阿曽原温泉小屋

かわいいもんです・・・?

2018-06-28

写真

増水した、阿曽原谷の滝(28日午前中)

普段は、キャンプ場の縁に行かないと流れが見えない滝の流れですが、大雨が降って水流が強くなると勢いよく吹き出して、小屋の玄関からでも水流が見えるようになります。土砂降りの最中は、雨粒が多すぎて写真にはならないのですが、少し小降りになった所で撮れました。

大雨になると水平道途中の枯沢が滝になって、滝潜り・折尾の大滝直下の度渉・折尾谷の堰堤歩道内に増水した水が入り込む・斜面が洗われて落石や土石流等々の危険が!

以前、このような天候の中で欅平に向かった登山者が、滝潜り中に水流に弾き飛ばされて水平歩道から転落したことが有ります。(膝の骨折だけで済みましたが、奇跡的な事案でした)

救助に当たった我々も、ザンザン降りの中での作業は緊張の連続でした。

それ以降、滝の水量を引き合いに出して無理して行動をしないように登山者に伝えるようにしています。 (それまでは、客引きの様で、強くは言えなかったのですが・・・)

※ミニ知識

万が一、行動中に天候が急変して、増水で行動するのが危険と感じたら迷わず安全な所で回復を待って下さい。小降りになって、しばらくすれば水流は若干弱くなるはず、黒部は急斜面なので、増水も早いけど引き方も早い事が多いです。何れにしろ、自分の実力・経験・先のコース状況等を総合的に判断してからの行動になりますが、自信が無い方は安全地帯に退避して沈殿がベストかと。そもそも、荒天時の行動では雨具のフードを被って外の音が聞こえ辛く、危険を予知する能力が低下します。

※かわいい???

平成7年7月の洪水時は、滝の水流の勢いが強く遠くまで吹き出して雪渓にまで届きました。 爆音・轟音・山鳴りが響き渡り阿曽原全体の空気が震えて、雪渓に落下した水が弾き返され水煙で阿曽原谷が雲の中に隠されたようになっていました。 

キャンプ場まで行って見たら、沢の中は濁流と言うよりもドロドロとした廃オイルの様な流の中を巨岩・巨木等が腹の底に響く轟音を響かせ流されて、土砂降りなのに岩と岩がぶつかる「きな臭さ」と「火花」が、「こりゃ人間には敵わんわ~!」って強く教えられました。

(当時は、キャンプ場の平地の水位が脛まであり、乾燥室奥の石積みの隙間から地下水が噴き出していました)

その時に比べれば、「かわいい」の表現になります。

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