阿曽原温泉小屋

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見えない所で!

2021-04-07

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昨日の仕事の成果?

斜面の高い所で、大きな朽木が倒れていたのを処理しました。(落とした)

朽木が斜面を滑り落ちる際に、斜面を壊しながら落ちるのですが・・・道を埋め尽くすほどの落石が発生しました。

こうして、事前に処理しておかなければ危なくて歩けないので、利用客が訪れる前のシーズン前に点検して処理しておかなければならないのです。

春が来ました。

2021-04-05

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黒薙温泉の山の中で荒れた斜面の浮石処理中

今日から恒例の春の作業が始まりました。

倒れてしまった朽木を切って片付けて、荒れた斜面から浮石を落として・・・。

冬場ナマナマしていたので、藪の急斜面で踏ん張っていると帰りの自転車こぎはヘロヘロでした。

数日間は続く作業なので、毎晩一杯飲んでバタンキューするかと思いますので、なかなかページ更新できないはずです・・・すみません。

それでも山へ・・・Ⅲ(信じられない!)

2021-04-04

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中央右寄りの大きく白いコルが「大窓」(白萩川上流の「中仙人谷」)

先のページで、残雪が融けるまで「待たれていたはず」と書きましたが、正確には覚えていませんが初夏だったと記憶しています。

白萩川 で遺体の一部が発見されたとのことで詳しいことも分からずに当時は制服警察官の仕事に戸惑っていた私は、「下界で仕事しないで山に行ける」って大喜び?で先輩隊員と向かいました。

地形図を参考にしてもらうと分かりますが、剱岳北方稜線から馬場島に向けて下る谷になりますが、早月尾根と小窓尾根に挟まれた部分は「池ノ谷」となり小窓尾根から赤谷尾根に挟まれた斜面の水を集めたのが「白萩川」となり、途中で「ブナクラ谷」と合流して更に馬場島で「立山川」と合流して「早月川」となります。

夏場だったので水量が少なく、藪尾根の踏み跡を使わずに川伝いに遡行して「池ノ谷」出合~小窓尾根1,600mピークに取り付くポイント「雷岩」を過ぎて更に上流の水流中に人間の片脚を枯れ枝等と共に堰き止める形で沈んでいるのを見つけました。

脚の付け根から引き千切られた片脚は、ズボンや靴下等の衣類は着けておらず足先~フクラハギ~膝~太腿は、とにかく白くマネキン?の様でもあるけど表面がリアルな質感で、サイズ感から一目で成人男子と推察できました。

新人隊員の私はもちろん初めて目にするものでしたが、先輩に促されるまま縮み上がるほど冷たい雪解け水の流れの中に入って足首を掴んで引っ張り出します。

新米隊員は、初めて見る「白い脚」に腰が引けていたのもあったのだと思うのですが軍手の上から伝わる冷たさと硬さを今でも覚えています。

それでも山へ・・・Ⅱ

2021-04-02

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剱岳~剣御前~大日岳(立山IC付近より)

先に早月尾根「シシ頭」から「池ノ谷右股」へ転落して命が助かった遭難事故の話を書きましたが、正確に言えば「しばらくの間は、行動できる程元気で生存していた」という事例がありました。

厳冬期の剱岳で池ノ谷に転落して生存していたなんて、鍛冶さんの発見現場は稜線から800mもの高低差がありましたが、頂上付近から転落すれば常識的に考えられないのですが・・・。

私が警察学校に在学中の正月登山で、早月尾根から剱岳登頂を目指していた地元の山岳会パーティーの中の2名が シシ頭 から「池ノ谷右股」にザイルに繋がれたまま転落した遭難事故が発生しました。

発生当時は救助活動も行われたはずですが、厳冬期の「池ノ谷」は雪崩の巣です。(富山県登山届出条例 の特別危険地区にされています)積雪期の「池ノ谷」入って捜索するのは危険極まりない行動になります。

転落した2名の方々は行方不明のままとなり、本格的な捜索は雪崩の危険が少なくなり、なおかつ雪渓の雪が事故発生時期の層まで融ける時期になるまで「池ノ谷右股」の捜索は待たれていたはずです。(3月上旬の層が7月中旬に現れましたが、正月前後の雪の層は9月頃に現れるはず)

その年の4月に、私は剱岳を管轄する上市警察署に着任して新米山岳警備隊員として活動することになったのです。(40年以上前の話しになるなんて・・・オッサンに成った訳だわ!)

それでも山へ・・・

2021-03-31

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左奥が「剣岳」頂上は丸く見えますが・・・

写真は、室堂平から望んだ左奥の白いピークが「剣岳」です。(写真右側枠外に「剣御前小屋」があります)

険しい山ののですが、この方向から見ると頂上には丸く大量の雪が積もっているように見えてます。実際、冬の剱岳頂上は風下の源次郎尾根側には沢山の積雪があって雪洞を掘ってビバークした経験があります。

しかし頂上からどのコースに向かっても、凍った岩稜・岩壁となっていて技術・経験・装備・天候等が揃っていないと登れない山なのは見ていただければ分かるかと。

頂上から左側に下っているのが 「早月尾根」 で、小さな白いコルに挟まれた小さく黒く尖った鋭鋒が今回の事故発生現場「カニのハサミ」になります。

その左側黒く傾いた台形が「シシ頭」と呼ばれるピークになります。

早月尾根の稜線裏側の谷が、鍛冶さんが発見された「池ノ谷右股」になります。 ちなみに、「カニのハサミ」から手前に白く見えるのが「東大谷中俣」上部になります。地形図を見てもらえれば、どちらも大変な急斜面(崖)なのが分かっていただけるかと。(このページで、三月に「東大谷中俣」へ3人が転落して一名が生存していた遭難救助に出動した話を書いてあります)

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