今日は、遭対協総会です。
2019-05-21
今日は、宇奈月方面山岳遭難対策協議会総会です。
隊員はもとより、市長・警察署長・警備隊員・消防署長・消防団長・猟友会・関西電力・黒部峡谷鉄道等々関係者が集います。(仕方ないので、呑む事に成ります)
遭難救助活動は当たり前として、重視しているのが登山道のパトロールや整備です。救助するだけでなく、事故が起きないためには何が出来るのか? 条件の悪い場所を整備する活動は事故防止に直結するし、なによりメンバーの危険を察知する能力を養える機会だと強く思います。
警察活動にも、発生した事件を解決する「犯罪捜査」と、事件が発生しない様に活動する「防犯活動」が両輪となってこそ実効力が上がるのではないかと。
これだけヘリコプターが活躍する様になった山岳遭難現場で、救助するだけならば山岳警備隊員と各航空隊に任せておけばいいはずですが、それでは事故そのものを防ぐことは出来ませんし、我々の目の前で怪我人が出ても「警察が来るまで待ってて」って待たせるわけにはゆきませんものねっ。
安全に山歩きを楽しんで貰うためには「何が必要なのか?」を考えると、本人の歩く能力が最重要なのですが、最低限の整備・パトロールは必要です。
特に黒部の山域は、「標高が低く藪が濃い」「豪雪地帯で残雪が多い」等、高山帯の山域とは管理の苦労は比べ様も無いほど大変なエリアなのです。
そういった意味でも、黒部の山を知る「遭難対策協議会」という組織は重要な役割を担っていると考えます。
※ 登山道の管理主体がマチマチなところが有ったり、極端に登山者が少ない登山道に費用を掛けるのは???等の問題点があるのも事実ですが、その話はまた別の機会にします。(目の前の困難をそのままにしておいては登山者が苦労するばかりなので、大仏が中心となって取りあえず動いています。私は煽り役!)
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