阿曽原温泉小屋

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いろんな人が・・・!

2018-09-25

写真

黒部別山谷左岸登山道上より

先日シュラフだけ二千円学生の話しをしましたが、阿曽原にはいろんな方が来られます。

☆たぶん最高齢???

少し昔の話ですが、十月中旬の土曜日、下の廊下から来た方が次々と「後ろに、凄く遅い老人が向かっています」と教えてくれて。

聴けば、前泊の黒部ダムサイトの宿でも主人から行かない様に止められていたけど、早朝四時前には宿を出ていたらしく、そのまま向かって来ているとのこと。

午後7時になっても届かないので、小屋に詰めている警備隊員と二人で様子を見に行くことに。 S字峡手前で半月沢辺りにヘッドライトの明かり見えるもののチラチラするだけで動きがない。

ビバークしているのか??? とにかく、合流するために歩みを進めるて声が届く辺りまで近付いてコールしてもライトを当てても反応なし???

数m手前で、気付いてビックリされて・・・。かなり高齢な男性で、牛歩よりユックリとしたペースで手すり番線に頼りながら進んでおられました。

心配して迎えに来た事を告げて、荷物を預かり温かいお茶を飲んでもらって。とにかく、歩いてもらわない事には届きません。 番線のある所は遅いけれど前進してくれるのですが、割と広くて番線の無い場所に差し掛かると、手がかりが無くなって怖いのか一寸ズリ状態です。

幸い痩せた小柄な男性だったので、私達二人で吊り上げるようにしながら半ば強引に搬送して小屋に着いたのが午後10時半でした。

土曜日で食堂にも宿泊者が溢れており、サッとご飯を食べさせて食堂の隅っこでソーッと寝て頂いて。

我々は、従業員部屋に遅くに入るのも迷惑だし、警備隊員の誕生日だったのでお祝いもしてやらないと。 事前にスタッフに、酒とツマミとシュラフを入れておいてもらったテントを用意してもらって誕生会をして寝たのでした。

翌朝、当の老人が朝食時に食事中のお客さんに「昨夜はご心配を・・・」とスピーチを始められて。 言われるには、登山歴30年余りで当年92歳!(定年になってから登山を始めたらしいです)等々、喋る喋る・・・。 山を楽しんで頂けるのは良いのですが、みんなが心配するし誕生会もまともに出来なくなるので無理はなさらぬように!

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