阿曽原温泉小屋

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今日も雨だけど・・・。

2018-09-15

写真

新越の滝と釜(黒部ダムから3時間余り)

せっかくの週末なのに、キャンセルばかりで気が滅入ります。

でも、阿曽原には朗報が! 今日から、頼りになる女子バイトが入って来てくれます。

数年前の夏の終わりにテントで阿曽原にやって来て、受付を済ませてテント場に行ったのに直ぐにまた小屋にやって来て「宇奈月から魚津までの、電車賃はいくらか分かりますか?」って質問。 聞けば「行く先々で水を買うのに、予想以上にお金が掛かってしまい、東京まで帰れるか・・・」とのことです。

この年の夏は私一人で小屋番をしていて、疲れがピークを迎えており前日も単独のテント泊の名古屋女子に夕飯とキャンプ場代と引き換えに夕食後の片付けを手伝ってもらっていたのです。

「しばらくここで働いてゆけば、東京までの電車賃ぐらい直ぐに稼げるよ」と誘ってみたら、ラッキーな事に「まだ大学は夏休みだから」と残ってくれることに。(毎日ナンパしてる!なんて思わないで下さいね、でも打率10割とは我ながら・・・)

早速、夕飯の後片付けから手伝ってもらってビックリ! お客さんに食事をしてもらっている間に、こちらから何も指示をしていないのに、流し場で大ザルや大鍋やらを次々洗ってくれているのです。 新潟の実家が「行列の出来る蕎麦屋」らしく、小さい時から手伝いをしていたとのことです。 疲れてヘトヘトだった私としては、ラッキーの二倍!本当に助けられたのでした。

阿曽原小屋では、大学生のアルバイトは長い間雇っていませんでした。 便利な世の中で育ったせいで「あまりにも何も知らな過ぎ!」の学生が多かったので、少し世の中に出たことが有る人に来てもらうようにしていました。(それが良かったかは???ですが)

目を覚ましてから寝るまで、共同生活の様な山小屋生活です。(特に小さな山小屋では)色んな人が働きに来てくれますが、みんなとキチンとコミュニケーションが取れてストレスを溜めずに楽しく仕事出来ることが、お客さんを温かく迎え送るためには必須なのです。

蕎麦屋女子は、山が大好き・山の勉強も積極的・元気で見ていて気持ちの良い子です。(レスキューの現場に、ザイルを担いで付いてきたことも) 

今年も阿曽原に来てくれる事になり、心強いし楽しみな小屋主なのでした。

 

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