阿曽原温泉小屋

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縁っていうのは・・・。 Ⅱ

2020-01-31

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「とやま」のアプローチは迫力あります。

日帰り予定の入山とのでしたが、一応仙人谷ダム上空まで捜索してUターンして黒部ダムに向かいます。

ムムッ!なんと機長はタバコをふかしながら、余裕こいて操縦しているではないですか?

それよりも、搭乗した時から気になっていたことが有って・・・機内のインカムを通じて機長に聞いてみます

「機長、A○○○○RAってヘッドフォンにシールが有るけど、もしかして黒部のAさんじゃ~?」

機長はチラッと振り返って「もしかして、イズミ?」「はい、イズミです」

なんと高校山岳部の先輩のAさんだったのでした。

先輩が自衛隊に入隊しておられた頃には、黒部に帰ってこられた時に時々遊んでもらっていたのですが、除隊された頃は私も就職して地元を離れており連絡も取らずにいたのですが・・・。

あの頃と一緒、レイバンのティアドロップ型サングラスもそのまんまの先輩と偶然にもこんな場面で再会するとは!(渡哲也さんが掛けていたサングラス知らないかな?)

縁っていうのは・・・。

2020-01-31

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「鶴喜」の天ざる! ランチタイムは大賑わいです。

29日のワーキング会場の向かいの路地にある、「鶴喜」で久し振りに「天ざるうどん」を食べてきました。

駐車場が近くにないのとランチタイムは大混雑するので、美味しいのは判っているのですが足が遠のいていました。

ずいぶん昔の話ですが平成4年12月1日、既に警察官を退職することを決めていた私は当時の山岳警備副隊長と二人、相談に乗ってもらいついでに「天ざるうどん」を食べに来ていました。

すすり出して直ぐに「昨日、黒部ダムから下の廊下に日帰りで向かった登山者が帰ってこない」と連絡が入りましたが、その日は馬場島警備派出所の開所式で直ぐに動けるものがおらず、県警ヘリ「つるぎ」も不在で民間ヘリをチャーターして捜索することに。 そこで富山市内にたまたま来ていた私が、そのまま富山空港に向かい搭乗して捜索に向かうことになりました。

と言っても、12月の山に向かうのに何の準備もしていないのだから、革靴にワイシャツ姿でジャケットの代わりに車の中のジャンパー羽織って・・・ちっと寒い恰好で向かったのでした。

小型ヘリの機長の真後ろの座席に乗せてもらって、新雪を被った快晴の立山を超えて黒部ダムに向かってから「下の廊下」を下流に向けてゆっくりとフライとしながら捜索を開始します。

昨日で「立山黒部アルペンルート」の営業運転は終了しており、新雪が積もった黒部ダムの人影は撤収作業員がポツポツ見えるだけ、下の廊下の登山道は真っ白で動くものは見当たりません。

「会議・会合」ってことは・・・。

2020-01-31

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登山道がグレーディングされます。

29日は「富山県登山道グレーディングワーキンググループ」に出席。

県岳連・遭難対策関係・ガイド・山小屋関係等々で、県内の登山道の危険度や体力消耗度等で、A~Eランクまで5段階に分けて安全登山に役立ててもらおう!みたいなことなのです。

北アルプスで接する長野県・岐阜県とも調整しながら、90コース余りをピックアップして取り合えず指定するのですが、コースによっては残雪の具合で難易度が上がったり・草刈り前と後では全然違う等々・・・逆に言えば富山の山が変化に富んでいるということを再発見させられました。(けっこう低山も載る予定)

今シーズン中には、富山県のホームページで公開されたりマップにして配布されるはずです。(安全登山の一助になれば!)

富山で会議・会合となればスンナリ帰れるはずもなく、結局先週の土曜日から中一日の飛び石で3回目の飲み歩きに・・・「ダメダメとーちゃん」全開しております! 

積雪情報。(参考ですから)

2020-01-31

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まだまだ冬は続きますから!

毎年のことですが、この時期は会議・会合が続いて・・・。

27日(月)「立山黒部観光旅館組合総会」に出席した際に、今現在のアルペンルート沿線の積雪状況が報告されました。

標高の低い「黒部平」は例年に比べ少ないのですが、2000m以上の高山帯はそれなりに積雪が有るようです。

今冬はなかなか冬型の気圧配置にならず、風向・気温・雪温等も当然違うはずなので、吹き溜まりの具合・雪庇の発達具合・雪崩の発生などは例年と違うのではないかと???

室堂の積雪量も、吹き溜まりの出来方で観測地点付近だけタマタマ多くなっているのかもしれません?

ただし、この数日は冬型になって波浪警報の出るほどの強い風が吹いているので高山帯ではそれなりの積雪が有るのでは???(やっと家の周りが、薄らと白くなりました)

いずれにしろ立山はゴールデンウイーク頃まで積雪が有るので、この先も情報が入ればお知らせいたします。

(このままだと、立山ケーブル・欅平の奥鐘橋の除雪作業のバイトが無いかも? 他にも、ガイド連中は雪が少なすぎてスキーガイドに行けないので・・・雪を当てにしている山関係者は結構いるのです)

冷たい風といえば。Ⅳ(批判を覚悟で?)

2020-01-26

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訓練中の「とやま」 繰り返し・繰り返し!

ヘリの強風で、吹き飛ばされそうになる!腕時計が冷やされて腕が痛くなる!顔面が凍傷になる!等々想像できないかも知れませんが、季節を問わず北アルプスの救助現場ではヘリだって簡単に飛んでいる訳ではないし、吊り下げられる隊員共々危険な作業に従事しているのは解ってもらえるかと。

残念ですが、山がある限り遭難は無くなりません。でも、事故が発生すれば誰かが助けに行かねばなりません。

その為には、事前に雪を吹き飛ばすとどうなるのか?実際の強冷風を実体験して完全装備で自分の身体がどれだけ動くのか?等々、現場の実態に即した厳しい訓練をこなした上でないと、自信を持った判断も救助も出来ないはずです。

何が言いたいかというと、ヘリコプタークルーもレスキュー隊員も人知れず訓練に励んでから現場に出ているってこと!

救助中のミスでレスキュー側が責められる事案がポツポツと、その割には簡単にヘリの出動を要請する話もちらほらと・・・。

誰も遭難事故を起こしたくもないし、先の登山研修中の雪庇崩落事故や他の救助中の事故だって、起こしたくて起こしているわけではありません。

続きは後日・・・。

冷たい風といえば。Ⅲ

2020-01-25

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山の上は、想像以上に寒いのです。

我々は、ある程度雪を吹き飛ばした後にホイストで吊り上げられることになったのですが、早月尾根に残る隊員から配転されるT分隊長・N隊員(久々の登場です)等、我々に持てるだけの装備・食料を持たされて・・・。

当時、近くにいた報道ヘリから救助活動が生中継されていて、後日自分が吊り上げれれている映像を見たのですが、荷物が重すぎて全身ハーネスの胸の金具から吊り上げられていたのに、後ろにひっくり返りそうになるのを堪えてフックに必死にしがみついている姿が映されていました。

(救助活動の生放送なんて後にも先にも記憶がありませんが、富山県内ではテレビ番組を差し替えて放送していたとのことです)

機内に引っ張り込んでもらって、床に転がってホイストのフックを外したもののザックが重すぎて起き上がれず、自衛隊のクルーに起こしてもらったのですが荷物の重さに苦笑いというか呆れ顔されてた記憶が・・・。

更に後から分かったことなのですが、後輩の隊員が顔面がタダレテいてしまっていて???

バートルの強烈なダウンウオッシュの中で、目出帽を被っていなかったおかげで凍傷になってしまったのでした。

無残に両頬がカサブタに覆われて。(彼の喋る話を聞いていると、面の皮がどれだけ厚いんよ?ちゅう印象の男だったのですが???)

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