偉そうな事言ってますが・・ギリギリ事案も!
2019-03-27
危機一髪な話を一つ。
写真のシャントでロープを挟み込んで、奥に見えるゴールドメッキのカラビナを経て身体に装着したハーネスに接続して使います。(見えていませんが、シャントの上部に8環を装着してあります)
体重を掛けると、シャントがロープを挟み込んで固定されて身体がそれ以上落ちなくなり、両手がフリーになって作業をすることが出来ます。
とある現場で1人のメンバーが、岩壁面と岩壁面に挟まれた石に「大バール」(鉄の棒)を差し込んで落そうとしました。
彼は当然、作業現場の6M位上部のしっかりした立木からロープを下げて目標の石の近くでシャントで体を固定しましたが、急斜面の灌木帯で、踏ん張り辛いので自分のハーネスから近くの藪とスリングを引き寄せる様に身体を固定してから作業に当りました。
石に「大バール」を突き立てた途端に、割と安定している様に見えた斜面全体が「ズズズーッ」と振動し始めて・・・ずり下がりだしたのでした。
本人がロープの支点を取っている立木は、その場で立ったままなので普通に考えれば足元が無くなってもロープに固定されている場所からは落ちないのですが・・・彼は、もう一か所ブレ止めにスリングで近くの藪斜面から身体を固定していたため、その斜面のずり下がりに引っ張られ始めてしまったのです。
ヒッヒェ~ッ! 続く!
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