阿曽原温泉小屋

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「ヘルプ」って・・・!

2022-06-22

写真

昨日の阿曽原谷の雪渓は、崩壊と融雪が進みドンドン状態が変わってました。

阿曽原を空けている間に・・外国人登山者が欅平を水平歩道からやって来て、キャンプ場を使ってそのままま黒部ダムに向けて「下の廊下」を歩いて行って・・・「新越」辺りでビバーク、状態が悪いのに突っ込んで来たので帰るのも怖くて、そのまま突っ込んで行って内蔵助谷出合付近の核心部を過ぎた辺りで滑落負傷・・・タマタマ近くに釣りに入っていた人が「ヘルプ!」って声を聞きつけて、電波の通じるところまで走って救助要請して救助ヘリにて回収されたとのニュースが入って来ました。

今年は、梅雨の本格的な雨が降らず残雪がそのまま残って岩壁から隙間(シュルンド)が発達せずにいたのではないかと想像しますが、ラッキーとしか言えない行動の末に核心部以外で滑落とは・・・。

何年か前の8月に、夫婦で整備前の「下の廊下」を下り出して「白竜峡」で進退窮まって救助ヘリで収容された事案もありました。

平成8年の夏に単独で未整備の「下の廊下」に入り込んで行方不明となって、大捜索隊が編成されたのですが発見に至らず、翌年遺体の一部が「大ヘツリ」対岸付近で発見された事案もありました。

私達も捜索に協力して同行もしましたが・・ここでは書けない?書けば一週間以上毎日書けるボリュームで?大きな問題に発展する可能性もあった?印象に残る事案でした。

この時期は、一般登山者は入り込んではダメなエリアなのです!(危険を承知で装備と技術を持って日数に制約のないクライマーならば話しは別ですが)

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