慎重な行動を願います。
2018-10-12
昨日の朝、温泉の成分検査の為に県の衛生研究所の職員を伴い、宇奈月駅で出発待ちをしているところに「仙人谷上部で転落事故発生」の一報が入りました。
天候が悪くヘリコプターでの救助は見込めず、小屋に詰めている警備隊員と小屋のスタッフからは大仏と王子が、そして偶然小屋に来ていた大町遭対協のY君が現場に走る事に。
現場は、昨年も事故が発生した仙人温泉から上部20分の地点で発生。道から沢まで、20m位転落したとのことです。
一般的な登山者が歩けば阿曽原から5時間前後の場所ですが、最速者は2時間で現着して作業に掛かかったものの、仙人谷ダムまで担いで(寒さに震え腹を減らして)降りて来たのが午後5時でした。
私が小屋に帰って、衛生研究所の温泉採取の対応した後は、男手のいなくなった小屋では今夜のお客さんを受け入れる準備です。
カレーと弁当60個余りの仕込みをしながら、受付・電話応対・無線中継等々、女子スタッフとテンテコ舞い。(夕方5時~6時は、元々忙しいので電話は避けて頂ければ・・・)
黒部警察署からは応援隊員の派遣は仕事として当然としても、無線中継に当ってくれた唐松山荘さん・仙人谷ダムや上部軌道の手配等の関電さん峡谷鉄道さんの協力を得ながらの連携対応です。
仙人池~仙人温泉間については沢筋を歩く事に成るので、雪渓がしっかり残っている時はとても歩き易いのですが、残雪が無くなると渡渉・雪渓の迂回・斜面や路肩の崩壊等々、ルートにも管理にも問題があります。
元々このルートは、池の平山のモリブデン鉱山から粗製錬した鉱石を、高熱隧道が完成してトロッコ列車が来るようになった阿曽原に運ぶ近道として無理やり作った道と聞いています。(以前は、大窓~馬場島との話も)
暇になったら、少しまとめて意見を書いてみようかと考えています。
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2018/10/n20181012a.html