阿曽原温泉小屋

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これから欅平へ

2024-02-13

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昨日のランチは、奮発してパワーつけて来ました?

今日から三泊四日の予定で、欅平へ行って来ます。(関電さんの協力を得て「小黒部合宿所」で泊まらせていただきます)

毎年恒例の「奥鐘橋」等の除雪なのですが、積雪は少ない様なので作業量の心配はしていないのですが・・・地震の影響で落石・崩壊等が発生していないか???

詳細な調査する余裕はありませんが、感じだけでも掴めたらと考えております。

信濃大町~黒部ダム~仙人谷ダム~欅平と、今年開業予定だった「黒部・宇奈月キャニオンルート」を利用して行くわけですが・・・先述のとおり地震の影響で発生した鐘釣橋の損傷で開業の見通しが立っていません。

起こってしまったことは仕方ありません、積雪で詳細な調査が行われていない現在、この先どんなトラブルが出て来るか分かりませんが??

多くの方々に黒部を楽しんでいただくために、一つ一つ安全に配意し関係機関が協力しながら問題を片付けてゆかねば!

晩酌用のワイルドターキー・ライ勝駒一升(大仏の差し入れ)とツマミに明宝ハム 等々準備万端!

今日のランチは信濃大町の 「食堂カイザー」 で更にパワーアップ?なんてことを企みながら・・・頑張って行って来まーす。

動き出します

2024-02-10

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新聞一面で取り上げてくれたということは・・・危機感の表れ?

昨日、富山県防災危機管理センターで開催された

「令和5年度中部山岳国立公園富山県側利用者参加制度導入検討意見交換会」

に出席してきました。(場所も会議の名前も、やたらと長いのですが・・・)

要は国立公園内の登山道を利用される方々に管理・整備等の費用を少しずつ負担して頂けないか?ってことなのです。

そもそも「公園」と名に着くエリアに立ち入るのであれば、遊園地に入るのと同じ様に実際に利用される方から「入園料」を頂けないか?ってことです。

国立公園なのだから税金で全て賄えば?と思われるかもしれませんが、立山・黒部等の富山県内の山へ登りに来られる方の大部分は県外からの利用者になります。

また富山県民の中には、ほとんど山に関らずに生きておられる方々も相当の数に上るはずです。

実際に歩かれる方々に少しずつ負担して頂いて適正な整備が施されれば、貴重な自然環境が保全され~歩き易く成れば事故も減るはずです。

「守りながら楽しむ」そのためには、動き出さねばなんにも変わらない???

※昨日の会場にはマスコミも大勢取材に来てくれており、それぞれ危機感を持ってくれている証拠なのだと感じて来ました。

〇KNBニュース映像 

明日は会議(富山の方は、テレビ・新聞で紹介されるはず?)

2024-02-08

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大雨で流れ下って来た流木を処理せねば、次の大雨で丸太橋が壊されます。

明日午後から富山市で

「富山県側における利用者参加制度導入に向けた実証実験実施計画案の説明」

と、今後の登山道管理についての意見交換会に出席してきます。

先日も山梨県側から富士山へ入山する際の通行料の話を書きました。

北アルプスでは、南部(槍・穂高)地区でも試験的に導入されて来ているところですが、富山県でも同様の体制を取れないものかと環境省さんが音頭取りしてくれて実証実験計画案を立ててくれた説明が明日行われます。

関係者一同、登山道管理がこのままでは大変なことになると理解しているし計画の趣旨は承知しているのですが・・・。

何をするにも同じだと思うのですが、初めてのことに取り組むとなれば様々な問題点・ハードル・調整事項等々が出て来るのは必至で、特に「お金」が絡んでくるとなれば尚更なのですが・・・。

目標は一つ「みんなの山を守りながら、山でみんなが楽しんでゆける様に!」

ってことを最優先に調整しながら計画実施に向けて動いて行けたらと思います。

(現場に出ている者からすれば、モタモタしている暇は無い!ってヒシヒシ感じているのであります)

マスコミも何社か取材に来るとのことですので、富山県の方々には我々の動きを知っていただき応援して頂けたらありがたいです。

除雪開始

2024-02-08

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富山市内からの大日岳方面

昨日から、立山黒部アルペンルートの除雪作業開始のニュースが流れていました。

室堂はソコソコ積雪が有るようですが、標高の低い箇所は随分少ない様です。

黒部エリアも標高が低いので積雪は少ない様ですが、来週13日から3泊4日で欅平「奥鐘橋」の除雪に向かう予定です。

標高の低い場所だけ積雪が少ないということは、高山帯は雪でも低山帯は雨が多かったということになるのでは???

気温が高いということは、雪質の違い・吹き溜まりの量・雪庇の発達・雪崩の発生等・・例年とは違った春山になるのでは???

そんなことよりも、今シーズンの黒部は「鐘橋橋」の復旧が最優先課題なのですが・・鐘釣山の調査に入りたくても、岩壁に積雪が残っていては調査出来ないどころかアプローチも雪崩の危険があります。

来週に欅平に入山すれば、ザックリ状態が解かるはずなので調査に入れる目途だけでも立ってくれればよいのですが・・・。

動いて汗かかねば、変わらない!

2024-02-02

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自宅からの白馬方面

富士山の山梨県側からの登山者から通行料として二千円徴収して、更には一日の入山者を4,000人までとする条例案を県議会に提出するとのニュースが昨日流れました。

北アルプスも対岸の火事ではなく、保全しながら皆さんに楽しんでいただくために、何が出来るのか?何をしてゆかなければならないのか???

環境省・富山県・地元行政・山岳ガイド協会・山小屋関係者等々で、仕組み・ルール等の見直しに取り組んでいるところです。

昨日も役所からのヒアリングを二時間余り自宅のパソコンからzoom使って、「今まで取り組んで来たこと」「活動しながら考えていること」等々を話させていただきました。(去年辺りから時々利用してますが、便利な世の中になったものです)

各役所・関係団体・山小屋関係者・登山者等々、「このままではいけない!」って薄々感じているはずですが・・・新しい仕組み・ルールを決める!ちゅーことは、関係する役所が多くて、いろいろ調整せねばならないし大変なのですが・・・動き出さなければ何も変わりません。

私も、あと何年山に居られるのか??はなはだ疑問ですが・・・現場に出て~汗かいて~現場の状況を伝えて~ルール作りのお手伝いしてゆければなんてことを考えております。

復活させるために頑張っておられます。

2024-01-29

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当時の吊り橋!

先日の会合の際に「立山の登山道整備促進協議会」から説明があって、称名渓谷に以前掛かっていた吊り橋を復活させてはどうか?との話がありました。

元々は、立山弥陀ヶ原~大日平 間には登山道が繋がっていて「称名渓谷」には吊り橋が架かっていたそうです。(称名滝上流約2Km)

昭和44年8月の集中豪雨で吊り橋が流失してしまい、以後橋が修復されずに「弥陀ヶ原~大日平間の登山道も使われることが無くなってしまいました。

元々、立山火山の噴火の際に出来上がった一つの溶岩台地でしたが、浸食によって称名渓谷で分断されてしまったとのことですが、2012年に「ラムサール条約」で保護指定されたのですが、弥陀ヶ原については遊歩道も整備されているが橋を復活させることによって

・貴重な湿原を広い範囲で観察することが出来る

・深く険しい「称名渓谷」これまで見ることが出来なかった「不動の滝」を間近で観察することが出来る

・弥陀ヶ原を出発すれば、大日岳へのアプローチが短くなる(称名滝下部~大日平間の急登がパス出来る)

等々のメリットがあるとのことでした。

調査の写真も拝見しましたが、当時の道形も残っているし加えて木道設置等で保全に配慮すれば環境破壊的なことにはならないだろうとの印象を受けましたし、素晴らしい取り組みだと考えますので私も応援してゆきたいと考えます。

もちろん、当時のように張り込んだワイヤーに太めの枝を縛っただけの恐ろしいものにはならないと思いますが・・・。

(ちなみに太古の時代の称名滝は、現在よりもずーっと下流の千垣駅付近 まで溶岩台地が続いていてその先で滝が落ちていたらしく、浸食が続いて現在の場所まで後退していると教えられたことがあります!)

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