黒部奥山は広いのです(勉強させられました)
2025-02-13

仙人峠はら後立山方面
見える範囲は全て黒部市になります。
右上に仙人池ヒュッテの屋根が見えますが、黒部川を挟んだ対岸の奥に五竜岳~左のギザギザが唐松岳~左へ天狗の頭~左へ白馬鑓~左に杓子岳~左奥雲の中に白馬岳となります。(五竜から左に下る尾根の末端が阿曽原の露天風呂の対岸になります)
白馬鑓から左側に下る 中背尾根 の中ほどに薄茶色の三角の崩壊地が見えますが、平成7年7月豪雨の際に斜面が300m余り大崩壊しまた。土砂は祖父谷を埋め尽くして「堰止湖」を作ってしまいました。(リンクの地形図見てもらうと、谷底なのに勾配が緩く水流が無い部分と上流に水溜まりが見えます)
当時の営林署(現森林管理署)からの依頼で、崩壊地まで調査用のルートなので取り合えず歩ければいいから藪を切り開いてくれないか?との依頼が来ました。(調査にヘリで入っても、調査中に天気が崩れると帰れなくなるので歩けるルートが必要とのことでした)
「堰止湖」 が決壊すれば、下流で建設中の砂防ダム作業員は流され・トロッコの欅平駅は壊滅する恐れが有るので調査が必要とのことで「シャーないな~」って引き受けたのでしたが・・・(崩壊当時は大きな堰止湖でしたが、イイ感じで水が抜けて決壊の心配は無くなったかと?)
祖父谷は急峻なゴルジュが続きハードな沢屋さんのフィールドで全く無理なので、人跡未踏?中背尾根を登り1600mの平から支尾根を少し下った所から谷底まで一気に降るルートを切り開きました。
猛烈な藪と藪蚊に悩まされて切り開いたのですが、書き始めればこのページを10回ほどにはなるのですが・・・
この時に植生・斜面の向き・土の色等々の違いを知り考えることで、山の見方?読み方?の勉強になりました。
ちなみに手前の唐松岳から祖母谷温泉に下る尾根の、登山道補修・改修(クサリ・ハシゴ・道標の設置等々)も平成8年に我々で行いました。
それにしても、黒部市の人間の住めない場所の広さといったら・・・
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