阿曽原温泉小屋

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怖い話し?

2018-10-20

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ガスが掛かると岩峰が浮出ます。(今朝の阿曽原)

営業終了まであと九日、両手の指で数えられるまでになりました。

今年は、冷え込みが緩くて朝起きて凍える事は無い代わりに、紅葉の進むペースが遅いです。(十分綺麗なのですが)

昨日は、遅く届いた方は居なかったのですが・・・、ツアーが到着して合羽を脱ぐのにごった返す玄関で、テント泊の70歳前の女性が届出を出しに来てスタッフがビックリ!

鼻頭・額・眉間辺りから流血して真っ青に内出血して、更には額がポッコリ腫れ上がっていました。(パッと見、スゲー怖い顔でした)

欅平から上って来て、最初の短いトンネルを出た辺りで転んで道に顔をぶつけたとのことでした。その時はヘルメットを被っていなかったとのことですが、片手ににストックを持っていたにしても顔面から激突するとは・・・。

体力の割に荷物が重かったのも有りますが、加齢に伴って反応が遅くなり咄嗟の時に手が出なくなってしまうのではないかと、年寄りを馬鹿にするなと言われそうですが、反応が遅くなるのは仕方のない事です。

「山行計画を立てられる際は、無理せず余裕を持って」って通り一遍の話しより、現場から欅平に引返した方がどれだけ近かったか。 状況判断はしっかりしていただかないと・・・!

阿曽原は、毎日イロイロあります。

※怖い話し?

不思議な事に、昨日の転倒現場と先の死亡転落現場は近い場所で、それほど緊張させられる場所では無い所です。

偶然だとは思うのですが、一つ事故が発生すると不思議な事にその年はその付近で続けて発生することがあります。(例えば、S字峡で発生すればその付近で2・3件、志合谷で有れば続けて2・3件とか、去年は仙人谷で3件・・・)

30Kmの長い危険なコースで、これだけ大勢の登山者が歩いているのに・・・同じ場所で続けて起きる事があるとは???(見えない誰かが、足を引っ張っているのか?)

今年は、これ以上?引っ張られません様に???

そろそろ終わります。

2018-10-19

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去年の女子スタッフのお散歩から。

阿曽原温泉は、28日の営業を持って今シーズンの営業を終わりますが、未だに問い合わせの電話が鳴り止みません。(有り得ないことです)

紅葉も遅れ気味で勿体無いし、有り難い事なのですが、小屋締め調整期間に入っておりますのでたくさん止まってもらう訳にはゆきません。

小屋の宿泊に若干の余裕が有るのは23・24・25日のみとなりました。 小屋閉め直前で、食材等の調整も関係して参りますので御理解のほどをお願い申し上げます。(俺一人くらい!は、ご容赦下さい)

テント場利用の問い合わせも沢山頂いております。

小屋の解体を、11月7・8日と予定しておりますので、11月3日(文化の日)については水場・トイとも利用できるようにしておく予定です。

ただし温泉については、掃除が行き届いていないかもしれません。

11月に入ると、冷え込みが厳しく(道が凍る事も)日暮れが早くなります。また、写真の様に歩道に落ち葉が積もり歩き辛くなります。

明るいうちに歩き通せる体力のある方しか、入ってはいけないエリアになる事を御理解下さい。

先にも書きましたが!

2018-10-18

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食べ頃ナメコ!

2024年に「関電黒部ルート」一般開放とのニュースで、

阿曽原まで簡単に行けるのでは?

との期待を持っておられる方がおられるかもしれませんが、期待先行の全く根も葉もない噂と考えてもらってもよいかと。

運用方針は、これから決められるでしょうが今現在の「公募枠2千人」を1万人まで拡大運用するだけで、途中下車はもちろん見学コース以外の立ち入りは禁止されるでしょう。

山歩きをしている登山者でさえ事故が起きているエリアに、一般観光客が来て散策されたりされれば事故がどれだけ発生する事やら!(先にも書きましたが、阿曽原キャンプ場横の沢に落ちて亡くなった方もおられます)

そもそも、数十万人規模の観光客が押し寄せている「立山黒部アルペンルート」「黒部峡谷鉄道」を繋ぐ周遊ルートと夢のある話の様ですが「関電黒部ルート」の開放枠はたったの最大1万人です。(トロッコ列車の繁忙期の3日分程度!)

ある方に言わせれば「大動脈から急に毛細血管になるようなもの」と例えておられました。

私としては、決まった事ですから関係機関が納得できる運用をしながら、事故無く利用出来ればと考えます。

※阿曽原に関係するとすれば・・・。

今までも公募見学会2千人枠に当った方が、片道を「下の廊下」を歩いて、片道を「関電黒部ルート」を利用して来られた方が若干ですがおられます。

メリットとして、登山口から下山口までの車の回送をしなくて済む事に成りますが、天気回りも関係して来るし「下の廊下」の開通時期も毎年違うので・・・なかなか上手くゆくものか???

これを読むと、良く分かります!(7万5千円との試算も)

黒部ルートは「一般開放」でどう変わるか。「気軽に行ける場所」にはならないが

残念ながら。

2018-10-18

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志合谷の紅葉

昨日午後シジミ谷付近で、欅平から阿曽原に向かっていた登山者が泥に滑って水平歩道から転落して亡くなる事故が発生しました。

現場はそれほど険しい場所では無いはずですが・・・。(泥で滑ったのならば岩場ではないはず?)

水平歩道は、目の前が岩場ではなくても少し転がれば最後まで転落してしまう場所ばかりです。 バランスを崩した時に、直ぐに体制を整えられるように ・番線を意識しながら歩く ・自分でコントロール出来なくなる位の重い荷物とバランスの悪いパッキングは厳禁 ・水平歩道でのダブルストックは厳禁 等々に配意しながら歩いて頂ければと思います。

昨夜も暗くなるまで小屋に届かない、単独・2人・3人がおられて様子を見に行く事になりました。

暗くなっての歩行は大変危険なのはもちろん、先に届いた方々も心配されています。 これから月末まで日暮れがどんどん早くなりますので、余裕を持った行動をお願いいたします。

温かい話しも!

2018-10-17

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採り頃ナメコ!

昨日の昼前に、先週の土曜日に遅く届いたテント泊の外国人グループのリーダーから電話が有りました。

このホームページを読んで、自分達の事が書いてあったのを見て

「ゴメンナサイ。そんなつもりで言ったのでは無かったのだけど、娘さんに謝りたい」

本当に申し訳なさそうに・・・、こちらが恐縮する位の喋りで謝られるのでした。

山小屋をやっていると、1日歩いて疲れ果てて小屋に到着した時に

・この疲れを誰かにぶつけたい! ・こんなに疲れるのは道が悪いから! 

等々の感情が湧いてくるのではないかと・・・。

同じコースを歩いているのに、到着時刻が大きく遅れてしまう自分の体力・経験の無さを棚に上げて、最初に見える他人となってしまう山小屋従業員に当り散らしてしまう方がおられます。(実際、玄関に到着した途端に「あなた、何してんのよ。私の荷物部屋に運んでよ!」って言われたスタッフがいます。翌日は穏やかな御婦人になっておられましたが・・・。)

先の外国人パーティも同じだったのでは・・・? 

長い時間歩いて暗くなって、疲れ果ててキャンプ場に着いたらキレイに整地されていなかったので不満が出たのかと。

昨晩のツアーの醜態とは全然違い、コミニュケーション不足と登山文化の違いみたいなものが重なっての行き違いだったのだろうと。

こちらとしても、外国人の方が黒部峡谷を訪れて喜んでもらえるのは嬉しい事です。 ちなみに、昨日は香港からの3人組が来てくれました。

お互いの理解を深めて楽しんで行って貰える様にせねば!

申し訳ありません!

2018-10-17

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ヤマドリモタセ!

昨日夕方6時半、二回戦目の夕食時間になっても人の集まりが悪く???

そこへ、女友達を連れて遊びに来ていた元アルバイト女子のYちゃんが玄関先へ、

「6時からの女子の入浴時間ピッタリにお風呂に行ったら、フラフラしたオジサンがいつまでたっても奥のスノコから帰ってくれず・・・2回戦目の食事に間に合わなくなりそうなので、仕方なくみんな服を脱ぎだして風呂に入ったものの、オジサンが近くにいるものだから出るに出られなくなって遅くなってしまいました」

と、同時に玄関に帰って来た男性を指さしました。

オジサンは、シドロモドロの答えが・・・ベロベロに酔っています。

取りあえず、遅れて風呂から帰って来た2回戦目のお客さんを次々と食卓に誘導するも、3回戦目の開始時間も遅らせねばならず対応にバタバタせねばならず。(遅くに届いた人もいて結局4回戦のセットでした)

ベロベロ男性の名前が、受付名簿に無かったので荷物置き場でウロウロしているのを見付けて聞いてみると、○○ツアーで来ている人でした。

男性を伴って、○○ツアーの部屋に行って添乗員に事情を簡単に伝えて引き渡して、遅くなった3回戦の食事にツァーに入ってもらい食事をしてもらいましたが、そのツァーの添乗員・ガイドとも酔っている様で大きな声でツアーのお客さんとワーワー語っています???自分のお客さんが、人に迷惑を掛けているのだから、少し大人しくしていればいいのに!(全然反省している様には見えません、カレーの御代わりに来た態度にもスタッフから非難轟々)

食事の後、添乗員を呼んで強く申し入れましたが、ガイドは「なんで怒ってるの?」って???自分のお客さんの迷惑行為を、この期に及んでも知らずに大声で騒いでいたんかい!(一人のガイドは、礼儀正しい方でしたが)

早目に食事を終えたそのツアーのお客さんが受付に来て、「このツアー会社は何時もこんなんですか?添乗員もガイドさんも酔っぱらって信じられない」と聞きに来られました。

このツアー会社、以前にも阿曽原で食事時にお客さんが酔ってグラついて水をまき散らしても、ガイド・添乗員は全く反応せず???小屋のスタッフが慌てて対応したことがあるし、他の山域でも飲酒に係る良くない噂(あくまでも噂ですが)が聞こえて来ていました。

お客さんを、事故無く連れて歩くのが本来の仕事であるはずですが、登山中だけでなく行動中全体で、上手にリードしながら滞りなく家に帰すのも仕事の内ではないでしょうか?

酔っぱらって、女子の入浴時間に風呂場から退去しないお客さんはもちろん悪いです。しかし、ツアーをコントロール出来ない添乗員・ガイドとはいかがなものでしょうか?

阿曽原では、元々ツアーは混雑を避ける為に土曜日・連休の初日と中日は予約を受けない様にして混乱を避けるように努めて来ました。

ちなみに、数年前に解散した○○トラベルが、予約を入れるだけ入れての直前キャンセル・1つのツァーで2回の遭難等々トラブルを立て続けに起こしたので、旅行会社としては予約を受けない対応をしていました。

私自身、小屋にツアーが来てくれれば受け付けが少なくて助かると安易に考えて来た自分に反省しております。

混雑する中での宿泊の方にも、小屋が混雑して宿泊をお断りした方達にも本当に申し訳ありませんでした。

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