阿曽原温泉小屋

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知らないところで。

2022-03-14

写真

冬場にレールが撤去されているのを知ってましたか?

写真は、小屋平駅から宇奈月に向かって一つ目のトンネルを抜けた所にある「ウド谷」 の運行再開に向けた架橋作業になります。(藪の広葉樹が芽吹いていないのが解るかと)

この場所のレールは、雪崩の被害を避けるために毎冬全て撤去されて、コンクリート製の橋脚だけになってしまいます。

写真左側のトンネル入り口に鉄製の扉が見えますが、撤去されたレール類は中に片付けられた後にトンネル内に雪崩が入り込まない様に頑丈な鉄扉で塞がれています。

元々この場所より少し下流に線路が有ったのですが、雪崩被害を避けるためにトンネルを併用して収納場所を作る形になったと聞いたことがあります。

この「ウド谷」で発生しているのは、川床の構造物の被害状況や谷の地形等から底雪崩ではないかと推察しているのですが、いずれにしろ大量のデブリが押し出されて線路が壊されてしまう雪崩の威力には驚かされます。

平成8年の大雪の年には、開業直後は残雪が多くて、この場所がアルペンルートの「プチ雪の大谷」状態となって窓の外は雪の壁になっていたのですが、峡谷沿いは標高が低く気温が高いので見る見る雪壁はなくなってしまいました。

険しい黒部峡谷でトロッコ列車を走らせるという事は、人の眼の触れないところでの管理の大変さがあるのです。(電車賃が割高になるのは勘弁してやってください・・)

※ちなみに

この部分は、向こうのトンネル内から沢の下に向けて冬季歩道が掘られて沢を過ぎた辺りから写真では見えませんが手前のトンネルに向けていて人間が通れるようになっています。

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