廻り合わせ。
2020-03-15
先のページで、9年前の2月28日の訓練中に発生してしまった事故とその後の話をしましたが、実は個人的な思いというか廻り合わせというか・・・。
剱岳での訓練中の事故の5ヶ月前の9月28日、ネパールのダウラギリ峰に向かった登山隊が雪崩に遭遇して、行方不明になった隊員の中に阿曽原小屋や黒部の災害復旧・雲切新道の伐開で頑張ってくれていた山本君がいました。
(他にも一緒に黒部で働いてくれた男達が、ヒマラヤ・アンデス等で亡くなっている話しを前に書いたかと)
彼は愛知県出身で、阿曽原で働いてくれていた時に同僚だった女子バイトのスズちゃんと仲良くなって、二人で富山に移住して籍を入れて生活始めた矢先の事故で・・・。
(山本君は、戦場カメラマンの経験を生かして阿曽原小屋HPの「山のお仕事」の写真は彼の写真が沢山使われています)
ネパールで発生した事故なので、我々に直接出来ることも無く・・・年が明けた2月28日から知人・山仲間でダウラギリが望める場所まで慰霊に行く計画を立てたのでした。
(当時、義援金を各方面から頂きましたこと、この場を借りて改めて御礼申し上げます)
2月28日午後に市役所での会合に出席して、夕方集合してから関西国際空港に車で向かう予定でしたが、会合中にエーショウから着信が・・・切っても直ぐに再度掛ってくるので?外に出て話しをしてみると、訓練中の事故発生の速報でした。
※写真説明
左側の岩壁表面が白っぽく見えて、右側の雑木が折られているのは、岩盤崩落が通過した痕跡です。 岩盤崩落の際に、岩と岩がぶつかって表面が削られ白く、雑木はなぎ倒されて軒並み折られています。
この地点から、200m余り下部の黒部川に底雪崩で汚された残雪が見えますが、浮石を落としながら川まで懸垂下降して降りて作業終了となります。(左側が私で右側が大仏)
この記事の URL : http://azohara.niikawa.com/news/2020/03/n20200315a.html