阿曽原温泉小屋

k

凄い幸せ者です!

2025-06-15

写真

大雪の年には秋口になっても半月沢出合にスノーブリッジが

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト 御支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

プロジェクトの目標達成後に関らず、驚くほど続々と御支援を御寄せていただいております。

重ねて御礼申し上げます。

今年は大雪被害に見舞われている黒部峡谷ですが、写真は2015年9月30日 半月沢出合 に残ったスノーブリッジです。

この年も大雪で開通が遅れて・・・ある意味貴重な画像ですが、今年も多分この程度かそれ以上の残雪が残っているのではないかと?

(ヘリコプターで行けば別ですが、東谷の吊橋が壊されているので歩いて見に行けません)

雪崩デブリが集中するポイントに残ってしまうのですが、ザックリ登山道が標高1,000mですが登山道より低い標高で9月末に残雪が残る場所って日本で他にないのでは?

豪雪地帯で両岸が険しく迫った黒部川「下の廊下」ならでは!

ちなみに、この辺りで道から川床までの高低差は100mほどですが、上流400m付近の登山道から登山者が川床まで80m転落したことがあったのですが・・・

驚いたことに生存しておられて・・・!

現場到着が台風直撃寸前の夕暮れで ~ 強風で煽られた樹木が揺れて ~ 不安定な急斜面の浮石が「ブーン」って落石として降って来る中 ~ 私とダイブツと訓練中に殉職した丸山警部が川床まで降りて ~ あばら骨が肺に刺さって痛みで暴れる意識の無い遭難者を背負い ~ 道から応援の警備隊・小屋スタッフにザイルを引いてもらって ~ ツルツルな垂直な岩壁・ザイルが引っ掛かる雑木帯を登り返し ~ 夜中まで掛って救助した奇跡を体験したことがあります。

志合谷でも80m岩壁を転落して命が助かった女子大生も担ぎ上げましたが、今回プロジェクト達成できたのも奇跡と感じています。

こうして、何回も有り得ない事案に立ち会えてる私は幸せ者なのかも?

ありがとうございます

2025-06-14

写真

十字峡へ注ぐ剣沢の滝(上部に下の廊下の吊り橋)

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト 御支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

いよいよプロジェクト最終日となりましたが、本当に多くの方々から多大な御支援・メッセージを頂いており、感謝と共に人の暖かさが身に染みている組合長でございます。

今日は雨予報なので「東鐘釣山」での作業はお休みですが、連日の作業と高温で疲れた身体を休ませるのにナイスな雨になりました。

梅雨入りして作業が滞ると考えていたのですが、好天に加え作業斜面は南斜面で岩盤が暖められるし陽射しを遮るものもない岩壁なので案外熱いのです(下を見れば高度感に寒気がするのですが・・・)

東鐘釣山の進捗が見えてきたので、やっと18日から始まることが決まった「歩荷」なのですが、不便な山奥なので近くの宿泊施設が定休日・満室だったり・他にも細々したことが山積みで段取りに苦労してますが・・・旨いモノ?呑んで食べるには頑張らねば!

※剣沢の流れは、キレイで強いのです

写真は劒岳裏側の水を全て集めて黒部川に注ぐ最後の滝ですが、紅葉の時期は雪融け水が少なくなるので水量が減るのですが・・・それでも勢いよく大量のキレイな水が流れて来ます。

滝直下の釜も大洪水の度に土砂で埋まることもあるのですが、徐々に強い水流で土砂が吐き出されてしまいキレイな釜がよみがえるのを見て来ました。

何度も訪れて来ましたが、空気を震わす滝の音を聴くと「こりゃ人間には、敵わんわ」って轟音に包まれながら・・なんだか妙に納得して帰って来るのです。

「小さいこと気にするな!」って神様が思い出させて下さっている???

いい仕事して、美味しく呑まねば!

2025-06-13

写真

極めて原始的な作業ですが・・大切なのです!

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

写真は黒薙での作業の様子ですが、前ページの壁は高低差が300m以上ある岩壁での仕事になります。(高度感さえ克服すれば、やる事は同じです)

今回は10名程度で現場に入ってくれていますが、長野県の山岳ガイド・山関係者で民間山岳救助隊員も兼ねてくれているメンバーが大勢助っ人で来てくれてます。

危険な現場なので、山岳レスキューの技術・経験・装備を供えたメンバーなればこそ安全に作業を成し遂げて来られたのではないかと!

チョイチョイ「飲み代を稼がねば」と真っ当なこと?書いていますが、こういった特殊で危険な作業をこなせる人間は大変貴重な人材だと考えています。

なんですが、若いガイドさん達は「やる気・技術・体力」が有っても食べてゆけない人も多くて・・・

黒部には山の経験を生かせる作業があるんだから、来てもらって~仕事してもらって~稼いでもらって~食べていってもらえれば。

登山道整備に入ってくれる人間も確保出来なくて、各山域は困っているんですが・・・こうした人達に山仕事も覚えてもらって道の整備しててゆけるシステム作れば、整備に困ってる山域・食べてゆけない山好きの若者達・・・みんな丸く収まるのでは?

そのためには、きちんと作業量・労力に見合う対価も用意して上げないといけないだろうし・・・クリアすべきことは沢山あるのですが、取り合えず黒部はダイブツリーダーがシッカリしてくれているので上手に回っているのです。

御心配かけております。

2025-06-13

写真

東鐘釣山と被災した鐘釣橋

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

写真は震災で落石が発生した 東鐘釣山 ですが、頂上付近の岩塊が強い揺れで一部崩壊して落石の一部が鉄橋に直撃したものと考えられます。

発生源は右側の一番高く見える付近なのですが、よく観察すると岩壁は頂上直下から若干上流側(右側)を向いているのが見て取れます。

実際に発生源付近から石を落として見ても、ほぼほぼ鉄橋から上流の河原に落下するし、鉄橋の方に向かってくる石も少しはあるのですが・・・

そんな落石は、鉄橋をガードするために作られたコンクリート製の三角屋根に当たり鉄橋に影響はないのですが??(どんな跳ね方したのやら?)

起こってしまったものは仕方ありません。 

〇発生源の岩塊付近の不安定な岩を除去・接着・ワイヤー等で固定!

〇発生源下部岩壁から鉄橋までの浮石除去!(この部分をダイブツリーダーが受け持ってます)

〇上部の危険が無くなってから、鉄橋の修復!

となります。

復旧に時間が掛かっておりますが、場所が場所なので「安全第一」なのです。

威力に呆れるけど、検証すると・・・山は科学???

2025-06-12

写真

巨大な朽木が、雪崩で運ばれて来た???

欅平・鐘釣山小屋支援プロジェクト ご支援!応援メッセージ!ありがとうございます。

今シーズン初めて「鐘釣」に入りました。

予想もしていたし話しにも聞こえていたのですが・・・直に自分の眼で見て改めて「黒部の凄さ」を感じてしまいました。

写真は、鐘釣の河原露天風呂横の遊歩道ですが・・・極太の朽木が横たわり周囲には岩・泥・枝が散乱しているのは、雪崩で押し流されて来る時に斜面にあったものを引きずり落してきた残骸かと?

他にも至る所に巨木・落石が落ちて来ているし、遊歩道の仕切りロープを固定するコンクリート製の支柱も折られて転がってるし、鐘釣駅も普段は雪崩が来ない場所で鉄柵はそのままにしてある場所の鉄柵が押し倒されて急斜面にぶら下がっているし・・・

猫又駅・鐘釣橋下流似合谷の隣の小沢(どちらも本流左岸)斜面も、太い樹木が広く薙ぎ倒されているのが確認抱きました。

写真を全て見て頂く訳にはゆかないのですが、黒部峡谷の至る所で相当強い威力の雪崩が発生していたものと・・・

雪崩に抗議を受けた時に聴いたのですが、冬の北西の季節風で積もる雪は尾根を越えた東向き斜面(黒部川左岸)に、吹き溜まり・雪庇を作るので発生源になりやすい!って聞いたことがあります。

今日見た雪崩斜面も、大きな雪崩被害をもたらした「阿曽原谷」「志合谷」 も東向き斜面だわ・・・!

アーカイブ

最近の記事