「春一番」天候悪化!
2019-02-02
先日、富山の積雪状況をお伝えしましたが、週明けには「春一番」が吹くかも?との予報が。
強い南風が吹いた後、寒冷前線が通過した後は寒気が入って来て大荒れの天気になります。
山の上では、下界よりも数割り増しの荒れ方に成るとおもってもらって間違いありません。
私が現役の救助隊員だった二十数年前の二月下旬頃、訓練で剱岳の小窓尾根に登りに行きました。
深雪の中を登山口の馬場島から、白萩川を遡って雷岩で小窓尾根に取り付いて急登を登って尾根上に出て二日目だったかと。
その日は、春一番の温かく猛烈な強風が昼前から吹き始めたので、このまま核心部に突っ込むには危険過ぎると判断して、私ともう一人の隊員で先行してドームの急登にフイックス(ザイルを斜面に設置して置くこと)して来て早々にテントを張って沈殿することに。
午後からは強い雨も加わって、夕方からは猛烈な雷雨となりました。痩せ尾根の上で雪面を均してテントを張っていたのですが、融雪が進み傾くし雨水が浸み込んで来て来るし、なにより「底雪崩れ」がそこここで発生しているのか、ズーッと地響きでテントが揺れる感じがするし、風上の早月尾根方向からはブロックの崩壊音が続いていて、自分達のテントを張った場所はブッシュが若干有ったけど雪面ごと雪崩れてゆかないだろうか???気持ち悪くて、何時でもテントから逃げ出せるようにしていました。
夜半前から寒冷前線が通過したのか、急に雨音が止んでサラサラと雪の降る音がして冷え込み出しました。雪崩れの音が治まったので少し安心して、ウトウトしながら朝を迎えてのでした。
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