阿曽原温泉小屋

k

来週から始まります!

2019-03-25

写真

名剣温泉上流、上部岩壁に引っ掛かっていた倒木。

来週から毎年恒例、各方面から仲間達が集まって来てくれて、峡谷鉄道の運行再開・黒薙温泉の営業再開・遊歩道の安全確保等の為の仕事が始まります。

写真は、以前大雪明けの春に見つかったものです。

結構な大木ですが、冬場に倒されて河原まで落ちずに止まってしまいました。枝が折れたり引き千切られているのが分かるかと。

この現場は、上部の岩壁に登ってアプローチして、チェンソーでバラバラにして落としました。

(直下の幅員3~4Mの道路の上をダイブして落下)

不安定に止まっていると、揺すっている内にズリ下がり出して「諏訪大社の御柱」の様に勢いよく落ちて行く事も有ります。

もちろん、自分の身体はザイルで確保してあるのですが、目の前の大木・大岩が動き出す時には、引っ張られてゆくような錯覚に・・・・。(圧倒的な質量の差!引力が働いている気が。人間のチッポケサを思い知らされます)

斜面にそのまま置いてゆく訳にゆかないので現場毎に、落す・ワイヤー等で固定するなどの対策をして来ます。

先にも書きましたが、山全体を人間が管理する事は不可能です。

しかし、出来うる限りの対策をして安全を図ることが、発電所から電気を送り・砂防堰堤を作り安全で便利な生活の糧になり、トロッコ列車を走らせて黒部を訪れる人に感動してもう「お手伝い」になれればと考えています。(そういった意味では、山小屋の仕事も遭難救助も「感動のお手伝い」の延長線かと)

普通の人間では近づく事も出来ない岩壁で、日当の割に合わない危険な作業なのに、「遣り甲斐」?を感じて一緒にこなしてくれる仲間達がいればこそ!

アーカイブ

最近の記事