阿曽原温泉小屋

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下の廊下情報!(9月28日)

2018-09-28

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H15年、S字峡に残ったスノーブリッジ。

速報です!

●.本日、大ヘツリの高巻き桟道の工事が終了しました。

●.白竜峡の梯子については、ほぼ修復が終了しました。

●.白竜峡~十字峡間については、歩道が崩れたりして荒れているので、慣れていない方は怖い思いをされるかと思います。

(バリエーションルートを登れる方で有れば歩ける程度です)

明日から、天候が崩れるので作業も中断になるかと思います。

次回は、台風が通過して天候が回復した時以降になります。

台風通過中は、落石の危険が高くなり危険です!

ハァー・・・、そんな事言われても。

2018-09-28

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新越沢~大ヘツリ間

昨日の「下の廊下」通行グループは、午後5時半に小屋に無事到着しました。

早々に、電話でスタッフに一度、現場で大仏に二度、都合三度も通行を止められたのに何で来たの・・・!・・・!・・・!

って、かなり強く𠮟責しました。 男性は確かに見たことが有る人で、人の良さそうな方です。しきりに「すみません」って謝られるのでした。 少し遅れて届いた女性三人も、見覚えの有る人が・・・。

大仏の現場から、たまたま昨日は白竜峡から上流まで業者さんが整備に来ているのが見えていたから、取りあえず歩き易くなっていたのかもとの連絡が入っていました。

そのグループが今朝朝食を終えて出発する時に、メンバーの女性が「これ皆さんで食べて下さい。一昨年、お世話になったお礼です。昨日は叱られたので出せませんでした」って、信玄モチとミカンを持ってきてくれて。

「佐々木さんの顔が見たくて・・・無理して来ちゃいました。すみません。」って男性が。 そう言われても・・・。

「ありがとう、でもこんな無理はもうしないで下さい」

送り出したのですが、リーダーの男性の年齢が77歳?

今年は、77際のお客さんが目立つ年です。

※下の廊下情報!

大ヘツリの高巻き桟道は、あと1・2日で整備が済みそうとの連絡です。

白竜峡の整備状況については、業者さんから連絡が近々入るかと思いますのでもうしばらくお待ちください。

今週末は、台風の影響で登山者は軒並みキャンセルになっておりますが、下の廊下については開通云々よりも、風の強い日には落石の危険が大きくなり、入り込む場所では無いと考えます!

よく読んで下さい!

2018-09-27

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岩壁での作業中!

御願い

この登山情報を見て、拡大解釈や自分に都合の良い様な捉え方をされて、下の廊下に向かって来ようとする方がおられます。

昨日の電話での問い合わせで、スタッフが「まだ通行出来ません」と伝えても、高齢そうな男性が「92歳の人が来たんでしょ?」と言って・・・止めてもそのまま向かってくるパーティが本日あります。 この登山情報を読んでいるのなら、まだ通れないと分かるはずなのに・・・。

さっき電話連絡で、内蔵助谷出合で作業に向かう大仏達がそのパーティを見つけて(見るからに一般登山者)無理だと伝えても「聞く耳持たず」だったそうです。

(大ヘツリでもう一度説得するとのことです)

ここでは、文章には気を付けて書いている積りです。注意喚起の為に書いたことが、反対に解釈されるようでは・・・。このような事が続くようなら、今後の告知の仕方を考え直さねばならなくなります。

何のために、危険な作業を頑張ってくれているのか考えて下さい。 一般登山者が歩ける様に、整備をしている最中に「自分達だけは」等と向って来て事故でも起こそうものなら、工事全体の進捗にも影響を及ぼしかねません。 

どうか、文章をよく読んで理解して頂きたく御願い致します。

阿曽原小屋としても、来て頂きたいのはやまやまなのです。もう少しで、歩ける様になるのですから自重願います。

※取りあえずは 大ヘツリ・白竜峡ともに順調に行けば、10月初旬には一般登山者でも取りあえず通れる程度の整備は終わりそうですが、台風の影響ではっきりした事は言えないのが現状です!

あくまでも取りあえず通れるだけで、整備全部が終わる時期はもっと遅くなります。

下の廊下情報!(9月27日)

2018-09-27

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白竜峡の梯子場には、丸太が運ばれて!

通行はまだ出来ません!

昨日も、大ヘツリの高巻き作業には大仏班が頑張ってくれています。

十字峡~白竜峡に掛けては、他の業者さんが10名ほど作業に当ってくれていました。

未だ整備は終了してはいませんが、着々と仕事を進めてくれています。

少なくとも、大ヘツリ・白竜峡の梯子場の修復が終わるまでは、一般の方の通行は大変危険です。 

整備状況は逐一、こちらで載せますので今しばらく自重して下さい。

昨日は心苦しかったのですが、沖縄から来てくれたテントのお客さんにも自重して頂きました。「来年また来ますって」帰ってゆかれました。再チャレンジ待ってますから!

※御願い

昨日の夜九時半過ぎに電話が鳴り出して、何時まで経っても鳴り止まないのでスタッフが出てくれたのですが、下の廊下の開通情報やら小屋の混み具合等々の問い合わせでした。

小屋では、午後九時で消灯しており早出のお客さんは休んでおられます。 オンボロ小屋ですので、電話の呼び出し音は小屋中に響くので大変な迷惑になります。 緊急時以外は、午後九時以降の電話での問い合わせ等はご容赦下さい。 

いろんな人が・・・!Ⅱ(鬼社長編)

2018-09-25

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新越~大ヘツリ間の釜(道からイワナが見えました)

今回は、最重量・最多日数の方を紹介します。

10月のある日、下の廊下から来た方が次々と 「凄く遅い、フレンドリーな外人が歩いています!」「歩道幅の五割り増し位の大きな外人が歩いています。絶対に今日中には、阿曽原まで届きません!」

五割り増しって??? 予約の登山者は全員届いているし?テント持ちでビバーク覚悟の人なのか?

結局その日には届かなかったので、常駐していた警備隊員2名に翌日パトロールがてら下の廊下を見て来てもらう事に。 もしそんな人が居たなら、サポートして阿曽原まで担ぐなり引っ張るなりして連れて来ればどうよと。

昼前に警備隊員から無線が入り「該当する方と合流しましたが、本人は十字峡でビバークすると言っています。昨日は、黒部別山谷でビバークしたらしいです」との無線が入りました。

連日のビバークで、消耗していないか心配になり、阿曽原まで担いででも連れてくることは出来ないのかと無線を入れると「無理です!」速攻返事が・・・「詳細は帰ってから説明します」とのこと。

返ってきた隊員のデジカメには、巨漢(小錦関を二回り小さくした感じで体形は同じ!)の白人男性が写っており、頭に被ったキャップには大きく「鬼社長」の刺繍が!

なんじゃこりゃ・・・、さすがに隊員に連れて来いと言っても無理だと一目見て納得。

翌日午後、阿曽原に到着した外人さんに事情を聴いてみると、アメリカの日本領事館で長年勤めて退職したのを機に、日本へ遊びに来て黒部を歩こうとやって来たとのこと。

どうりで、流暢な日本語を喋る筈です。 「大変な仕事でしたね、ご苦労様でした」と言ったら、何処で覚えたのやら「全然、私はカバン持ちね!」って・・・。

「鬼社長」のキャップは、成田空港で買った土産らしいのですがキャラクターとのギャップが楽しい方でした。

翌日欅平に向けて歩いて行かれましたが、志合谷先のトンネルでもうワンビバークしてから欅平に無事着かれたとのことでした。

「下の廊下」を、4泊5日で通り抜けた人は私の知る限り最長記録ではないかと。(決して真似しないで下さい!)

※下の廊下情報

昨日は悪天で、作業が出来ませんでした。 本日は作業に取り掛かっておりますが、全体の整備終了までは今しばらくお待ちください。 何時頃終わるかと言われても、天気次第ですので答えようが有りません。

進捗状況は、このページ出お伝えしていますので、電話での問い合わせはご容赦下さい!

いろんな人が・・・!

2018-09-25

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黒部別山谷左岸登山道上より

先日シュラフだけ二千円学生の話しをしましたが、阿曽原にはいろんな方が来られます。

☆たぶん最高齢???

少し昔の話ですが、十月中旬の土曜日、下の廊下から来た方が次々と「後ろに、凄く遅い老人が向かっています」と教えてくれて。

聴けば、前泊の黒部ダムサイトの宿でも主人から行かない様に止められていたけど、早朝四時前には宿を出ていたらしく、そのまま向かって来ているとのこと。

午後7時になっても届かないので、小屋に詰めている警備隊員と二人で様子を見に行くことに。 S字峡手前で半月沢辺りにヘッドライトの明かり見えるもののチラチラするだけで動きがない。

ビバークしているのか??? とにかく、合流するために歩みを進めるて声が届く辺りまで近付いてコールしてもライトを当てても反応なし???

数m手前で、気付いてビックリされて・・・。かなり高齢な男性で、牛歩よりユックリとしたペースで手すり番線に頼りながら進んでおられました。

心配して迎えに来た事を告げて、荷物を預かり温かいお茶を飲んでもらって。とにかく、歩いてもらわない事には届きません。 番線のある所は遅いけれど前進してくれるのですが、割と広くて番線の無い場所に差し掛かると、手がかりが無くなって怖いのか一寸ズリ状態です。

幸い痩せた小柄な男性だったので、私達二人で吊り上げるようにしながら半ば強引に搬送して小屋に着いたのが午後10時半でした。

土曜日で食堂にも宿泊者が溢れており、サッとご飯を食べさせて食堂の隅っこでソーッと寝て頂いて。

我々は、従業員部屋に遅くに入るのも迷惑だし、警備隊員の誕生日だったのでお祝いもしてやらないと。 事前にスタッフに、酒とツマミとシュラフを入れておいてもらったテントを用意してもらって誕生会をして寝たのでした。

翌朝、当の老人が朝食時に食事中のお客さんに「昨夜はご心配を・・・」とスピーチを始められて。 言われるには、登山歴30年余りで当年92歳!(定年になってから登山を始めたらしいです)等々、喋る喋る・・・。 山を楽しんで頂けるのは良いのですが、みんなが心配するし誕生会もまともに出来なくなるので無理はなさらぬように!

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