連日連夜Ⅱ
2019-10-26
続き。
濡れた合羽・衣類を乾燥室へ、速攻食事を食べてもらい、すでに寝ている先着のお客さんの部屋に御願いして寝床を用意して1件落着!
この二人組は高齢の女性と中年の男性のペアでしたが、
・そもそも水平歩道を歩き通す体力に疑問が有ったのでは?
・強い雨が降る予報が出ていたのに無理をしていたのでは?
・暗くなって視界が狭くなったにせよ、ロープで塞いであり見回せば横にしっかりした道が有るのに・・・?
等々ありますが、とにかく全ては暗くなる前に小屋に届かなかったから!
雨天でずぶ濡れの中を長時間行動していては、注意力も散漫になり足元もふら付き・・・ちょっとした所で、躓く・滑るしてしまえば断崖が続く黒部峡谷です!
重大な結果に直結してしまうのです。
このペアを早い時間に追い越して来た沼津と福岡の元気な女子が「黒部が、どうして危ないのか解った気がする」って言い残して黒部ダムへ出発して行きました。
ちなみに、この場所(5号鉄塔)では同じ様なことが20年前位に一度ありました。
仙人ダム側の3号鉄塔の巡視路にも、ロープや立ち入り禁止の表示があるにも関わらず入り込んで迷う方・そのまま阿曽原峠から旧道を進んで転落死された方等がおられます。
阿曽原に居ると、防げる事故がいかに多いかに気が付きます。
このところ登山者の多い少ないに関係なく、連日遅い登山者の対応に追われております。
皆様、計画を立てられる際には基本に立ち戻り、自分の体力・技量等を今一度ご確認のうえ黒部に来られます様お願い致します。
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2019/10/n20191026b.html