阿曽原温泉小屋

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登山道情報!(整備予定)

2019-09-29

写真

この崩れの中にルートが有るのですが・・・。

明日、黒部別山谷下流部の番線欠損部分に、仮のフイックスロープを張り込んで来ようかと考えております。

明日の夕方には、その他土砂除け等の整備状況をお知らせできるかと思います。(上手くゆけば、一般の方でも取りあえず歩ける様になるかと、そのうち番線も張られることでしょう)

※写真は、白竜峡上流部の開けた部分の屑岩・屑石の堆積です。

毎年毎年、上部から崩れて来て堆積したものですが、登山ルートが埋まって解らなくなっており、更には不安定な堆積で浮石だらけとなっており慣れていない方は一歩踏み出すのも怖いかと。(明日行って未整備ならば、マーキングして来る予定です)

断崖絶壁の細い登山道だけが危険個所では無く、ルート上には危険な個所がいろんな形で残ります。(この場所は、浮石を除ける等の整備が終われば随分歩き易くなります。)

※台風18号の動きには注意して下さい。

「下の廊下」の登山道情報の告知について。

2019-09-28

登山道情報を、お知らせしているのは「事故防止の為」に他ならないのですが、「下の廊下」については、いろんな経緯があって今の様な形態になった事をお知らせしておいた方が良いかとおもいザックリと説明します。

そもそも「下の廊下」の整備は、黒部ダムを作る時に国と関西電力の間の取り決めで関西電力が費用を出して整備しております。(水平歩道は送電線鉄塔の管理も兼ねます)

10数年前までは、歩道整備が終了してから環境省・富山県・警察等関係機関が集まって開通検査をしてから一般開放の運びとなっていました。

ということは、整備が終了していても関係機関の日程調整で遅れたり、予定日が荒天で流れて次回の検査日まで開通検査が延期になったりして・・・、実際には整備が終わっていても歩けないという実情に合わない状態が続く事がありました。

当時は、当小屋はもちろん警察・関西電力・行政機関への通行状況の問い合わせ電話が殺到しており、一例ですが、平成15年の夏の終わりから秋の始まりには、小屋に架かる電話が朝から晩まで鳴り止まず(日中1時間で20件!) 他機関では検査が済んでいないため、公式には「まだ歩けません」との返答しか出来ず「詳しい事は阿曽原小屋へ」と電話を回されて・・・。

小屋としても、ちょくちょく現場確認したり時には自発的に整備をしたりして問い合わせに対応して来ましたが、

○そもそも、開通検査をみんな揃ってする意味が有るのか?

○行政機関が通行許可を登山者に出すような形は???

○安全を担保する検査では無いのに、検査後に開通させるのは?

等々の意見が各方面から出始めて、各機関が揃っての開通検査は実施されなくなり、関西電力と施工業者の完成検査のみとなったのでした。

その後、2008年より当小屋のホームページを開設し情報を流すようになり、更には「下の廊下・上半」の工事にも我々が本格的に携わる様になってより正確にお伝え出来る様になって来たのです。

こうして民間の山小屋が、情報を流せているのは「事故防止が第一」と考える関係機関との連携と信頼関係が出来上がっているからです。

何が言いたいのかというと、「お客さんに早く歩いてもらうための情報提供ではない!」ということなのです。

「早く通すのは、阿曽原の儲けの為」みたいなことを思われては、培ってきた信頼関係も崩れかねませんので、なおさら整備終了前の通行でこちらの情報による拡大解釈・早合点等による事故には神経質になってしまう私を御理解して頂けたらと思います。

※本日の作業状況!

白竜峡前後で作業に当ってくれていた様で、整備もかなり進んでいたとのことです。しかし、黒部別山谷下流部には手摺番線が張り込んでありません。 資材のストックが無くなって、次のヘリコプターまで上がらないとのことです。

その場所は通過に気を遣う場所ですので、バランスの悪い方・怖がりの方の通過は厳しいかと思います。

登山道情報!(下の廊下)

2019-09-27

本日やっぱり、責任感の強い白馬の王子が「下の廊下・下半」を見に行ってくれました。(私が、知人の通夜で下界に降りており、スタッフが手薄の中を頑張ってくれました)

白竜峡の前後を中心に、丸太桟道を危険な場所から優先して新設してくれていましたが、全てが終わっているわけではありません。(予想より早いペースに見えたそうです)

手摺り番線については、未だに張り込んでない場所が多くあったそうです。

通行に関しては、昨日の情報通り未整備箇所が少なくなっただけで、慣れていない人・怖がりの人は後悔することになると思います。

絶対無理をなさらないように!

登山道情報!(下の廊下)

2019-09-26

本日の下の廊下の状態ですが、白竜協・S字峡にそれぞれ一班ずつの作業員が作業してくれていました。

非情に残念ですが、このペースでは今週末には歩ける程度までの整備が終了しそうにありません!

明日予定していた、作業の進捗状況の確認に行っても作業が終了する訳ではないので、確認に行くこと自体も中止いたします。

更には、週末からは天候も悪くなる予報ですので。「未整備の下の廊下」の一般登山者の通行には大きなリスクがあると考えます。

ご予約・計画を立てられている方々におかれましては、いまだバリエーションルートであるととらえて頂き慎重な判断をお願いいたします。

登山道情報!

2019-09-26

「下の廊下」は、未だ整備が終了しておりません!

ヘルメットを被ってハーネスを装着すれば通れるという場所ではありません!

整備前は足場が悪いのですから、バリエーションルートに入れる実力が無い方は立ち入る場所ではないと考えます。

内蔵助谷出合から下流には「通り抜け出来ません」との表示も2ヶ所してあります。

こちらのページでも、状態を説明して注意喚起しているつもりです。 登山されるお客さんは、いろいろなレベルの方がおられるのは皆さん分かっているはず、こちらの情報はどこも正しい情報を出さないから、小屋に日々訪れる一般登山者の動きを見ながら「一般の皆さんが何時頃から通れるか」を考えながら事故防止の為に情報提供をしているつもりです。

先日も事情を知らずに入り込んだ人の話を書きましたが、「下の廊下」に来てみてから怖いと思われても遅いのですから!

整備前に入れる実力が無い人が、ここの情報を見て入り込んでくる様なことがあるのであれば事故を助長する事に成ります。 

そんな為に「情報提供」している訳ではありません!(去年も同じような事を書いていた様な)

整備前に歩いて来た人が、小屋に届いた姿を見て私が「これは」と思う様な方が届かれた場合は、傍に居る人みんな気分が悪くなりますが強く・強く指導する事に成ります。(泥を被るのが私の仕事です)

ここの情報を見て、整備前に入り込んで事故を起こされてはかないません

「偉そう」って聞こえたならそれでも構いません。毎年、登山者と登山道と遭難を見て来ている自分を私は信じて覚悟を持って話しているつもりですから!

「登山は自己責任」と言っても、事故が発生して救助に向かうのは警備隊や地元の救助隊です。 こちらで情報を仕入れての行動で、事故に繋がりかねない行動は勘弁して下さい。

 

予約状況!

2019-09-25

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やっと、晴れました。

10月11日(金)も、予約で埋まりましたので予約受付は御容赦下さい。

※予約についての基本的な考え方について。

阿曽原温泉小屋は、ホウ雪崩被害を避ける為に毎年建てて解体する仮設プレハブ作りです。

毎年シッカリしたものを作っているつもりですが、所詮仮設作りですので建物の強度にも限界があります。

少し前までは、飛び込み登山者を見越して100人オーバーのご予約を受けていたことも有りましたが、お断りしていても多くの飛び込み登山者が来られたことも有って(「軒先で良いですから」って、飛び込みで99人!)管理の限界を超える事も有りました。

そもそも山小屋は、安全に登山を楽しんでもらうための施設なのに、寝不足で送り出すようなことがあってはならないと考えて、昨年から混雑が予想される日でも「客室の定員の2倍」で宿泊をお断りする事に致しました。 幸いなことに昨年は方針が知れ渡ったのか、飛び込み客の方がほとんど来られませんでした。(逆に考えれば、このページを見て頂いている方の多さに・・・)

お陰様で、混雑時の早出の方の朝食弁当を食べてもらうスペース・事案発生時の救護所の確保等が出来て少しは安心できるようになりました。(その分テント泊が増えたような・・・)

阿曽原温泉小屋は、予約金・キャンセル料は頂いておりません。(先日の研修会で「山小屋も頂いても良いのではないか?」と話題になりましたが・・・)

黒部峡谷の様な危険なエリアは、天候が悪い時には無理をして歩いてもらいたくないし、そもそも楽しめないと考えるからです!(雨に日にしか見れないモノも有るのですが・・・)

今回の台風17号騒ぎでも、予約が軒並みキャンセルとなりましたが「登山者が楽しめないのだから仕方のないこと」と割り切っております。

「下の廊下」を楽しみたいのは皆さん同じです。どうか阿曽原小屋を信じて頂き、混乱・事故無く公平にシーズンを終れる様に、御理解・御協力のほどよろしくお願いいたします。

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