阿曽原温泉小屋

結論!

2018-09-18

写真

壊れた梯子!白竜峡下流側出口Ⅱ

阿曽原から黒部ダムまで、王子が通して確認して来ました。

●.仙人谷ダムから十字峡まで、所々小さな損傷は有りますが問題は有りません!

●.十字峡10分上流の、水を被るポイントは石・土砂等の除去がまだ済んでいません! 手すり番線は切られているし足元はヌルヌルしていますが、注意すれば通る事は出来るレベルです。

●.十字峡15分上流の、約30Mの崩落スラブは丸太桟道が作られていました。

●.白竜峡手前~黒部別山谷間は未整備でした。 写真の様に梯子が壊されて手すり番線が切られて、歩道の土砂も除去されておらず非常に足元が悪いです。

●.黒部別山谷~大ヘツリ間、大ヘツリの高巻き梯子は全壊しており大仏達が制作中です。 クラックの入った歩道を歩くと通行できますが、小屋としてはお勧めすることは出来ません! 

●.大ヘツリ~黒部ダム間、ほぼ工事は終了しています。

※結論

今週末の「下の廊下」は、一般登山者の通行は困難です!

順次整備は進められて行きますので、その都度報告致します。 なにせ今年は、天気が悪く作業が思うように進みません。天気さえよければ、それほど日数は掛からないかと・・・。

今週末に御予約のお客様は、状況を御理解して頂き無理をなさらずキャンセル・予定変更をお願いいたします。

十字峡上流10分!

2018-09-18

写真

道に積もった石・土砂はそのままです。

水を被って、慎重に歩いてもらえれば歩けない事は有りません。しかし、手すり番線が設置されておらず滑ると川床まで一直線です。

なんじゃこりゃ?には、ご注意を!

2018-09-17

写真

大ヘツリ(奥に黒部別山谷)

紅葉シーズンど真ん中の夕方、黒部別山谷上流の「大ヘツリ」出口で登山者が転落したとの通報が入る。 黒部峡谷は、携帯電話の電波が無いので通報は遅くなるのが普通で、救助活動は暗くなってからのの方が圧倒的に多くなります。 

大ヘツリの登山道で滑ってガレ沢を転落、脚の骨折をしたとの通報。 阿曽原からは、常駐している警備隊員と小屋のスタッフが、室堂警備隊からも隊員が向かう事に。 現着時点で真っ暗なのは毎度のことだけど、生暖かい風が吹き始めて怪しい雲行きに・・・。 

「ピカッ!」光ると同時に「バリバリーッ!」と目の前を稲妻が走ったのでした。 

マジかよ、黒部の谷底なのに稲妻?! 同時に激しい豪雨となって。

現場は黒部ダム~仙人谷ダムの中間地点で、夜間で豪雨の中をどちらに向かうにも危険過ぎる、怪我人は骨折だけで慌てて医療機関に搬送する必要も無いとの判断で、警備隊員と現場で朝までビバークすることに。

その連絡をするために、無線の電波が届く黒部別山谷下流まで行って、警察に連絡をしてから現場に戻る時の事です。

黒部別山谷は普段は飛び石で簡単に渡れるのですが、連絡に行く時には足首より少し多めの増水でしたが、連絡を終えて帰ってくるとなんか雰囲気が違う様な???

増水時は濁りが入るのですが、見たことが無い量の黒く炭化した枝や葉が沢山混ざった濁流が??? なんじゃこりゃ?様子を見ていると一気に水嵩が増して、渡渉など不可能な胸高までの流れが押し寄せて来たのです。 これが「鉄砲水」なのかと背筋に寒いものが走りました。

想像するに炭化した黒い枝葉は、斜面に堆積していたモノが大雨の土砂崩れで沢に流れ出して、一旦堰き止められた沢が決壊して一気に増水したのではないかと・・・。

「鉄砲水」の前兆はこれだけではないと思いますが、普段見れないものを見た時には「なんでだろう?」が自分の身を守る事になる事例ではないかと。

遭難者は、翌朝天候が回復してヘリコプターで無事収容されて、メデタシ・メデタシでした。

紅葉シーズンは、樹木は水を吸い上げないので、降った雨がそのまま沢に流れ出します。 思わぬ増水には注意が必要な時期ですから皆様ご注意を!

※下の廊下の整備状況について!

計画されている方は心配しておられると思いますが、18日に通して見てくる予定です!(現在、一般の方が安全に通れる訳では有りません)

工事は、次の週末までに完全には終わりません! 週間予報が回復傾向なので、工事は進みそうなので、もしかしたら技術・装備がしっかりした人なら、取り敢えず可能が有るかも知れませんが過度の期待はしないで下さい。

18日夜には、写真を載せて説明が出来るかと思いますので電話での問い合わせはご容赦下さい。

山岳遭難だけが事故では有りません。Ⅱ

2018-09-16

写真

鳴沢小沢出会い!

続き。

火の勢いが弱まったのは、燃え上がるものが無くなっただけで「火の海」状態には変わらず、木造の小屋は焼け落ちて紅黒い熾火が一面に広がり、熱くて近寄る事すらできません。

我々は、少し離れた登山道にツエルトを張ったのですが、忙しい一日だったので疲れているけど興奮も醒めないし寝るにも早いし、着の身着のままなので寒いし腹が減るしで、行動食をツマミに焼け出された「アルミ缶の日本酒」を熾火の近くに置いて御燗をして晩酌を始めたのでした。

8月1日は、富山市の花火大会(富山大空襲の日)です。 見下ろす夜景の中に「ポッ・ポッ」って可愛い花火が瞬いて「近くで見れば大きいんだろうな~」等と、ある意味特等席で眺めながらシコタマ飲んだところでツエルトで爆睡! 人の足音で目が覚めて、夜が明けると同時に関係者が登って来ているのでした。

時間が経つにつれ、さすがに熾火も紅さが薄くなって熱も治まって来て、片付けに上がって来た関係者達と焼け焦げた冷蔵庫・シンク等の不燃物を片付け出したのです。

「ウァーッ!」突然叫び声がして振り返ると、男性が片足を「落とし穴」に脚を取られた様な格好で堪えています。 近くの人が支えて、体制を整えた男性が脚を引き抜いたところで、その場に居た全員が「ウェーッ!」って声にならない叫びを・・・。

「落とし穴」はトイレの便槽だったのです。 小屋全体が焼け野原状態で、一面黒い炭で覆われていて何処が何処だか分からなくなって残酷なトラップとなっていたのです。

引き抜いた男性の、ズボンの膝上には炭の黒いラインが一周していて、そこから足先までは・・・とても文章にすることが出来ません。

洗い流す水も無く、周りの者もどうする事も出来ません。その男性は、ズボンを脱いで友人に支えられながら雷鳥沢に向けて下山して行かれたと記憶しております。(友達って大切です!)

火災の真っ最中に、木造家屋が燃える「赤い炎」・プロパンガスボンベの安全弁から吹き上る「青い炎」・落とし穴周辺は「緑の炎」だったのを思い出して、妙に納得した自分がいたのでした。

山の中で沢山悲惨な事故現場を見て来ましたが、ある意味ナンバーワン的な事故ではないかと考えております。 そして「友の大切さ」が身に染みた事件となったのでした。

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