阿曽原温泉小屋

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雲切り新道の整備状況

2018-07-14

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沢の中間点の岩に、丸太を受ける土台を作ります。落ちれば・・・!

昨日、仙人谷下部の橋を架けて来ました。

先日までの雨で水量が多く滑りやすい岩の上で流れに落ちないか、更には丸太の保管場所が水没していたらしく水を吸い込んだ6メートル丸太は重く、猛暑に炙られ、雪解け水の飛沫に凍えながらの作業は中々ハードでした。

仙人池方面の草刈りも近々向かう予定です。

梅雨明けしたのにペースが遅いと思われるかもしれませんが、例年通りの予定を組んでいるので御容赦下さい。

水平歩道の整備についても、資材搬送ヘリコプターがまだフライトしておりません。

※ミニ情報

今年は、アキアカネ(赤とんぼ)が早い時期から飛んでいます! (この時期は、くすんだオレンジ色)

何時も、8月が盛りだと思っていたのですが、7月上旬には群れていました。(天変地異の予兆でなければいいのですが…)

毎年、黒部川に日差しが入り出す午前8時頃に群れて飛びだして、羽根に反射する日差しがキラキラと大変キレイです。 秋口に涼しくなると、トンボ達は赤くなって里に降りてゆきます。

修復中です。

2018-07-12

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浴槽内の補修!浴槽周りにも・・・。

昨日、露天風呂の浴槽のクラックをセメントで塞いでみました。

連日の猛暑日に、前日の物資ボッカに引き続き、重たいセメント袋のボッカはキツかったです。

大仏は型枠大工のバイト経験者で、更には自宅を新築した際には自分で内装の壁塗りを仕上げたことがあり、左官工事の心得が有ったので助かりました。

本人曰く「野趣溢れる」仕上がりになった???とのことです。

水平歩道の整備情報

2018-07-11

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阿曽原谷の丸太橋は、補修前です。増水すればとても渡れません。

10日現在、欅平からの水平歩道の整備は完了していません。

先にも載せましたが、ヘリコプターの安全対策強化に加え、今回の大雨によって計画が遅れ気味となった様です。

「整備が終了しないと、歩けないのか?」

との質問も有るのですが、・手すりの針金が無い部分が有る! ・路肩の丸太が無い部分が有る! ・草刈りがして無い部分は足元が見え難い! ・沢に橋が架かっておらず、飛び石又は渡渉となる! 等の問題が出てきます。 ロープ操作に習熟している! ヤブの迂回路を見定めるルートファインディングが出来る人! であれば歩けるかと思いますが、一般的な方については、整備が終了しないと厳しいです。 

そして、今現在の大きな問題点が「折尾谷」です。 なぜか折尾谷だけが、特別残雪が多くて、水平歩道部分は完全に雪の下となっており、谷中央の砂防堰堤状の通路(トンネル)等は全く見えていないらしいです。 今は簡単に雪渓の上を渡る事が出来ますが、そのうちシュルンド(雪渓と岩盤等の地山との隙間)が発達してくると、私等でもかなり苦労しなければ通過出来なくなる期間が1週間程度続きます! 

雪渓が小さくなって、砂防堰堤トンネルが出て来てくれれば普通の水平歩道となるのですが、それまでは一般の登山者の方々にお薦め出来ません!(黒部に怪我無しですよ!)

今後の整備状況は、このページで随時更新しますので参考にして下さい。

大量の、食材・資材!

2018-07-09

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貨車積み中です。

宇奈月駅にて、阿曽原行きの貨車積みを行いました。

米・野菜・ビール・調味料等の食材と、露天風呂の修復用のセメント・小屋の修繕用のコンパネや木材、灯油・プロパンガス等々、貨車三両分になります。

総重量は分かりませんが、今年は450Kgほどセメントが有る分、実が詰まっている感じです。

今日から猛暑が続きそうだし、キャンプ場奥の上部線からの歩荷はかなりキツイものになるのではないかと。

阿曽原は、「ヘリを使わないから運搬賃が安上がり」って勘違いしておられる方が居るかもしれませんが、貨車の借り上げ代金はヘリと比べて若干安い程度になってしまいました。

更には、ヘリの様に小屋の目の前に荷物を置いてくれないので、担ぎ上げの事や収納場所を考えての荷揚げになります。(取りあえず、ビールだけでロング缶60ケース・ショート缶50ケース! 他に日本酒・チューハイ・ワイン等々)

下の廊下の開通前に、もう一度貨車を借りて追加の荷揚げをします。 

平成7年までは、営業前に一度だけ大々的に貨車を借り上げていたのですが、平成7年は荷揚げが終わった途端に洪水被害でトロッコ列車が一年間不通となってしまいました。

当然小屋は営業も出来ず、食材も下界に下げるわけにもゆかず、ビールも翌年に売る訳にもゆかず、頑張って飲み食いしてみましたが・・・大変なロスが出てしまいました。

(翌8年も下の廊下が開通せずに・・・!人間は、痛い目に遭って成長してゆくものなのです???)

それ以降、二回に分けて貨車を借り上げる事にしたのでロスがそれほど出なくなりましたが、去年の様に天候次第では、カレー用に仕入れた「黒部名水ポーク」が大量に余ってしまい、煮たり焼いたり従業員一同頑張って食べた結果。ヘルスメーターが壊れたのでは???っていうほどの「大惨事?」で小屋締めを迎えたのでした。

今のところ、大丈夫です!

2018-07-06

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5日午後の濁流です。

先週よりも、濁りが濃いような???

トロッコ列車も昨日は運休していましたが、今日は動いています。

私と大仏は、小屋で10日に予定している「荷揚げ」の受け入れ準備に追われていましたが一旦下山しました。

全国的に被害が広がっていますが、ただただ拡大しない事を祈るばかりです。

ちなみに、阿曽原谷のルート上の残雪は無くなりました。

パトロール!

2018-07-02

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今朝の祖母谷温泉

昨日、宇奈月山岳救助隊員と山岳警備隊の黒部署隊員の12名が、白馬~祖母谷線・唐松~祖母谷線の二路線のパトロールで歩いて来ました。

どちらも長いコースで元々大変なのに、猛暑の中の行動でしたが、倒木処理等作業をしながらでも日没前には祖母谷に下山して来てくれました。(一口に登山道と言っても、標高が低く雨量も多くて植生密度の濃い、黒部エリアは管理が大変なのです)

どちらのコースも、大きな損傷等は有りませんでしたが、この先どんどん雑草が伸び始めますし、途中の沢筋の雪渓が状態が悪くなる時期が必ずやって来ますので、祖母谷温泉さんにコース状況を確認してから利用してください。

草刈りの着手時期の予定はまだ立てていませんが、このページでお知らせいたします。

※祖母谷温泉

毎年、パトロール・訓練・草刈り等でお世話になっています。

小屋の前には勢いよく流れる祖母谷が流れていて、たき火の炎と一緒で流れを見ていると見飽きないと言うか、流れの音で他の音もかき消されて入り込めるというか、身体全体で黒部に浸れる時間が持てます。

雑踏に疲れた方々、浸りに来て見られてはいかがですか?

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