阿曽原温泉小屋

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プラス「胆力」!(前に出ないと)

2021-01-27

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白馬岳~旭岳の稜線は岩が剥き出し!清水岳は白くみえますが・・・。

続き。

車庫に燃え移った炎は「バチバチ」と見る見る広がっていて、皮膚が露出している顔面は炙られて「火照る」って表現がピッタリ! 一瞬・・・引き返そうとも思ったのですが、特攻服のポケットに入っていた軍手を着けて力を込めて引き上げると、動きの悪いシャッターは上がってくれました。

運転席の熱々なドアに手を掛けると、「やっぱり?」未施錠でキーが差されたままです。 運転席に乗り込んで、エンジンを掛けようとキーに手を掛けますが・・・以前書きましたがパトカー(愛車「スカイライン」)の始業点検でのキーを回した途端にバッテリーを破裂させたトラウマで、熱々ボディの「スプリンター」はエンジンを掛けた途端に「ボン!」ってならないか?一瞬躊躇しましたがモタモタしていられません。(参照) 

同僚たちは、路地の少し先で私の様子を不安そうに伺っているのが見えます。心の中で「エーィ!」と気合を入れてキーを回すとエンジンが掛かって、そのまま路地に滞っていた人たちに向けてクラクションを鳴らしながら県道向かい側の空き地に車を移動させたところで、消防車が次々と現着して来てくれて本格的な消火活動が始まったのでした。(帰署してから、課長からねぎらいの言葉を掛けていただきました)

前ページ表題で「反復訓練と応用力」って書きましたが、基本的な事は反復訓練して身に沁み込ませて、イザ本番となれば毎回違う現場なのだから応用力を使って「現場を仕切る?治める?」てゆかなければなりません。

って解ってはいるのですが・・・体験したことの無い現場に行き当たれば「舞い上がって」しまい、冷静な判断など出来ないこともあるはずです。 どんな現場に遭遇しても、冷静さを保てる「胆力」も大切になってきます。(生まれ持って身に着けている人・危機意識に鈍感な人も、時々いるような?)

後先考えずに、どんな現場にでも突撃するのも(バランス感覚)いかがなものかと思いますが?率先して前に出ようとしない人間には身に着かないのも事実かと!

反復訓練と応用力!(イザって時に)

2021-01-26

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奥の白い稜線は、黒部川から駒ヶ岳に登る尾根

続き。

増々火勢は強まり、炎が巻き起こす熱風・塗料缶の破裂音・飛び交う怒声、家人は確保されておらず取り残されているのか?留守だったのか?近所の人を探して聞き込み等々火事場は大混乱です。

「あらッ」気が付くと、自宅前の空き地と庭で隔てられている路地の奥に建っている古い木造納屋兼車庫の外壁・柱に火が燃え移ってしまいました。

車庫のシャッターは閉じ切っておらず、庫内には白色の「スプリンター」(昔カローラの兄弟車で有ったんです)が停まったままです。

スプリンターにはガソリンが入っているはず、このまま車ごと燃えてしまえば・・・結果は容易に想像がつきます!

早く安全な場所まで移動させねば!って思うけど、キーは付いているのか?一瞬考えたのですがモタモタしている暇はありません。

私は一人で燃えだした車庫に駆け寄り、シャッターを引き上げようと素手で恐る恐る触れた途端「熱ーっ!!!」

火傷は負いませんでしたが、シャッターは鉄で出来ていて鉄は炙られれば高温になるってことは、簡単に分かる事なのですが舞い上がって冷静さを欠いていたってことなのです。

もう一回続く。

訓練は必要なんだわ!

2021-01-25

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雪煙が上がらないのは、雪が縮んだから。

先日、現着してパニックを起こす奴・・・みたいな話を書きましたが、私も現場で焦ったことが何度もあるので。

以前は一般警察署の若い警官は「第二機動隊」という編成で、主にデモ隊の誘導・制圧訓練なんかを毎月二回訓練を行っていました。(紺色の出動服着て防具を装着して防御盾を持って走ったり・・・)

訓練を終えて帰署、警察署の玄関前で署長に報告するために整列していたら、庁舎横の田んぼの先に真っ黒い煙が昇っているのが見えます???

「火事?」みたいだけど消防のサイレンが聴こえないけど??「行こう!」みんなに声を掛けて、我々を迎えに出て来られた署長なんぞそっちのけ・・・マイクロバスの運転席に乗り込んで10人余りの隊員を載せて現場に向かいました。

県道から少し路地を入った家屋・倉庫が、猛烈な勢いで燃え盛り近づくことが出来ません。それもそのはず、塗装業者さんの倉庫と自宅だったのです。「火に油を注ぐ」って言葉そのもの、広い庭でしたが隣家への類焼も時間の問題に見えますが・・・特攻服着ているだけの私達には手の施しようがありません。

その頃には消防のサイレンが聞こえて来たのですが、同時に野次馬が集まり出し県道も車の流れが滞り出して来ました。このままでは消防車が近づけないので、若いお巡りさんに県道の交通整理と消防車の誘導を指示して、私達は近付こうとする人達を後から何本もの消火ホースで埋まるであろう路地から押し戻し始めたのでした。

あの後思ったのですが、平和な富山では一般の方々は滅多に見ることの無い特攻服(出動服)に誘導された運転手さん野次馬さんもさぞかし驚かされたのでは?

続く。

年を重ねると?

2021-01-24

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余分な脂は???

大根が安かったのでって???だからって、どんだけ白い豚肉使ってんの?って思われるかもしれませんが、煮込んでもアクが殆ど出ない国産豚でした。

バラ肉は大きく切り分けて、先にフライパンで余分な脂を落としてから?角煮を作ります。

大仏と大仏の娘も好物なので多めに作って御裾分けすることに、先に落としたといっても十分に分厚い脂身はホタホタに柔らかくて・・・最後に茹で卵を沈めて寝かせたら出来上がりです。

最近、煮物のメニューが増えて来たのは「年齢のせい?」って???こんなの喰っていたら信じてもらえませんかね???

平時の有事!

2021-01-23

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リニューアル!

消防防災ヘリの訓練写真を載せたからか?知人から「平時の有事」って言葉を頂きました。

人間は、やらかしちまう事が有るのは当たり前だし、思いもよらない災難が降り掛かって来ることも・・・言えるのは「有事」にどう対応してゆけるか!

失敗・災難には遭遇しないことに越した事ないけど、勘違いして「チャレンジ」しない臆病人間になってしまっては、人生楽しく無くなってしまうのでは???

要は失敗恐れずやる事やって、失敗したらどれだけ落ち着いて対応出来るか? そのためには、基本的な事を身に沁み込ませるための訓練・山の知識を吸収したり体験したりっての勉強してシュミレーションすることが自信につながるはず。(現着直後に舞い上がってしまい、パニック起こして何から手を付けていいか分からない奴もいます)

そして、一緒に頑張ってくれる仲間を大切にしてゆく事!(みんな得手不得手あるし、私なんか超ズボラだし、適当だし・・・しんどくなった時や気持ちが折れそうになって逃げを打ちそうな時に支え合える奴)

解った様な事言ってしまって申し訳ありませんが、私は幸いな事に???事件・事故・火事場・極道トラブル処理等等、何故か前職やっている時から普通の人より沢山の現場臨場して来たから見えてきたことって言うか・・・。

本当はみんな大切な事って分かっているんだけど、口に出して言えていないだけの様な気がしているのは私だけ???

※「小屋番三六五日」

ずいぶん昔に、山と渓谷社さん出版されていた「小屋番三六五日」が文庫本として再販されるそうです。

恥ずかしながら、第五話に拙い私の文が・・・。(このページで紹介したことのある、旧道仙人温泉下部雪渓崩落の話ですが「新道を作らねばならない」と強く思った事故でした)

お疲れ様です。

2021-01-22

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消防防災ヘリ「とやま」(デカい!)

昨日の午後、前日までハイエースで走り回っていたので車体が融雪剤の「塩化カルシュウム」と泥で汚れたので洗車しようと外に出たら、遠くで重く力強いヘリの爆音がズ~ッと聴こえていて???(雪国の冬季間は、路面凍結防止に融雪剤が撒かれるのですが、これが・・・)

「天気良いし、来ているのかな?」車を洗わずに乗り込んで、自宅から直線で3キロ弱の黒部川河川敷の 中之口緑地公園 に向かいました。

すると消防防災ヘリ「とやま」の訓練真っ最中! 真っ青な空と雪を被った山並みに機体が鮮やかに映えて、なかなかカッコ良かったです。

何度か書いて来ましたが、現場へ簡単に飛んで来ている様に見えますが普段から人知れず訓練を積み重ねての「現場出動」です。

救助現場は、快晴無風で広い場所で日没の心配が無い等条件の良い現場等ほぼ無いはずです。

いざという時の為の訓練ですが、我々山を歩く者が「お世話」にならない様に山を楽しむことが大切って事を忘れてはなりません!

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