを連れて上山して来るガイドや毎年現れる山岳会の面々もおられて、我々が一々説明するまでもない強者も大勢おられるのですが・・・。

そもそも登山と言うものは、自分が山と対峙して自分に合った(行きたい)山を決めて・計画建てて研究して・体力つけて身体鍛えて・その場その場で状況に応じて考えながら歩いて・達成感みたいなものを得て・安全に帰って来る為に頑張る事では??

ご丁寧に「入山指導」までする必要があるのか?と考えることもあるのですが、現状を見ると立山の便利さが続く限りは「入山指導」は続けてゆかなければならないのかな~などと考えさせられました。(富山県は優しーい)

それにしても、写真のヘリ出動はスノーボーダーが立山から黒部川方向に滑降中に仲間と逸れて・・・怪我もしていないのですが(迷子?)救助要請して来てピックアップされて室堂まで運ばれてきたものです。

巻き上げられた雪煙の中を慎重に着陸するところですが、雪山で救助ヘリを飛ばすチューことは危険も伴うし・・・収容されてから警備隊から厳く叱られているだろうけど、でも費用は掛からず帰ってこれるのですから。

明らかな自分達のミス・気の緩みみたいなもので、簡単にタダで救助されるのって???もちろん自力で帰ってこれないのだから助けに行くのは当たり前だけど・・その為の保険もあるし!(「警察の責務」に言う「国民の生命・身体・財産の保護・・・」ってのもあるのだけれど、公的なヘリを使ったら埼玉県??みたいに、費用負担してもらっている県も)

話しは飛びますが、国立公園の「保全・利用」に合わせて「保全」のための登山道整備についての「費用負担」についての話をして来ましたが、「利用」も適正に行えるように救助体制も一緒に仕組みを考えてゆければ良いのにな~っ!なんてことを常々考えているのですが。(あれもこれもって難しいわな~)

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