阿曽原温泉小屋

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黒部の雪は!

2022-06-18

写真

滝が大きく見え出しました。

小屋で作業をしていると、「ドーン」と大きな音が時々聞こえてきます。

数百m離れた阿曽原谷の雪渓が崩壊している音なのですが、遠目に見て雪渓上に一面に広がる土砂・腐葉土などに白くラインが入ることがあります。雪渓にクラック(割れ目)が出来て、雪渓が直に見えているからなのです。

全てが危険という事はありませんが、雪渓周りの地形・雪渓表面の傾斜や歪み・聞こえて来る流水音等々にもよりますが雪渓崩落直前サインかもしれません。

崩落音が聞こえて、パッと見では状態が変わっていなくても雪渓の裏側が剥離して谷底に落ちていることも有ります。

黒部峡谷は、そもそも豪雪地帯・急峻な地形で谷に雪崩デブリが溜まる・山は深いけれど標高が低いので夏場は気温が高く毎日状態が変わる等々、ルート上に雪渓が残った場合には慣れていない方には厄介な状態になる事があります。

昨年の仙人温泉直下の仙人谷しかり、今年の阿曽原谷の滝を見れば雪渓は沈み込み後退しながら形状が変わっています。 参考;5月29日の状態

それでも今年は、融けて無くなるまでしばらくかかる様な気がしますので、入山される際は各山小屋等で雪渓の状態確認を御願い致します。

(来週天気回りが良ければ、仙人谷の様子もお伝えできるかと)

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