阿曽原温泉小屋 Web アルバム

平成25年下ノ廊下情報
下記の情報は、下ノ廊下の整備状況の問い合わせがあまりにも多い為、阿曽原小屋独自に調査・公開しているものです。
大きな変化があれば写真を更新しますが、小屋からはHPにアクセス出来ませんので、数日遅れになります。

また、通行の安全を保障しているものではありません!


【2013.8.21現在の情報】
阿曽原から白竜峡まで行ってきました。途中、未整備のため歩きづらい箇所が多々ありましたが、白竜峡まではたどり着けました。ただし、白竜峡にはまだ大きなスノーブリッジ(写真参照)が道を塞いでおり、通り抜けはできません。
上流の黒部ダムからも、新越沢出合で残雪が道を塞いでおり、まだ通り抜けできません。
ここ数年、9月中旬には通り抜けできるようになりましたが、現時点で残雪が多く、高巻き等手間がかかるため、やや遅れそうな気配です。
9月中旬頃に予定されている方は、直前にならないと通り抜けれるか否か判断できないと思われます。月末から残雪の様子や作業の状況など情報が入り次第アップする予定です。


【2013.8.27現在の状況】
新越沢出合の残雪の状況ですが、高巻き可能な位まで溶け、今のところロープを張り込んで高巻きしています。その先の残雪も同様にロープを張って高巻きしています。この二箇所の残雪に関しては、まだしばらく残りそうなので、やがて高巻きの梯子や桟道が設置される予定です。
残雪が多く作業が順調に進められるか心配しておりましたが、今のところ懸案の残雪を乗り越えて安堵しております。
この先好天が続けば良いのですが…。


【2013.8.30現在の情報】
黒部ダムから下って、黒部別山谷出合まで行ってきました。
黒部別山谷には例年大きなスノーブリッジが残る場所ですが、今年も比較的少ないながらも残っていました。
現在ダムから新越沢出合までは問題なく歩けますが、その先特に大ヘツリから黒部別山谷にかけて整備中です。
残雪が道を塞いでいるのは、上流から ①新越沢出合、②大ヘツリ、③黒部別山谷出合、④白竜峡 の4箇所です。
黒部別山谷から仙人ダムにかけての区間は、まだ未着工です。

9月14~16日の連休に通り抜けできるか否かの問い合わせが多いようですが、残雪の溶け具合も補修作業の進み具合も天候次第ですので、現時点では判断できません。(順調に行けば間に合う予定ですが・・・)
新しい情報が入り次第アップしますので、ご面倒ですが当サイトにてご確認ください。


【2013.9.2 現在の状況】
8/30~9/2の4日間、天候不順のため作業が滞っています。
週間予報も芳しくなく、この先やや遅れそうです。

仙人ダム~黒部別山谷間の工区が現在まだ手付かずの状態です。
前に書いた通り、白竜峡 までは行って行けないことはないのですが、そこに至るまでも桟道が壊されていたり、手摺の針金が切られていたり、道が倒木や土砂で覆われていたりと、危険な箇所が例年よりも多く、復旧にも時間がかかりそうです。
また、白竜峡の残雪は未だ道を塞いでおり、まだしばらく残りそうです。この残雪はピッケル・アイゼンで乗り越えられるようなものでも、行けばなんとかなるだろうというものでもありません。
白竜峡の 高巻き桟道ができるまで、下ノ廊下の通り抜けは出来ませんので、今しばらくお待ちください。 白竜峡についての情報も入り次第アップしていきます。


【2013.9.10現在の状況】
今日、再度白竜峡まで見に行って来ました。
残雪はかなり小さくはなったものの、まだ道を塞いでおります。
写真は後日早急にアップしますが、9/14~16の連休に関しては通り抜けできません。

黒部別山谷出合と大ヘツリ付近の残雪に関してはあと数日で登山道を歩ける状態ですが、新越沢出合の残雪はもうしばらく残りそうです。(現在はロープ伝いに高巻いています)
黒部ダムから黒部別山谷にかけては整備が進みもう数日で通れる様になりそうですが、仙人ダムから黒部別山谷までの整備が遅れていて、まだしばらくは通り抜けできません。

【2013.9.10現在の詳細状況】
〇白竜峡
・写真のとおり、かなり融雪と崩壊が進み貧弱になってきましたが雪渓の上流側6メートル位の長さが岩盤と密着して道を塞いでおり、通り抜けは出来ません。(オーバーハングした雪渓は、氷化しておりピッケル・アイゼンでは歯が立ちません)
・高巻きするにも、氷で磨かれた急傾斜の岩壁でクライミング技術と相当の装備が必要です。
・来週初めは暑さが戻りそうな予報ですので、雪渓の大きな変化(崩壊・融雪)が期待できます。
来週末には、無くならなくとも取り合えず高巻きルートは工作出来るのではと考えておりますが、次回の偵察で見通しが付くかと思います??
〇仙人谷ダム~白竜峡
・10日に偵察に行った際、この区間の浮石・土砂除去、草木の刈払い等は済ませて置いたので、気を付けて頂ければ通行できます。
しかし、本格的な整備(手摺りの針金の張替え・丸太桟道の補修等)は、20日頃からの着手になるそうなので、足場の悪いところを歩く自信の無い方は整備が終わるまで通行を控えられたほうが良いと考えます!
※十字峡上流側の、水潜りの沢の滑りやすさと、一昨年崩落した斜面の桟道が雪でガタついていますので手摺りロープに掴まり一人ずつ通過しなければなりませんので、特に注意が必要な箇所です。

〇黒部別山谷
・9月10日に上空を飛んだヘリコプターからは、登山道を塞ぐような雪渓は消えていたとの情報です。(たいがい白竜峡のスノーブリッジが先に無くなるのですが・・・、雪崩の出方が違ったみたいですが、元々9月下旬から通行可能の年が多いコースで、大雪だった割には早く融けています)

※白竜峡方面の次回偵察は、16・17日の何れかと20日に行く予定です。(偵察がてら、もう少し足払いと大外刈りの打ち込みをしてきます)
※黒部ダムから黒部別山谷間での区間は、来週中には取り合えず歩けるようになりそうですが、黒部別山谷から白竜峡間は未だ未確認です!


【2013.9.17 現在の状況】
阿曽原から白竜峡の状況を見てきました。
白竜峡のブリッジはようやく崩れ、登山道上に一部残すだけとなりました。
写真のように、まだ8m程道が隠れていますが、ロープ伝いに高巻き(上流側から来ると、4m程ガレ場を登って、6m程トラバースする感じです)できるようにしてきました。(この雪は4~5日で解けて小さくなっていくと思います)
黒部ダム~黒部別山谷の区間で、登山道に残っていた残雪もこの度の台風の間に消えたため、この区間は支障なくなりました。整備もほぼ完了し、黒部別山谷もほぼ普段どおり渡れる状態です。

これで、現時点で黒部ダムから阿曽原まで通り抜けられるようになりました。しかしながら、仙人ダムから黒部別山谷まではまだ整備が進んでおらず、桟道が壊れたままだったり、手すりの針金が切れていたりと、危険で歩きづらい箇所が多々ありますので、十分な注意が必要です。
今回、手すりが切れていて且つ足場の悪い箇所をロープで仮補修しましたが、不安な方や自信の無い方はもう少し整備が整うまで今しばらくお待ちください。また、大きなザックでの歩行や、ストック歩行など手が塞がった状態での歩行は、なおさら危険ですのでお控えください。
今後、未整備の区間も順次整備される予定ですが、作業の進み具合についても、随時お知らせします。
次回、9月20日に白竜峡の様子を見に行く予定です。


【2013.9.20更新】
今日は白竜峡へは見に行けませんでしたが、仙人ダムから黒部別山谷までの区間の状況は変わりありません。
通り抜けは可能ですが、未整備箇所が多いので時間に余裕を持って慎重に行動してください。
白竜峡の残雪もまだ残っていると思われますが、ロープ伝いに迂回できますのでこちらも慎重に渡ってください。

黒部ダムから黒部別山谷にかけての区間につきましては、整備が終りましたので通常通り通行可能です。新越沢出合、大ヘツリ、黒部別山谷出合の残雪も通常通り登山道を通行できます。
ちなみに22日は4~50人程度、黒部ダムから通り抜けてくる予定です。(21日23日は10人くらいです)
朝晩少し冷え込むようになって来ました(10℃~15℃くらい)。小屋では少しあたたかい服が必要になってきました。


【2013.9.26 更新】
白竜峡には未だ残雪が残っています。ここ数日日中の気温がさほど上がらないせいか、小さくはなったもののしぶとく残っています。
そのため前回と変わらず、今もロープ伝いに迂回している状況です。
未整備の区間(仙人ダム~黒部別山谷)についても、仙人ダム側から徐々に整備されてきております。 (現時点で、仙人ダムから半月沢、作郎谷出合辺りまで整備が進んでいるようです。)
今週末28日も、テントの方も含め40~50人くらい通り抜けられる予定です。


【2013.10.1.更新】
白竜峡に残っていた残雪がようやく消え、登山道をふさぐものは無くなりました。
整備のほうも順調に進んでおり、通り抜ける登山者の姿が増えてきております。
一昨年山抜けした十字峡の少し上流の箇所も、桟道が補修されました。
日に日に整備が進んでいますが、まだ白竜峡の前後など未整備の箇所はいくつも有りますので、充分気をつけて歩いてください。


【2013.10.16更新】
しばらく更新が途絶えましたが、毎日たくさんの登山者が下ノ廊下を訪れております。
残雪も消え、整備の作業もほとんど終っております。
紅葉は遅れ気味で阿曽原周辺がようやく色づいてきました。

(小屋の営業ですが、10月30日の宿泊で今シーズンの営業は終了いたします。)

01-1.jpg

01-1.jpg

01.jpg

01.jpg

02-1.jpg

02-1.jpg

02-2.jpg

02-2.jpg

白竜峡の残雪(上流側から撮影)

白竜峡の残雪(上流側から撮影)

9月17日撮影
スノーブリッジの基部が道に残っています。高巻きのロープを張ってあります。決して雪の上には乗らないで下さい!

白竜峡の残雪(下流側から撮影)

白竜峡の残雪(下流側から撮影)

9月17日撮影
左に同じ。
数日で小さくなる予定です。

白竜峡の桟道

白竜峡の桟道

このような、傾いたり折れたりした桟道が、結構あります。一人づつ渡ってください。

十字峡上流(H23崩落現場)

十字峡上流(H23崩落現場)

手すりが壊れていますが桟道自体は残っています。
傷んでいますので注意して、渡ってください。
決して複数人一度に渡らず、一人づつ渡ってください。

白竜峡のスノーブリッジ(8月19日)

白竜峡のスノーブリッジ(8月19日)

完全に道を塞いでいます(2012.8.19 撮影)

道を塞いでいた倒木

道を塞いでいた倒木

ピッケルの高さまで泥と枯れ枝で埋まっていました(倒木の色の違いは、埋まっていた高さです)が、除去して裏側を潜り抜けれるようにしました。

打ち込みに最適?

打ち込みに最適?

整備前は、雪でずり下がった石や大雨で斜面が崩れてきたりで、歩道上には沢山の石が溜まっています。
偵察の行き帰りに、延々と足で蹴り落とします。やっているうちに、柔道の足払いや大外刈りの打ち込みを思い出して・・・久しぶりに柔道着着てみたいなーって。

展望台への看板

展望台への看板

以前から、知る人ぞ知る存在でしたが、小屋に来てから知らなかったと残念がるお客様が多いので作ってみました。
矢印奥の踏み跡を2分下れば、展望台大岩の上に出ます。
くれぐれも、急斜面の踏み跡ですので悪場を歩く自信の無い方には、お勧めしません!
(ちなみに看板の板は、大仏の奈良の実家から送っていただいた三輪素麺の木箱の蓋です。夏場の夕飯は、とびっきりの素麺を食べていただいております)

ずぶぬれ!

ずぶぬれ!

十字峡から、上流5分位の水潜りです。
今年は、大雨が沢山有った為か、どの沢も水が多いです。
歩くところの石は、ずぶ濡れになって慣らしてきたのですが・・・!(カッパを着ずに暫く作業した為、飛沫が服にかかりズボンを伝い長靴の中が満水状態になりました)
飛沫で、何処でも石がヌルヌルして嫌な感じです。
個人的には、下の廊下のコース全体で一番慎重になる場所です!(他の沢は、滑っても谷底まで落ちてはゆきません)
カッパを着るか濡れる覚悟を決めて、必ず一歩一歩しっかり歩んで下さい。
秋に晴天が続けば、水量も減るはずです。

雪渓の登山道との密着部分近景(9月10日)

雪渓の登山道との密着部分近景(9月10日)

中央右、赤っぽい出っ張りの岩場が登山道です。
白竜峡の流れが直ぐ下に見えます。
雪渓下部は、融雪が進みバランスを崩して崩壊が進行中なのが分かります。
ちなみに、急傾斜の岩壁になっている対岸側の橋脚部分の雪はかなり薄くなっていました。道の有るこちら側は傾斜の緩い分、雪が引っかかってずり下がりにくいのではないかと考えられます。

白竜峡密着箇所!(9月10日)

白竜峡密着箇所!(9月10日)

9月10日撮影
中央赤色の岩場が登山道です。雪渓と岩場が密着しています。
前回よりかなり全体のボリュームが小さくなり、雪渓下部にはクラックが見られる部分は今にも剥がれ落ちそうです。
剥がれた後に、バランスが崩れ一気に形が変わる可能性もあります。
嫌なのが、雪渓の右上に乗った40cm×50cm位の平たい白い石(写真では少し切れています)が見えていますが、融雪が進めば落ちて来てハシゴを作っても壊されそうなので様子見です!

白竜峡スノーブリッジ。下流側より!(9月10日)

白竜峡スノーブリッジ。下流側より!(9月10日)

9月10日撮影
前回写真よりかなり小さくなり、更にブリッジ中央下部が剥がれ落ちそうです。
陰になっている裏側の部分は、ピカピカで氷のようになっています。(写真をクリック)
それほど、気温の高い日ではありませんでしたが、融雪がどんどん進んで溶け出した雫の音が聞こえています。
奥の上流側対岸の橋脚部分が小さくなっています。自重で落ちようとする力と岩壁に張り付く力のバランスが融雪等によって崩れると、大迫力の崩壊が見れるはず!

白竜峡スノーブリッジ。下流側より!(9月10日)

白竜峡スノーブリッジ。下流側より!(9月10日)

9月10日撮影
前回より、かなり小さくなっていますが、かえって迫力を増しています!
「やっぱ黒部スゲー」って、一人で見入っていました!
白竜のスノーブリッジが、どのように変化してゆくのか想像できるかと・・・。(他の雪渓は、また別ですから)

おまけ!

おまけ!

十字峡と白竜峡の中間の河原の大岩です。
道から転落した遭難者を、県警のヘリコプターが中央の大岩の上で、すれすれにホバーリングして収容してくれました。
現場に居た我々は、ハラハラドキドキでした!
普通に歩いていれば、落ちるような場所ではないのですが・・・、皆さん気を抜かずに!!!
ちなみに、大岩の縁には岩魚が群れていました!

通行注意!

通行注意!

此処は、一日中ほとんど日の射さない暗く狭く深い谷です。
昭和30年代初めまでは、信じられないかも知れませんが吊橋が架かっていた所です。
当時の、吊橋を渡るビデオが小屋に有りますので、興味のある方は申し出てください。
この場所は、NHK「プロフェショナル」で、山岳警備隊員の紹介番組でも取り上げられた場所です。
ヘリコプターから、谷の下部にある白い大岩までホイスト(ウインチ)で降下して救助活動をした場所です。
近くで見ていましたが、ヘリの操縦は神業としか言い様が有りませんでしたし、危険な場所に降下した隊員も本当に命懸けでした。
転落原因は、足が滑ったとのことでしたが、コース全体気を抜かずに!!!

引きちぎられた手摺り針金

引きちぎられた手摺り針金

今年は沢山切られています。
無くても歩けない訳では有りませんが、怖がりの方は緊張するはずです。

千切れた番線。

千切れた番線。

大雪の影響か?いたるところで切れています。

大ヘツリ付近の残雪(下流側)

大ヘツリ付近の残雪(下流側)

ロープ伝いに高巻きしています。
梯子をかける予定です。
2013.8.26 撮影

新越沢出合の残雪(上流側)

新越沢出合の残雪(上流側)

雪の縁をロープ伝いに高巻きしています。
やがては梯子をかける予定です。
2013.8.29 撮影

新越沢出合の残雪(下流側)

新越沢出合の残雪(下流側)

ロープ伝いに高巻きしています。
やがては梯子をかける予定です。
2013.8.29 撮影

大ヘツリ付近の残雪(上流側)

大ヘツリ付近の残雪(上流側)

どんどん崩れています。
ロープ伝いに側壁を高巻きしています。
2013.8.29 撮影

黒部別山谷出合の様子

黒部別山谷出合の様子

2013.8.29 撮影

黒部別山谷出合のスノーブリッジ

黒部別山谷出合のスノーブリッジ

いつ亀裂が入り始めるか・・・。
厚みが薄いので、崩れ始めれば消えるのも早いのですが・・・。
2013.8.29 撮影

IMGP3798..

IMGP3798..

IMGP3800..

IMGP3800..

IMGP3801..

IMGP3801..

IMGP3822..

IMGP3822..

IMGP3823..

IMGP3823..

PA170205..

PA170205..

PA170206..

PA170206..

PA170207..

PA170207..

PA170210..

PA170210..

ooheturi..

ooheturi..

sinkosi...

sinkosi...

sinkosi2..

sinkosi2..

sinnkosi..

sinnkosi..

大ヘ..

大ヘ..

新越.jpg

新越.jpg

新越..

新越..

新越..

新越..

back to top

管理用